今年のG1が始まってまだ1回も矢野通の試合について触れてなかったので、今日はここまでの矢野通ベストバウトを紹介したいと思います。
ちなみに私は矢野通の試合を、1%のプロレスリングと99%のエンターテイメントだと思っています。
勿論、良い意味でです(笑)
G1CLIMAX Bブロック公式戦 7.25ビッグパレットふくしま
矢野通 vs ケニー・オメガ
多分、ヘビー級のレスラーでもっとも矢野通と嚙み合うのが、ケニー・オメガでしょう。
試合開始前から、妙なワクワク感があります。
そしてこの試合、実況の村田晴郎さんと、解説のミラノコレクションA.T.さんから、名言が沢山生まれました。
まずは、CHAOSのDVDを矢野がケニーにプレゼントします。
勿論、試合中です(笑)
DVDを開けたら白い粉で、ケニーは浦島太郎状態です。
出典:新日本プロレスリング株式会社:HP
ミラノ:IQがひどい!
ケニーが真っ白になった顔を水で洗っている間に、矢野はコーナーポストのクッションをすべて取っています。
クッションの無いコーナーへの最初の犠牲者はケニーでした。
村田:まずは1アウトですね。
その後は、髪の毛のつかみ合いです。
村田:ミラノさん、公式戦ですよね?
ミラノ:公式戦です(笑)
ミラノ:これはプロレスリングですよね?
村田:プロレスリングです。
矢野はマンハッタンドロップから、コーナーのケニーに向かって走りますが、ギリギリでかわされ今度は矢野がコーナーへ串刺しになりました。
村田:矢野は背中が痛い、ケニーはナッツが痛い。
場外へ逃げた矢野は、更にリング下からテーピングをゲット!
ケニーの両足首を縛り
オメガマーメイドの完成です。
リングに戻ろうとした矢野でしたが、今度はケニーに捕まり両足首を縛られました。
矢野マーメイドの完成です。
ミラノ:これはプロレスリングですよね?
村田:プロレスリングです。
リングにあがった二人は、ぴょんぴょん跳ねて試合を続けます。
出典:新日本プロレスリング株式会社:HP
ぴょんぴょんでもプロレスリングができるふたりは、やっぱりプロレスラーです。
そしてバックに回ったケニーが、まさかのマーメイド・フルネルソンスープレックス!
出典:新日本プロレスリング株式会社:HP
ロープ際で堪える矢野に対し、Vトリガーで場外に落とし、矢野はそのままリングアウト負け。
勿論この試合は新日本プロレスワールドを介して、全世界に配信されています(笑)
G1CLIMAX Bブロック公式戦 7.27アオーレ長岡
矢野通 vs SANADA
普段寡黙なSANADAですが、田口監督が田口JAPAN入りを熱望するほどの選手で、実はユーモアのセンスを隠し持っています。
前日の前哨戦では矢野の634(武蔵)により、45秒で敗北しています。
出典:新日本プロレスリング株式会社:HP
ちなみに634とは、背後から二人に対して金的攻撃をする技です。
歴史上の剣士”武蔵”の二刀流から命名したのでしょうが、勿論反則技です。
さて前哨戦同様、秒殺されてしまうのか、それとも逆に矢野を落とし穴に落とすことができるのか!
放送席は、村田&ミラノコレクションコンビです。
俄然、期待感が高まります(笑)
この日も丸め込みから秒殺を狙う矢野。
そして、懲りずにリング下からテープングを持ち出し、SANADAマーメイドを狙いに行きます。
しかし、矢野の狙いを分かっているSANADAは、テーピングを奪い観客席へ放り投げます。
ミラノ:彼は野球だったらライトになるべきですね。
ことごとく矢野のトラップをくぐり抜けるSANADA。
skull endを決めにかかりましたが、矢野は場外に逃れます。
そして2つ目のテーピングをGET。
スライディングキックをしたSANADAの両足を捕らえた矢野は、テーピングを巻こうとしますが、ここはキックで逃れすかさず場外へプランチャー。
そのまま矢野とテーピングを持って、花道の向こうへ連れていきます。
そして、花道に寝転がした矢野へ、パラダイスロックを仕掛けます!
出典:新日本プロレスリング株式会社:HP
村田:SANADAにとってはテープなんかいらない。そう、これがある!
村田:いや、やっぱ必要!なんとパラダイスロックをテープで固める!
ミラノ:僕ね、2007年G1出たときね、矢野選手相手に花道でパラダイスロックをやってリングアウト勝ちしたことあるんですよ。
村田:それの進化形ですね!
矢野通はテープとパラダイスロックで、花道に取り残されてしまいました。
SANADAは場外カウントギリギリでも悠々リングに戻ってきます。
矢野はリングアウト負けで、SANADAの勝ちです!
出典:新日本プロレスリング株式会社:HP
SANADAはミラノコレクションにサムズアップ(親指を立てるジェスチャー)。
ミラノ:俺のオマージュじゃねーかよ、オマエ!
花道を引き揚げるSANADAは、パラダイスロックがかかったままの矢野の横をスルー。
鬼スルー!
場内は、大歓声で拍手喝采!
出典:新日本プロレスリング株式会社:HP
ミラノ:どんだけ俺のこと好きやねん!
ミラノ:He loves me.
村田:矢野通、なんと公式戦2回目のリングアウト負け(半笑い)。
ミラノ:He loves me so much.
村田:ですね。それはもう疑いようがありません。
SANADAのミラノコレクション愛、この二人って師弟関係でしたっけ(笑)
ミラノ:これからSANADAコレクションA.T.って呼んでいいですか。
村田:それはもうあの~、ミラノ先生のご自由なように。
矢野通のベストバウトで、SANADAを最大に引き立てました!
村田:今日はマーメイドにすらなれなかったですから。海底の岩みたいになってましたから。
ミラノ:肉団子みたいになってましたから。
SANADAはファンを確実に増やすことに成功しました!
ミラノ:SANADA loves me.
村田:それに尽きます。
ミラノ:はい、so much!
そして、SANADAとミラノコレクションの師弟関係は、 never ending story となるでしょう(笑)