4・2後楽園ホール大会のメインイベントで、鷹木信悟とKOPW争奪戦を闘ったアーロン・ヘナーレ。
ギブアップ、3カウント、ノックアウトの3つ全てを取らなければならないという史上最もタフなルールで行われた試合は、38分を越える死闘となりました。
残念ながらこの試合に負けてしまったヘナーレですが、数日後に『KOPWのタイトルマッチは、キャリアの中で最もタフな戦いでした』とSNSに投稿しています。
壮絶38分越え!
ギブアップ&3カウント&10カウント、ヘナーレとの驚愕タフマッチを制した鷹木が『KOPW』王座を死守…!!
【4.2後楽園結果】
★試合の詳細は新日本プロレス・スマホサイトで速報中!https://t.co/NPfQplrOcY#njSG pic.twitter.com/kW9RaMe51s
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) April 2, 2023
この試合について、海外メディアのインタビューに答えたヘナーレですが、実はタイトルマッチ中、気管支炎により試合中息ができなくなっていたことを明かしました。
EXCLUSIVE: Aaron Henare (@HenareNZ) Opens Up About His #NJPW Contract, Potential #AEW Opponents, Jay White Leaving NJPW, & More@njpwworld @njpw1972 @njpwglobal https://t.co/2VGhu9qDYY
— PWMania.com – Wrestling News (@PWMania) April 21, 2023
ーー『4月2日、あなたはシンゴ・タカギの持つKOPWタイトルマッチに挑戦しています。本当に信じられないような試合でした。あの試合の後、あなたは気管支炎になっていたと聞いていますが、体調はどうですか?そのことについて教えてください。そしてシンゴへの思いは? ヘナーレ『ああ、病気であろうとなかろうと、あれは俺のキャリアの中で最もハードな試合になった。でも、喘息なのか気管支炎なのか、10年ぶりくらいに喘息になったので、よく分からなかった。恐らく1年間東京に住んでいたことで、煙やいろいろなものが俺の肺を詰まらせたのだと思う。 俺はあの試合を棄権し、俺のキャリアにその試合はなかったことにすることもできた。あるいは、続けていたかもしれない。結局、俺は試合を続けみんなが見てくれた。でも、そのせいでダメージは大きく、翌朝、病院に行って10年以上使っていないステロイドの吸入薬をもらうことになった。それでも、あの試合をやってよかったと思っている。現代の医学があれば問題ないしね。でも、あの試合以来、(SNSの)DMが空っぽになったことは一度もないんだ』 ーー『気管支炎でなければ、あの試合はもっと良かったのでしょうか?』 ヘナーレ『試合では、お互いに一歩も引かないようなやりとりが何度かあった。そして、俺が前かがみになり、息を整えようとする場面が何度かあった。しかし、俺が病気であろうとなかろうと、死闘になったことは間違いなく、同じように疲れていただろう』 ーー『SNSで「キャリア最高の試合」という声も見かけます。あなたはそう思いますか?あれはベストだったのでしょうか?』 ヘナーレ『俺にとってあの試合は5つ星の試合だったと言えるので、キャリア最高の試合の1つだと断言できる。俺らはギブアップした。俺がギブアップを奪ったあと、シンゴもギブアップを奪い、俺がピンフォールを奪った後、彼もピンフォールを奪い、そして最後に俺が倒れた。 試合中に一度だけ我慢できない場面があったんだ。シンゴが俺からギブアップを奪った後、外に転がり出た時だ。純粋に息ができない感じだった。 でもカメラに映らなくてよかった。俺は外にいたオーカーンに「息ができない、息ができない」と言っていたんだ。本当に息ができなくてね。あの試合の最後の1秒は息ができなかったけど、彼にかなりのダメージを与えることがてきた。そして、試合後も息ができないような感じだった』 ーー『結果負けはしましたが、この試合は本当の意味で勝てたという実感はありますか?』 ヘナーレ『ああ、間違いない。間違いなく、ファンを魅了することができた。多くのファンが俺に対し疑問を持っていたと思う。他のオリジナルレスラーと比べ、そのレベルに達していないという疑問を。 でも、俺が会社でこのチャンスを待っていたのと同じように、(海野)翔太や成田(蓮)やオーカーンも同じ世代で、彼らが遠征から帰ってきて、一緒に山を登っているようなものだということを、彼らはわかっていないんだ。 しかし、俺にとって間違いなくキャリアを決定付ける試合になった。あの試合以来、アメリカでこれほどまで批評家の称賛を浴びたことはなかったよ。 海外のファンや日本にいないファンは知らなかっただろうが、両国での俺のサイン会は予定より1時間くらいは続いたんだ。そんなことは今までの人生で一度もなかった。通常、サイン会は20分から30分くらいで終わっていたのに、今回はショーの後も1時間位ずっと続いた。リングの上だけでなく、リングの外でもそのレベルにあることを実感したし、ファンのみんなにもそのレベルを理解してもらい、リスペクトしてもらえたんだ』 引用:PWMania.com |
※意訳、誤訳は悪しからず
限界を越える死闘を繰り広げたヘナーレ。
翌日の後楽園ホール大会にも出場したヘナーレですが、バックステージで口にした言葉は鷹木への感謝でした。
『シンゴ、 俺は全てを見返したよ。 そしてオマエは俺を別のレベルに連れて行ってくれた。オマエは誰とでもそういう試合ができる。 オマエは男の中の男。 真のレスラーだ。誰とリングに上がっても、オマエは最高のものを引き出す。 それがオカダとのIWGPヘビー級選手権であろうと、NEVER無差別級、 KOPWの王座をかけた試合であろうと、そうヤングライオンとの試合であろうともだ。 オマエは常に最高のものを引き出す。 そして昨日、オマエは俺 の最高のものを引き出してくれた。 おかげで俺は行くことができるとは知らなかったところへ行けた』 引用:新日本プロレス |
自分の体調を言い訳にせず、敵であっても勝者を称える姿勢、そして感謝の言葉…
ヘナーレのレスラー人生に輝かしい未来があることを祈り、今後も応援を続けたいと思います。