遂に開幕したジュニアの祭典“ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)”。
初日はAブロック5試合から始まりましたが、中でも最も注目を浴びたのがメインイベントのドラゴン・リー vs 石森太二、セミファイルの鷹木信悟 vs SHOの試合でしょう。
その中でもキーパーソンの1人となったのは…
ロッポンギ3KのSHO
対戦カードが決まって一番話題になったのが、SHOと鷹木のライバル対決。
もっともライバルと思っているのはSHOの一方的な想いかもしれませんが、最大の焦点は新日本参戦してから無敗の鷹木をSHOが倒せるかどうか。
幾度もタッグマッチで鷹木から3カウントを奪われたSHOは、鷹木超えを1つの目標に捉えていることでしょう。
その想いはファンも届いています。
鷹木ファンもBOSJ全勝優勝を期待し、昨日の試合に見入ったことでしょう。
昨年、全日本プロレスのチャンピオンカーニバル開幕初戦で、三冠王者の宮原健斗を倒した実績があります。
絶対負けたくない男と、常勝を義務付けられた男の試合は、25分を超える熱い闘いとなりました。
【5.13仙台大会・第8試合】
『BEST OF THE SUPER Jr.』公式戦!
SHO vs鷹木信悟!
両者一歩も引かない真っ向勝負の結末は……?
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一歩も引かないSHOでしたが、またしても鷹木の壁は越えることはできず。
しかし、十分に肩を並べることができたSHOは、この悔しさを胸に次のリベンジのチャンスまで何度でも立ち上がることでしょう。
全身で悔しさを露わにするSHOに比べて、悔しさを顔に出さないポーカーフェイスの男は…
前IWGPジュニアチャンピオンの石森太二
BOSJのメインイベントを任された石森ですが、注目度で言えばセミファイルの方が優っていたことでしょう。
事前に行われた新日本による優勝予想アンケートでも、SHOを僅かに上回っての4位。
マディソン・スクエア・ガーデンでタイトルマッチを闘った、前IWGPジュニアヘビー級王者であるにもかかわらずです。
BOSJ開幕前日記者会見でも、その胸の内を露わにしました。
『気に入らねぇのは、2人。まずは(髙橋)ヒロムのことしか見てねぇ現チャンピオン。
(中略)
それと、鷹木!お前さ、ジュニアのベルトはあえて追わずに(IWGP)インターコンチネンタルのベルトを狙うだと?
「SUPER Jr.」はお前のヘビー転向のための踏み台じゃねぇんだよ!
俺があのジャイアンを黙らせる!』
引用:新日本プロレス
ヒールでありなが新日本ジュニアを変えると公言し続ける石森にとって、闘う目的は新日本ジュニアの為なのかもしれません。
そんな石森にとって“誰かの為に闘う現チャンピオン”と、“ジュニアを踏み台にしか考えないジャイアン”には決して負けたくないのでしょう。
タイトルマッチのリベンジを果たした石森は、バックステージでも喜びの言葉ではなく悔しさを口にしています。
開幕戦から超フルスロットル! 鷹木がSHOとの25分越え“壮絶死闘”に激勝!
石森はリーから“リベンジ”勝利で好発進!!
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新日本ジュニアの為に闘うと公言する石森の反骨精神は、残りの公式戦もBOSJの新しい景色を見せてくれることでしょう。
多くのファンを釘付けにしたスーパージュニア開幕戦。
明暗分けた2人の次の対戦相手は…
石森太二 vs マーティー・スカル
SHO vs ドラゴン・リー
次の青森大会はセミが石森で、メインイベントがSHOになっています。
SHOにとっては試練が続く連戦となりそうです。
石森も試合内容で、メインの2人にプレッシャーをかけることでしょう。
SHOと石森が新日本ジュニアの“顔”と呼ばれる日も、そう遠くはないかもしれません。