拳王の高木三四郎批判は何のため?大社長批判の真意について考える

DDTプロレスリング




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値観と価値観のぶつかり合い。

今プロレス界で、最も火花を散らした対立関係にあるのは、プロレスリング・ノア(以下NOAH)の拳王とDDTとNOAHの社長を兼務している高木三四郎ではないでしょうか。

 

NOAHがサイバーエージェント傘下になったことにより、インターネットテレビサービスの「ABEMA」や「WRESTLE UNIVERS」で試合が配信されるようになりました。

私自身、昨年からNOAHを見始めた新参者ですが、さらにライトなファンが増えたことでしょう。

恐らく、高木社長に対し拳王が何に対して不満を持っているのか分からない方も多いと思います。

特に拳王が言う『ノアの事何もやってねーだろ!』の言葉に、疑問を持つ方も多いことでしょう。

 

当然、私も拳王の本心は分かりません。

ただし、その本心が何なのか理解しようと考えることはできます

今夜DDTのリングで行われる一戦に向けて、拳王の発言の心理について考えてみました。

 

今週号の週刊プロレスで、拳王は高木三四郎に向けて、高木社長は拳王に向けて辛辣なコメントを残しています。

 

週刊プロレスでほぼ拳王の挑発に反応してこなかったと言っている高木社長ですが、一度痛烈批判を拳王に向け発信していました。

『「自主興行が増えて団体が細分化してプロレス界のスケールを下げるのはマイナスでしかない(意訳)」

そう言っておきながら金剛興行やるとこだな。そういうとこだぞ。

週プロ隔週から毎週連載おめでとう。でも時節柄、揚げ足取る人が増えていて、そのリスクも二倍になったという事だよ。まあ頑張って。』

『あと週プロ井上記者はそろそろNOAHがDDTの子会社になったという彼の発言を訂正してあげた方がいい。正しくはサイバーエージェントの子会社になり、CAグループの中、DDTとNOAHは兄弟会社になったという事。担当記者なら時には「違います。そういうとこですよ」と忠告する優しさも持ち合わせた方がいい。』

『まあネタがないから俺に噛みつきたくなる気持ちはわかるんだけど、俺もそこまでヒマじゃないしDDTグループとNOAHをこの世紀末の様な状況から、どうやって生き残らせるか必死なんだよ。だから違うターゲットに噛みついて欲しい。

もう一度言っておこうか。田村潔司はどうなった? そういうとこだぞ。』

引用:高木三四郎公式Twitter

 

このツイートをTwitterのタイムラインで見たのが4月早々。

正直、かなり厳しい指摘だと感じました。

プロレス的発言というより、冷静かつ突き放したような発言。

あれ以来、ずっと拳王がどんな反論をするのか気になっていました。

まさか2ヶ月後、突然DDTの会場を訪れ高木社長への不満をぶちまけることになるとは…

 

そもそも、選手やフロントに対する不満を公言するのは今に始まったことではありませんが、拳王の批判はNOAHの為、NOAHファンの為の発言だと理解しています

DDTの社長がNOAHの社長に就任し、少数派かも知れませんがNOAHのDDT化を不安視するファンもいるでしょう。

そんな不安を払拭するため、NOAH新社長に就任直後から批判を繰り返していたんだと思います。

 

5月30日の「DDT TV SHOW」でDDTのリングをジャックし、高木社長からNOAHを宣言をした拳王。

わざわざDDTのTV SHOWに登場したのは、高木社長を引きずり出しリングの上で決着を付ける姿をNOAHファンに見せたかったのかもしれません

NOAHのリングで高木社長を批判しても、すぐ対戦カードが組まれるかどうか分からないでしょう。

最も確実に最も迅速に決着を付けるため、DDTのリングに足を運んだのではないでしょうか

結果的にDDTのリングで対決することになりましたが、これがキッカケでDDTの猛者との新たな展開も期待できるかもしれません。

 

高木社長にNOAH社長職の辞職を求めた拳王ですが、NOAHの代表にはNOAHを愛してくれる人に努めて欲しいんだと思います。

 

いずれにしてもNOAH愛が強すぎるが故の、新社長批判なのでしょう。

今回の批判がどれだけNOAHファンに支持されているか分かりませんが、拳王が多くのNOAHファンに愛されているのは事実でしょう

 

決戦は、今夜19:00

DDTの「WRESTLE PETER PAN 2020【DAY1】」は「WRESTLE UNIVERSE」にて独占配信です。

拳王と高木社長の一戦の行方は…