LA道場に活動の拠点を移し、活躍目覚ましいゲイブリエル・キッド。
NJPW STRONG以外にも他団体で経験を積むキッドは、ヤングライオンを卒業し次のステージを駆け登っている最中です。
ヤングライオン時代、多くの時間をコロナ禍の日本で過ごした苦労人のゲイブ。
情熱をとり戻りした英国出身レスラーですが、新日本プロレス英語サイトにロングインタビューが公開されました。
その一部をご紹介します。
‘I’ll go anywhere, and in front of everyone with the Lion Mark on my chest.’
Gabirel Kidd is a man on a mission, in #njpwSTRONG, CMLL, and wherever else he can fight.
Check out our interview!https://t.co/mupLAdSmbJ#njrivals pic.twitter.com/YurvcHQvk0
— NJPW Global (@njpwglobal) February 16, 2022
After being recruited by Katsuyori Shibata into the LA Dojo, the global pandemic led Gabriel Kidd to spend a year and a half in Japan, as much representing Noge through 2020 and early 2021 than LA. After taking time away from the ring last year, he would make NJPW STRONG his home on his October return in Philadelphia, and now seeks to represent the brand and new Japan at large on the world stage.
(柴田勝頼にスカウトされてLA道場に入門したゲイブリエル・キッドは、世界的なパンデミックの流行により、2020年から2021年初頭まで、LAよりも野毛の代表として1年半を日本で過ごすことになった。昨年はリングから遠ざかり、10月にフィラデルフィアで復帰した後、NJPW STRONGを本拠地とし、NJPWブランドと新日本の代表として世界を舞台に活躍しようとしています)
復帰直後の心境
※インタビュアー:ー
ー『STRONGでNJPWに復帰してから数ヶ月が経ちましたね。その後いかがでしたか?』
ゲイブ『最初は圧倒されましたね。ちょっとずつですが手応えはあります』
ー『フィラデルフィア大会でファンに向けたスピーチですね』
ゲイブ『あの時は、私の心が良くなっていく過程の一部だったんです。それに向けて努力していました。とてもリアルなことをみんなに話したら、多くの人と繋がることができ、多くの人が手を差し伸べてくれた。それは一生感謝して還元したいですが、圧倒的に多かったので想像していたよりも一筋縄ではいかないですね』
ー『リハビリして、トレーニングして、完全に治してから復帰するようなケガとは違いますよね』
ゲイブ『そうですね、(ジョナサン)グレシャムやエディ(キングストン)の試合の後でも、精神状態を整えるのに時間がかかりました。クリスマスはカール(フレドリックス)と彼の家族と一緒に過ごしました。家族という環境に身を置くことで、一歩引いて自分を見つめ直すことができたんだ。彼らには感謝してもしきれません。その後、「よし、2022年、行くぞ」という気持ちになりました。それ以来、ダイヤルを合わせてずっと集中しているんだ』
今現在の活動
ー『今、あなたはイギリスにいらっしゃるんですよね?』
ゲイブ『ああ、ここで何試合かレスリングをしているんだ。ここの観客は素晴らしい。パンデミック前と同じような感覚になったのは、僕にとって初めてのことだ。彼らの応援を聞いて、正直かなり感動したよ』
ー『イギリス、STRONG、そして来月のCMLLと、あなたはとてもアクティブで、またとても目立つ存在です。前回来日した時はヤングライオンでしたが、今はもう卒業したと思っていますか?遠征中ですか?それとも別の何か?』
ゲイブ『そうですね、状況に適応していくしかないと思います。もしかしたら、姿を消して遠足に行き、まったく違う姿で戻ってきたいと思うかもしれません。でも、世界は2019年以前とは違うので、それに適応して前に進むしかないんです』
ー『パンデミックによって、私たち全員のビジネスのやり方が変わりました』
ゲイブ『いろいろな制約があって、移動も大変だし、今は新日本のプロモーションに全力を尽くすことの方が重要です。私は若いかもしれませんが、ルーキーではありませんし、多くのことを提供できると確信しています。私が消えて、NJPWのファンから遠ざかってしまうのでは意味がありません。NJPWに必要なのは、NJPWを見に来てくれる人たちであり、私はそれを目指している。だから、今は小旅行のようなもので、日本のビザは有効だし、もしNJPWが明日プロレスをすることを望むなら、私はすぐに日本に行くだろう。どこにでも行くし、胸にライオンマークをつけてみんなの前にも出るよ』
成田蓮と柴田勝頼の関係
ー『ロサンゼルス・バーモントでは、成田蓮がバディ・マシューズと対戦します。1月4日、東京ドームで柴田勝頼の対戦相手としてサプライズ登場し、明らかに世界中が注目していましたね。その時のことをどう考えていましたか?』
ゲイブ『成田は柴田さんにとって完璧な相手だった。あの2人が一緒にやってきたことを知れば、それがなぜなのかがわかるはずです』
ー『二人は何をしてきたのですか?』
ゲイブ『閉ざされたドアの向こう側には、人には見えないものがたくさんあるんだ。LA道場ではみんな一緒に練習しているけど、練習後はいつもあの2人で、キックボクシングの練習や打撃の練習をしているんだ。LA道場の中で「柴田の息子」といえば、成田蓮だろう』
ー『2019年秋にLA道場に入門した成田は、日本人初のLA道場会員となりましたね』
ゲイブ『それに、柴田さん個人にとっても大きかったと思うんです。柴田さんはアメリカの向こうで、英語を話す少年たちと一緒に暮らしていたんだ。自分の国の言葉を話すのが、家の中でたった一人というのは、どんな感じかよく分かる。それは大変なことです。だから、成田が来たとき、二人はあっという間に仲良くなったんだ。でも、それが私を奮い立たせるキッカケともなったよ』
ー『それで、もっと頑張ろうという気になったということですか?』
ゲイブ『「よし、今回はレンにやられたけど、次は俺だ」と思わせてくれたんだ。僕以上にLA道場を代表する人間はいない。クラーク、カール、コグリンがオリジナルの3人だが、誰もできないときに僕は毎晩プロレスをして、道場を代表していたんだ』
ー『パンデミックが始まったときですね』
ゲイブ『それに、日本では胸にLA道場をつけていたんだ。だから、絶対に僕は柴田さんに挑戦する資格があると思うんだ』
ー『エディ・キングストンとの試合の後、彼は「今後もプロレスをして強豪を倒せるようになったら、オマエと闘いたい」と言っていましたね。あなたの中では、それは…』
ゲイブ『柴田勝頼に勝たなければいけないということです。それ以上でも、それ以下でもありません。彼を倒さなければならない。日々、そればかりを考えています。進歩したいのなら、自分が彼よりも優れていることを知らなければなりません』
ー『かなり決意が固いようですね』
ゲイブ『LA道場には、体型の崩れた少年として入門しましたが、柴田はその少年に何かを見出したようです。今、私は一人の男として立っている。それは柴田さんのおかげだが、IWGP世界ヘビー級チャンピオンになるには、彼を倒さなければならないし、それだけが俺の人生にとって重要なことだ』