カウパレスで行われたUSヘビー級選手権は、声援とブーイングが明確に別れました。
アメリカ人でありベビーフェイスであるジュース・ロビンソンへの声援。
そして、アメリカ人でないヒールレスラーと化したジェイ・ホワイトへのブーイング。
そもそも、なぜジュースは数多くのチャンスを与えられたのか?
昨年のタイトルマッチ挑戦からG1初出場まで、トントン拍子にチャンスを得ています。
2・5北海道大会(2017)
NEVER無差別級選手権 vs後藤洋央紀
4・29大分大会(2017)
IWGPインターコンチネンタル選手権 vs内藤哲也
9・24神戸大会(2017)
USヘビー級選手権 vsケニー・オメガ
4・27広島大会(2018)
NEVER無差別級選手権 vs後藤洋央紀
全てはアメリカでタイトルマッチを行う為の、チャンスだったのかもしれません。
では、アメリカ進出成功に欠かせない要素とは何なのでしょうか?
定期的な興行と、アメリカ人が感情移入できる選手
例えばオカダ、棚橋、内藤などアメリカでも人気が高い日本人レスラーは何人かいます。
しかし、毎回彼らにタイトルマッチを行わせることは、コンディションの面で得策とは言えないでしょう。
そこで白羽の矢を立てたのが、ジュース・ロビンソンなのではないでしょうか。
逆にダーティーファイトでファンを挑発するジェイ・ホワイトも、必要不可欠です。
新日本トップレスラーとバレットクラブのメンバーだけでは、アメリカ興行は長続きしません。
例えば日本で人気のある後藤選手でも、アメリカではブーイングを受けてしまいます。
結局、新日本というプロレス団体への期待はあれど、日本人レスラーのことはあまり知らないし、感情移入できないというのが本音でしょう。
そして、9月にロサンゼルスで行われる興行と、11月に行われるライオンズゲートアメリカ版が発表されました。
『ホーホケキョ。海外の反応』さんのブログでもあるように、タイトなスケジュールに行われるこの興行の反響は大きいようです。
https://blog.with2.net/link/?1918556
ここからは私の憶測です。
9・30ロス大会は、9・23の神戸でのビッグマッチと10・8両国大会の丁度真ん中です。
過密スケジュールと言わないまでも、重要なビッグマッチが沢山控えています。
このロス大会でオカダ、棚橋、内藤のいない興行を試すのではないでしょうか?
この日組まれるだろう対戦カードは…
IWGPヘビー級選手権
ケニー・オメガ vs The Tongans
Who you with!? pic.twitter.com/rRE6rf0sB2
— TheUnderboss (@TOKSFALE) July 10, 2018
AND
IWGP USヘビー級選手権
ジュース・ロビンソン vs XXX
そしてイリュミネーションマッチとなる…
バレットクラブ vs The Tongans
普通に考えたら、10月の両国大会でIWGPヘビー級選手権を行います。
しかし、G1で使えなかった1万人規模の両国を埋めるより、今年3度目となるアメリカ単独興行となる5千人規模のウォルターピラミッドを埋める方が、困難なのではないでしょうか?
そして、チャンピオンとなったジュースの相手はどんなヒールレスラーになるのか…
それとも、親友になるのか…