金曜夜8時に放送が決定した新日本プロレス生中継の視聴率を考える

NEW JAPAN CUP




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4年振りとなる金曜夜8時の生中継が決まった、BS朝日の『ワールドプロレスリングリターンズ』

当日は、新日本プロレスが現在行なっている大会である「NJPW WORLD Special NEW JAPANCUP 2020」(以下NJC)の準決勝2試合が放送されます。

ベスト4に残れば、自分の試合が地上波で放送されるというビッグチャンスです。

 

どの選手が準決勝に進んでも白熱した試合になること間違いありませんが、例年以上に責任やプレッシャーもかかるでしょう。

地上波で生放送されるということは、往年のプロレスファンや気になって中継を付けた方も見る可能性があります

プロレスが世間に広まるかもしれない重要な準決勝です。

 

どの選手が準決勝に勝ち上がるのかも気になりますが、もう一つ気になることがあります

恐らく、多くのファンも気にしているだろう…

視聴率

 

例えば、テレビ朝日系で毎週金曜20時から放送されているのは『マツコ&有吉 かりそめ天国』という番組です。

この番組の視聴率が平均10%前後ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

民放各局の数字に並ぶことは難しいかも知れませんが、7月3日の『ワールドプロレスリングリターンズ』にとってはライバルとなるでしょう。

 

では、金曜夜8時のBSの平均視聴率はどのくらいなのか?

残念ながら、BSの具体的な視聴率は見つける事ができませんでした。

しかし、平均でどのぐらいの視聴率が取れるか気にするより、どの視聴率を目指すかの方が重要でしょう

 

そこで視点を変えて考えます。

BSの視聴率ではなく、BS放送をどれだけの人が視聴可能か調べてみました

 

昨年の4月の段階で全国5800世帯中、BS放送視聴可能世帯数は約4287万世帯(世帯普及率73.9%)という報告が日本BS放送から発表されています。

仮に1%の視聴でも、約42万世帯の方がプロレスを見る計算になります

※プロレス中継が放送される「ワールドプロレスリングリターンズ」が、全国同タイミングで放送されるかは分かりません

 

新日本プロレスのライブ&オンデマンドサービス「NJPW WORLD」の会員数は、約10万人です。

視聴を「NJPW WORLD」だけで考えれば、最大10万の契約者しか見る事ができません。

最大数10万と4287世帯数では桁が違い過ぎます。

 

BSでの生放送がどれほどの視聴率を記録するか分かりませんが、新日本も可能な限りプロモーションに力を入れることでしょう

この日ばかりはプロレスが生放送されるという事実を拡散する必要があります。

7月3日の生放送はちょうど1週間後。

コロナ禍で失った損失をリカバリーするためにも大きな大きなチャンスでしょう。

 

今回のプロレス生放送を活かすなら、『重要なお知らせ』も告知するべきだと思います

いや、生放送の存在と一緒に番組中に『重要なお知らせがある』とプロモーションした方が良いでしょう。

例えば、今秋開催予定のG1クライマックス全会場スケジュール。

本来なら7月3日の時点でG1開催会場、翌週の大阪城ホールG1出場選手が発表となってもおかしくないスケジュールです。

コロナ禍の影響でなかなか先の予定を発表できないでしょうが、初めてプロレスを見た方が“次”を見るための誘導も必要になってきます

 

新日本プロレスが一夜限りのプロレスLIVE放送にどんな目標(視聴率)を立てるか分かりませんが、普段BS放送を見る人・見ない人両方にアプローチをする必要があるでしょう

例えば7月3日朝から放送されるギリギリまで、テレビ朝日の番組に新日本の選手を出演させ告知するとか

実際ベスト4に進んだ選手にリモートで意気込みを語ってもらうのも良いかもしれません。

BS朝日の番組をテレビ朝日の番組内で告知可能か分かりませんが、そのぐらいまでして欲しいと願っています。

 

今夜放送の『ワールドプロレスリングリターンズ』では、来週の生放送に向け告知もあるでしょう。

 

この放送で新日本プロレスとテレビ朝日の、“生放送戦略が”垣間見えるかもしれません。

 

【お知らせ】

引き続きニュージャパンカップのアンケートを行なっています。

例年以上に心に響いたNJC1回戦でした。

まだ投票したいな方は是非参加お願いします。