新日本の大張社長が『男子だけのプロレスに固執することはできない』と今後の展望を語る

大張社長【撮影:Koba】
海外プロレスニュース




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日本プロレスの大張社長が海外メディアのインタビューに答え、男子レスラーと女子レスラーの共存について語りました。

昨年11月、新日本プロレスとスターダムは歴史的合同興業を行い、男子と女子が同じ試合で闘うミックスドマッチを3試合組んでいます。

大張『日本のプロレスの多くの伝統は、大相撲に由来しています。日本の国技である相撲には女性力士は存在しません。一方、オリンピックの男女比はほぼ5:5です。世界は変わり、そのスピードは指数関数的です。男性だけのプロレスという時代遅れの考えに固執することはできないと言えます

私たちはよくプロレスは世界を映す鏡だと言います。すべてのレスラー、すべての試合が評価されるべきだし、性別など関係なく、どんなレスラーにもリング上で公平な機会が提供されるべきです。そのビジネス価値を最大化できれば、それに越したことはありません。

まずはアメリカで、そして日本でも実現すると思います。STARDOMがブシロードのグループ会社になってここ数年、日本のプロレスファンの考え方もグローバルスタンダードに近づいてきていると思います東京ドーム大会で初めてスターダムのレスラーを出場させた時は、ファンや社内外のパートナーから大きな批判を受けました。しかし、今ではそれが当たり前になっています

引用:Fightful / Monthly Puroresu

 

日本の女子レスラーは海外で高い評価を受けており、その地位はますます高くなっています。

その最前線を走る団体はスターダムと言え、同じグループ会社として協業し易く、相乗効果は計り知れません。

大張社長の今回の発言は中長期な計画の一部と言え、新日本プロレスという会社を今以上に大きくするためには、なくてはならない施策なのでしょう。

 

22年度の売上が歴代2位を記録した新日本プロレスですが、その背景にはコロナ禍という逆風を利用し、様々なコンテンツを発信できたことが起因しています。

今までやらなかったこと、やらなかったこと、やろうとも思わなかったことをチャレンジできる時代背景だったからです。

 

一方でミックスドマッチは簡単に受け入れられるものではないでしょう。

ミックスドマッチ自体、国内でも決して珍しいものではありませんが、新日本プロレスとスターダムを分けて考えるファンは多いように感じます。

まだまだ国内興業比率が多い新日本プロレスにおいて、ミックスドマッチを普及させるためには、2団体とよる別ブランドを作ったら面白いでしょう。

新日本とスターダムの選手を中心としたブランドを立ち上げ、定期的に興行を開催し国内ファンを計画的に増やすべきだと思います。

 

先週の週刊プロレスの巻末言のコーナーで、G1クライマックスの動員数が前年より17%アップしたと語った大張社長。

しかし、コロナ禍前と比べるとまだ6割程度しか回復していないと語っています。

 

会社のトップという立場上、誰よりも未来を見据える必要がある大張社長。

週刊プロレスのインタビューで印象的な発言があったので、引用し今回の記事を締めたいと思います。

大張『大切ないまのお客様だけでなく、未来のお客様を見据えたときになにが必要か。私も幼少期から大の新日本ファンですから、短期的に賛否があっても、強い信念と広い視野をもって新日本の発展のために正しいと思うことは、経営者としてしっかりと進めていきます』

引用:週刊プロレス