破天荒対決と策士エースの計算 7.21後楽園ホール②

出典:新日本プロレスリング株式会社:HP
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




ヨーロピアン破天荒vsジャパニーズ破天荒

 

Aブロック公式戦

 

飯伏幸太 vs ザック・セイバーJr.

 

今最も破天荒なレスラーと言えば、このふたりでしょう。

甘いマスクの下には不敵な笑みを浮かべ殺人的な技を繰り出す飯伏と、人間の関節がどうやったら破壊できるか熟知した男ザック・セイバーJr.の対決です。

最近のザックの試合は、目をつぶりたくなるほど残酷な関節技で、怖さしかありません。

棚橋弘至すらもギブアップさせる実力の持ち主です。

対する飯伏もキレたら何をしでかすか分かりませんが、それすらもザックの餌食になりそうで怖いです。

 

序盤はグランドとスタンドで両者一歩も譲りませんが、徐々にザックがペースを握ります。

決して派手さはありませんが、ヨーロピアンアッパーカットと関節技の繰り返しで、確実に飯伏の体力を消耗させます。

まるで小動物を締め上げる大蛇のようです。

それでも打撃のコンビネーション→ミドルキック→その場跳びムーンサルトを繰り出しますが、ザックは下から腕を取り締め上げます。

棚橋戦でもそうでしたが、跳び技は常にキャッチして関節技に移行していたので、この日もことごとく関節を取られます。

互いにスタンドで打撃を打ち合ったと思えば、飯伏のローリングソバットからのオーバーヘッドキックも足を捕らえ、クロスレッグ式のSTFを繰り出します。

蝶野正洋がここぞという時にしか見せなかったクロスレッグ式STFを、いとも簡単に繰り出すザックには、脱帽するしかないです。

終始ザックの関節技から逃れる展開が続きましたが、飯伏のショートレンジラリアットと、ザックの両手を掴んでのショートレンジの膝蹴りで形勢逆転します。

出典:新日本プロレスリング株式会社:HP

 

ラストライドの体制に入ったとき、一時はザックの三角締めに掴まりますが、強引に持ち上げた飯伏がシットダウン式ラストライドでザックから3カウントを奪うことに成功しました。

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これで共に1勝1敗の勝点2ですが、このふたりがAブロックのカギを握りそうな気がします。

そのぐらいこの試合は緊張感のある戦いで、メインにも相応しい試合内容でした。

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棚橋の頭脳戦がファレを上回れるか

 

Aブロック公式戦

棚橋弘至 vs バッドラック・ファレ

 

第一戦を落とし更には痛めている腕を責められ、万全には程遠い状態の棚橋弘至。

それでも棚橋なら『大丈夫!俺、疲れたことないから!』っていうんでしょうね(笑)

ただ、連敗もできないだけに、棚橋がどう戦うか気になります。

相手は、バッドラック・ファレです。

正面から戦えばタダではすみません。

 

棚橋は序盤から丸め込みでフォールを狙います。

正当法での対決を避けたいのでしょう。

その後は激しい試合展開になりますが、場外に落ちたファレに対しコーナーポストからハイフライフローを決めます!

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両者ともしばらく、起き上がることができません。

場外カウント20秒が迫る間際に、エプロンサイドのファレにスリングブレイドを炸裂!

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カウント19でリングインした棚橋に対し、ファレは敢え無くリングアウト負けを喫しました。

棚橋の頭脳的勝利です!

短期間で最大10試合行うG1は、すべて全力で戦うには身体が持ちません。

棚橋選手のように、勝ちへのアプローチは1つに拘る必要はないと思います。

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次は、また中一日での公式戦です。

相手は2連敗中の永田裕志、エースは次の作戦をどう立てるのでしょうか。