2月1日に発表された飯伏幸太の新日本プロレス退団。
様々なメディアが取り上げ、SNSでもトレンドに上がり、多くのファンが飯伏退団の事実を知ったことでしょう。
仕事が手に付かないファンもいたと思いますが、飯伏本人からのメッセージもあり、これまでの想い出を回想する余韻に浸ることができました。
一方で改めて飯伏のメッセージを見ると、全てを捧げた新日本プロレスに“様”付けしており、他人行儀な表現に心が痛い限りです。
色々な葛藤はありましたが、新日本プロレス様ありがとうございました
自分は契約は更新せす フリー という立場を選ばせていただきました。長いようで凝縮された期間をありがとうございます。感謝しております
これからは自分の行く 道 を見守っていただけたらと思います!
何が起きるか分からない
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) February 1, 2023
飯伏本人からのメッセージに救われた部分もありますが、同様に聞きたいのはこれまでのライバルや仲間たちからの惜別の言葉。
立場上、公な発言は難しいとは思いますが、それでも飯伏退団に触れてくれた3選手のメッセージを共有したいと思います。
57年会のメンバーである同じ歳の鷹木信悟からのメッセージ
2月1日に青森大会があった新日本プロレス。
同日午前中に飯伏退団の発表があり、恐らく全選手がその事実を知って試合に臨んだことと思います。
週末にビッグマッチを控える状況で、退団した選手へのコメントは難しいと思いますが、57年会のメンバーでもあり、同じ歳の鷹木信悟がメッセージを送りました。
『同じ歳と言えば、新日本で唯一同じ歳で同年デビューのヤツが新日本を退団したか。別に死んだわけじゃないから寂しくはないが、プロレス界に絶対という言葉はないから心のどっかで意識しながら俺は俺で頑張っていくよ。 内藤にも言えることだが、男は40からだからよ~。 これからさらに進化した姿を見せ てやる。大阪決戦の前に札幌でも大暴れしてやるよ!』引用:新日本プロレス |
鷹木の言う通り、プロレス界に絶対はなく飯伏がまたセルリアンブルーのマットで試合する可能性はあるでしょう。
以前、オカダカズチカが「選手兼社長」を口にしたことがありました。
もしオカダが社長になったら、飯伏との関係も修復できるかもしれません。
【新日本】オカダ・カズチカ明かした「選手兼社長」への本気度 猪木さんの〝正統後継者〟へ!|東スポWEB https://t.co/PR1bi8OKRy
— 岡本佑介@東京スポーツ新聞社 (@okamotospo) January 4, 2023
かつて飯伏を慕ったウィル・オスプレイからのメッセージ
かつて、東京ドーム大会の第1試合で飯伏とシングルマッチで闘ったウィル・オスプレイ。
あの時は結果的に飯伏が怪我をしてしまいましたが、追い求めていたレスラーに追いついた瞬間でもありました。
恐らく、飯伏退団発表後、最も早く惜別メッセージを送ったのはオスプレイだったのでしょう。
『正直尊敬していたし、あなたのようになりたいと思っていたが去ってしまった。 素晴らしいライバルであり、偉大な友人へ。 どこへ向かうにせよ、幸せになってほしい。 またいつか、この道の先で会いましょう』 |
You’ve honestly gone from someone I’ve looked up too and wanted to be like.
To an amazing rival & great friend.
I hope whichever direction you take, you’re happy.
See you down the road for another one. pic.twitter.com/NZWEhGSsGi
— ᵂⁱˡˡ ᴼˢᵖʳᵉᵃʸ • ウィル・オスプレイ (@WillOspreay) February 1, 2023
神と慕った棚橋弘至からのメッセージ
かつては“神”と慕われ、一緒にIWGPタッグ王座も巻いた棚橋弘至。
長年新日本を支えてきた棚橋だけに、退団した選手へコメントすることは最も難しい立場でしょう。
それでも新日本のスマホサイトで、退団した飯伏に対するメッセージとも取れる発言を残しています。
今週の棚橋弘至選手の最新日記は…「文学的に日々」!
今回はある文豪作品から始まり「何のために闘いますか」という深いテーマで逸材が語ります!
☆新日本プロレスのスマホサイトで掲載中!
⇒https://t.co/tgSS7e5WMs#njpw @tanahashi1_100 pic.twitter.com/aMCbX54RfW— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) February 2, 2023
有料サイトなので具体的な内容は控えますが、プロレスラーの孤独とすれ違いについて短く語っていました。
エールというよりも諦めに近かった最後の一文。
それでも陰ながら応援したいという気持ちが伝わるメッセージでした。
私が気付いた3選手以外にも、飯伏へ惜別メッセージを発信している選手がいるかもしれません。
今週末のビッグマッチが終わった後、もしくは心の整理がついた後、飯伏への惜別の言葉を贈りたい選手もいるでしょう。
飯伏を慕った選手、飯伏をライバル視していた選手、飯伏を見守っていた選手など、いつかそれぞれの想いが聞けることを待ちたいと思います。