ベルトを失ったオカダカズチカがSANADAに敗れた敗因を語る

オカダカズチカ、SANADA【撮影:koba】
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揚げ50周年イヤーの昨年は例年以上にプロレス界を牽引し、常に最前線を走っていたオカダカズチカ。

2023年も1・4東京ドーム大会で再びIWGP世界ヘビー級王者に返り咲きましたが、4月の両国国技館大会で同じ歳のSANADAに敗れ、IWGP初戴冠をギフトする結果もなってしまいました。

王者からは陥落したものの追われ続けるオカダは、先日のアメリカ大会ではSTRONG無差別級タッグ選手権に挑戦。

5月の「レスリングどんたく」福岡大会では、NEVER6人タッグ王者の成田蓮から次期挑戦者に指名されています。

絶対王者から陥落してもなお、オカダに安息の時間はありません。

 

ベルトを失った1週間後、ワシントン大会に参加するため渡米したオカダですが、現地で海外メディアであるスポーツ・イラストレイテッドのインタビューを受けていました。

戦前変わっていないと感じていたSANADAに負けた理由、そして今一番やりたいことについて語っています。

『試合前、SANADAに大きな変化は感じなかったです。でも、試合をしてみて、ギアだけでなく、試合に対する姿勢も変わったと感じました彼はネバーギブアップの精神を持っていて、それがボクが負けた敗因だと思います

SANADAの課題は、プロレスファン全員にチャンピオンとして認知されることだと思う。でも、彼はボクを倒したのですから、簡単なことでしょう。

今はタッグにフォーカスしたいと思っています。

2人にとって面白い物語になると思うんです。僕は(2月の)サンノゼ大会で彼と闘ったばかりですが、棚橋さんとのタイトルマッチは僕にとって重要なことでした。今、僕は彼とかなり多くの状況で試合をしてきたような気がします。2012年以来、お互いに高め合ってきた、そんなストーリーのある選手です。そして、彼とタッグを組むことは、僕がレスラーとして成長するための素晴らしい経験になると思っています。

(棚橋さんとのタッグは)強いチームになることが大事だと思う 。2人ともシングルレスラーとしてのスキルはあるが、チームワークの面を鍛える必要があるでしょう。

引用:Sports Illustrated

※意訳、誤訳は悪しからず

 

タイトルマッチ前日に行われた調印式では、『正直何が変わったのか分かっておりません』と語ったオカダですが、前哨戦では気付かない部分もあったのでしょう。

もしくはオカダに追い詰められたSANADAが、遂に自分の殻を破ったのかもしれません。

 

インタビューでは現王者の課題を述べましたが、オカダの言葉からSANADAの王者像を見守る余裕さえ感じます。

オカダにとっても新王者のSANADAが頼り甲斐があるように見えるのかもしれません。

 

一方、オカダは棚橋とのタッグの可能性と魅力を語り、強いチームに成長する必要性を説きました。

オカダと棚橋のドリームタッグは、シングル王者とはまた違う魅力を見せることができるでしょう。

過去のタッグ王者が挙げた価値を、さらにワンランク上げられる可能性を秘めています。

オカダと棚橋がIWGPタッグ王座を戴冠するとき、IWGP世界ヘビーと並ぶ価値まで高められるかもしれません。