バッドラック・ファレに引き裂かれて以来、高橋ヒロムはダリルと一緒に入場していません。
そりゃそうでしょう。
あんなにされて、一命をとりとめたとしても、集中治療室で予断を許さない状況でしょう。
新しい綿を買って、破かれた箇所を縫わなくてはなりません。
毎試合、ヒロムの腕の中には透明な何かがあるだけで、あの日以来全くヒロムらしさはありません。
出典:新日本プロレスリング株式会社:HP
あきらかに元気もありません。
顔も無表情です。
心の傷はそう簡単には癒されることはないでしょう。
7.25ビッグパレットふくしまの第3試合で、高橋ヒロムと内藤哲也がタッグを組みました。
この日の放送席は、実況村田晴郎(以下、村田)、解説ミラノコレクションA.T.(以下、
ミラノ)。
高橋ヒロム登場から、リングアナにコールされるまで、実は放送席でこんなやりとりがありました。
村田:さあ、高橋ヒロムが現れましたが、その腕の中に・・・何もありません。
ミラノ:いやいや、ネコいますネコいます。
村田:えっ。
ミラノ:ネコいます。
村田:いませんよ。
ミラノ:透明なネコ
村田:いやいやいや、ダリルはもういないんですよ。
ミラノ:いや~魂がね、彼には見えてると思います。
村田:あっ、そうか。そういえばミラノさんって透明アニマルの第一人者でしたよね。
ミラノ:僕、そうですね。僕、透明の犬連れてましたから。
村田:はい、ミケーレ。
ミラノ:はい、彼が透明なネコ・・・あ~グータッチしてますね。今いるんですよ!見えないですか?
村田:残念ながら私はちょっと、おぼろげにも見えません。
ミラノ:結構ここのリングにはですね、透明な犬、透明なネコ、透明なギター、いろんな物が揃ってますから。
村田:そ、揃ってますか。
ミラノ:はい。
村田:ミラノさんからすると、ダリルはそこにいるわけですね。
ミラノ:います、います。
村田:だってミラノさんの目の前で、残念なことに。
ミラノ:まあまあ、そうなんですよね、ホントに。
村田:いますね。
ミラノ:透明なネコ、いますね。
村田:少なくとも高橋ヒロムにはいますね。内藤哲也もグーでね。
ミラノ:グータッチしてました。
村田:グータッチしてましたんで。
ミラノ:彼にも見えてます。あ~ダリルも握ってあげてますね。
村田:透明ダリルがそこにいます。福島にやってまいりました。ダリルにはどことなく冷たかった内藤哲也ですら、ダリルとのグータッチを見せましたんで、大丈夫です皆さん。ミラノさんにも見えています。ダリルはここにいます!
ダリルは、みんなに愛されています!
いつか謎の覆面レスラーが現れ、ファレの前に立ちはだかることを夢見ています。
本音だよ