サイバーエージェント傘下になって初めての後楽園ホール大会を行ったプロレスリング・ノア。
事前に告知されていた「DDT UNIVERSE」での無料生配信は、アクセス集中の為試合開始から約45分ほど繋がりづらい状況に陥りました。
それ程までに注目度が高く、多くのプロレスファンがNOAHの後楽園大会を視聴しようとしていたということでしょう。
私自身も親会社が変わって初のNOAH大会を観戦したく、仕事を終えてから会場に足を運びました。
高木新社長の言う「リング内外には干渉しない」と言う言葉が、本当なのかどうか。
この目で確認してきましたが、今まで以上に選手の意気込みを感じることとなりました。
この日発表された観客動員は988人。
目視ではもっとファンが入っているように感じましたが、会場の熱気は満員に近いものがありました。
この日、グローバルジュニアリーグの準決勝と決勝が行われましたが、個人的なハイライトは拳王のマイクパフォーマンスだったと思ってます。
試合後マイクを手にした拳王は、昨年散々批判してきた元親会社のリデットエンターテインメントに感謝の言葉を述べたのです。
『親会社が変わったという発表が昨日あった。親会社が変わった?こんなニュースはこりごりだ。俺らプロレスラーはリングで結果を出すんだ。フロントの事なんか関係ないんだよ。
フロントの事関係ねぇって言ったけど、プロレスリング・ノアのブランド力高くなったよな。
それもこれも「ヒャッハー」…会社、いや親会社、いや元親会社のリデットエンターテインメントに一言言いたいことあるぞ。
いつもプロレスリング・ノアの為に強烈な努力をいただき誠にありがとうございます。今後もこのプロレスリング・ノアを何卒宜しくお願いします。
そして、もうひとつ、約束の場所への申請も忘れてませんからね!
オレの夢、そしてテメぇらくそ野郎どもの夢を叶えるのはな、昨日会見に出てたノアの選手達じゃねぇぞ。サイバーエージェントでもねぇぞ。ましてや、高木三四郎でもねぇんだよ。
俺達の夢、テメぇらくそ野郎どもの夢を叶えるのはな、ここにいる俺達金剛だ。
おい、いいか?後楽園のくそ野郎ども、これからプロレスリング・ノアの金剛、そして拳王に…ついてこい』
※拳王選手のコメントですが、会場でのメモと記憶を元に再現したので抜けている部分間違っている部分があるかもしれません
「ヒャッハー」とは元親会社の鈴木社長が、Twitterのツイートで好んで使っていたワード。
観客からの「ヒャッハー」の掛け声に拳王が反応し、まさかまさかの展開で元親会社に感謝の言葉を述べました。
昨日の記事が拳王に届いたかどうかは定かではないですが、元親会社のリデットの社長の想いは確かに届いたのでしょう。
これでリデット社長との物語りは、幕を閉じることになりそうです。
もぉ〜無理😭×♾
拳王選手、金剛の皆様、本当にありがとうございました🙇♂️×♾
落ち着いたらお腹空かせて集合下さい🍖
皆様、本当にありがとうございます😭#DDTUNIVERSE #Twitter#観戦中#拳王#金剛#ありがとうございました#noah_ghc
— 鈴木裕之 (@q8Uy7OZqKWagYpq) January 30, 2020
実は新体制のNOAH興行とは別に、2つ気にしていたことがありました。
一つは、前日に副社長に就任した丸藤正道が個人的な発表があると言っていたこと。
この件に対し試合中は何もアクションを起こしませんでしたが、試合後自身のTwitterで膝の手術で欠場することを発表しました。
すみません、ちょっとだけ時間ください♪
一年半くらいずっと膝がひっかかってて試合中に自分で治してたのですが、私生活でもひっかかるようになってしまったので膝の中を掃除します!いわゆる「関節ねずみ」ってやつです。
さすが鼠年‥
名古屋で復帰します!!
すんません! https://t.co/nZLPXi168i— 丸藤 正道 (@noah_marufuji_) January 30, 2020
関節内遊離体( 関節ねずみ )が試合にどれだけ影響を及ぼすか分かりませんが、痛みなど皆無ではなかったことを考えると、昨年シングルマッチであまり結果を残せていなかったのも納得です。
欠場期間は2月7日から2月22日までなので、6大会欠場することになり来月の後楽園ホール大会には出場できません。
しばしリングの上での活躍を見られませんが、100%の状態で復帰できることを願っています。
もう一つは、WRESTLE-1の芦野祥太郎が乱入してくる可能性でした。
前王者の稲葉大樹がベルトを中嶋勝彦に奪われ、レッスルワンもファンも否定されたことに怒り心頭した芦野は、新王者中嶋に挑戦表明し2・12後楽園ホール大会でベルト奪還に挑みます。
あれだけレッスルワンを馬鹿にされていたので、NOAHの大会に登場するぐらいの行動力に期待していました。
親会社が変わり新生NOAHとして初の興行となった後楽園に、空気を読んで乱入を控えた可能性もあるでしょう。
しかし、一番注目度の高い初陣に敢えて空気を読まず乱入し話題を集めることは、レッスルワンにとって最大のアピールになったと思っています。
NOAHがより大きな会社の傘下に入ったことは、レッスルワンにとっても人ごとではないでしょう。
他団体にベルトを奪われるというピンチを、最大のチャンスに変えられるのは、プロレスならではの特権とも言えます。
タイトルマッチまでまだ時間があるので、今後も芦野の言動に注目です。
大成功に終わった新生NOAHの後楽園ホール大会でしたが、良い意味でこれまで通りのNOAHでした。
今年は開国宣言もしているだけにNOAHのリングに限らず、様々な団体で「美学のある闘い。」を目の当たりにできるかもしれません。