案の定とも言える報告でしたが、不幸中の幸いとも言えるのかもしれません。
飯伏幸太がどうやら前の試合で左足を捻挫したようです。
足は骨折とかなく綺麗な骨でした!靭帯?捻挫かな?
昨日は30歩で冷や汗止まらなかったのに今日は100歩歩けた。
今までも異常な自然自己治癒力があったので+高気圧酸素治療をして明日は200歩目標!
時差と痛さで目が覚めたので1階のエニタイムに行ってきます。出来る箇所から出来る限り💪諦めない! pic.twitter.com/hsESUWEuFi— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) July 9, 2019
試合翌日は30歩歩くので精一杯、その翌日は100歩歩けたという飯伏。
この写真が最新の物であり、これ以上腫れていないことを願うばかりです。
幸いなことに次の試合までまだ少し時間があります。
13日の土曜日がオスプレイと上村と組んでのタッグマッチ。
翌14日にはEVILとの公式戦を控えています。
恐らく、今回の怪我はダラスで行われたKENTAとのG1公式戦で負ったものでしょう。
場外へのプランチャの場面で、着地に失敗したような仕草を見せました。
多くのファンが飯伏の足の状態を心配していたことでしょう。
そして、あの場面を振り返り一部のファンはKENTAのスタイルに疑問をいだいていました。
なぜあのプランチャを避けたのだと
相手の技を受けた上で、相手を上回るのがプロレスとはよく言われる表現です。
あの日KENTAは飯伏の攻撃はあまり受けず、蹴りなどの打撃中心に攻撃を組み立てました。
試合終盤にはダウンしている飯伏の側頭部を、何度も蹴り上げたKENTA。
この試合内容に、もっと新日本にフィットしたプロレスをすべきだという意見も見かけました。
他にも「噛み合わなかった」「期待はずれ」「アレがKENTAのスタイルなら興味ない」など…
そもそもKENTAのスタイルとはどんなスタイルなのでしょう。
私は最近NOAHを見始めましたが、ヘビー級のレスラーは打撃中心の選手が多い印象を持っています。
先日観たGHCタッグ選手権は、8割打撃の攻防でした。
では、その試合はプロレスをしておらず格闘技よりだったのか?
答えはNOです。
打撃に重きを置いていても、歴としたプロレスでした。
あの試合を言葉で表現することは難しいですが、あれが NOAHのスタイルなんだと思います。
KENTAの試合もネットで探して何試合か見ました。
一番直近のもので言えば、昨年両国国技館で行われた丸藤正道のデビュー20周年記念試合でのシングルマッチ。
試合時間が長かったため飯伏戦より技は多かったですが、やっぱり主体となる技は打撃でした。
ドミニオンで盟友柴田勝頼と新日本のリングに上がった時、KENTAが何と言ったか覚えていますでしょうか?
『KENTAのプロレス、お見せします』
KENTAのプロレスって恐らく2つなのだと思っています。
直近まで所属していた海外の団体時の「Hideo Itami」か、NOAH時代の「KENTA」か。
試合後、KENTAが語った言葉が答えでした。
KENTA「何年ぶりだろうな、プロレスしたっていう感じがします」
ファレ「ウジ虫みたいな連中を踏みつぶしてやるだけ」
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⇒https://t.co/FTAI8Mchcx#njpw #g129 pic.twitter.com/6Yq0ADEtjp— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 7, 2019
KENTAにとってのプロレスはNOAH時代のものであり、『KENTAのプロレス』とはNOAH時代のKENTAのスタイルがベースであるということです。
つまり…
飯伏と闘ったスタイルがKENTAのプロレスそのもの
まだコンディションが不十分なように感じましたが、飯伏戦で見せたスタイルでこれからも闘うことでしょう。
いや、そこは自分のプロレスを貫いて欲しいと思っています。
誰かの為のプロレスをするのではなく、自分の為に闘うことがプロレスラーの性分でしょうから。
あのKENTAのスタイルは、新日本にはフィットしないと言われ続けるかもしれません。
しかし、サブミッションに固執したスタイルのザック・セイバーJr.だって、最初は批判的な意見ばかりでした。
今では唯一無二のスタイルとして、多くのファンから支持されています。
残りの公式戦8戦も、あのスタイルのKENTAでは新日本のファンに支持されないかもしれません。
もしかしたら、2戦目以降結果が出ない可能性だってあります。
それでも、KENTAはKENTAのプロレスを続けるべきでしょう。
新日本に合わせたプロレスにシフトするなら、最早KENTAである必要はないでしょう。
KENTAのスタイルが受け入れられるまで、自信を持って闘い続けるべきだと思います。