ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)3連敗中のDOUKIは、高橋ヒロムと闘う前に現在の心境をこう語りました。
あいつと最初にあったのは6年ぐらい前か
当時は年・キャリアの近い日本人選手と会うことが少なかったから最初から興味があった
でもやっぱりいきなりアレナ・メヒコ、CMLLに上がってて面白くはなかったよ— DOUKI (@DoukiPerros) November 21, 2020
でもあいつはたった2年半で俺がメキシコでやりたかったことを全てやった
俺が10年かけてもできなかったことを全てやった
むちゃくちゃ悔しかった
— DOUKI (@DoukiPerros) November 21, 2020
他の奴らと違ってお前のことは前からすげぇ奴だと思ってる
でもお前に劣ってると思ったことは一度もない
だからこそお前が称賛される度悔しいお前には負けられない
— DOUKI (@DoukiPerros) November 21, 2020
高橋ヒロムがメキシコ遠征時代、DOUKIとは共にタッグを組むことがあったということですが、一度も闘ったことはないそうです。
DOUKIにとって高橋ヒロムは、自分ができなかったことを短期間で成し遂げた嫉妬の塊。
キャリアは殆ど同じでも、日本からやってきたヒロムはすべてを優遇され結果を残してきたと言うことでしょう。
技のデパートと呼ばれるDOUKIですが、多彩な技を持っていることが魅力の本質ではないと思っています。
悔しいことを悔しいと言える、相手の関係性を試合前に発信できる自己プロデュース能力が、DOUKIの最大の魅力と言えるでしょう。
キャリアの殆どメキシコであり、10代で単身メキシコに渡った苦労人ですが、今最大のチャンスが巡ってきました。
プロレス団体を会社で例えるなら、新日本プロレスは最大手の大企業になるでしょう。
大企業から出向した社員が関連会社で重要なポストを任せられることは、珍しいことではありません。
CMLLの所属レスラーでもアレナメヒコのリングに上がれるのは3割程度と言われる中、海外遠征でメキシコに行ったヒロムはそのリングに上がっています。
誰もが羨む優遇ですが、それは大企業である新日本プロレスで苦労した若手時代があっての待遇です。
さらに言えば大企業に誰でも入れるわけではなく、才能を評価され誰よりも努力をしてきたヒロムだからでしょう。
しかし、大事なことは重要なポストを与えられた後、結果を出せるかどうかです。
メキシコで結果を出し評価されたヒロムが、新日本に戻っても結果を残せたからこそ、チャンピオンでなくてもBOSJのメインを飾ることができるんだと思います。
生え抜きにチャンスが多く与えられるのは当然であり、その期待に応えられるかどうかは本人次第。
ここまでのBOSJの成績は3勝1敗。
上々のできでしょう。
生え抜きでもなく、国内団体で結果を残してきたわけでもないDOUKIですが、今新日本プロレスのジュニアの祭典出場というチャンスを掴みました。
昨年は代理出場でしたが、今回は自力で勝ち取った出場権です。
しかも、ジュニアの顔である高橋ヒロムに今大会最も楽しみな相手と言われました。
恐らく、地べたを這うようなプロレス人生で、今最も大きなチャンスを掴んでいるでしょう。
DOUKIにとって勝利より大事なことは、ファンの心を掴むこと。
ヒロムとの一戦は多くの新日ファンの心を鷲掴みにしたことでしょう。
二人の“激情”むき出しの死闘が展開…!
ヒロムが粘るDOUKIをTIME BOMBで撃破し、“3勝目”獲得!
11.23『SUPER Jr.』群馬大会の結果はコチラ!
⇒https://t.co/H70CjT1p7R#njbosj #njpw pic.twitter.com/S0XDT7yDht— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) November 23, 2020
次戦は新潟でマスター・ワトと闘います。
凱旋帰国時に後ろから急襲し、シングルマッチに漕ぎ着けた相手です。
前回は敗北しましたが、今のDOUKIなら十分勝てる可能性はあるでしょう。
どんなプロレス人生を歩んでこようと、DOUKIの10年も掛け替えのないレスラー人生です。
その10年があったから、新日本プロレスの大舞台に上がれるというチャンスを掴んでいます。
次はもっと大きなチャンスを与えられるかもしれません。
高橋ヒロムとのシングルマッチに辿り着いたDOUKIのプロレス人生。
BOSJは残り5戦もあります。
まだまだDOUKIに対しての期待値は上がり続けるでしょう。
そしてDOUKIが初勝利した際は、BOSJの主役の一人になりえるんだと思います。