昨年、鳴り物入りで新日本へ参戦を果たし、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)のリーグ最終戦で初対決となった鷹木信悟と石森太二。
過去一度もリングで相対することのなかった2人が、遂に交わる瞬間が訪れました。
紆余曲折あり新日本のリングで初のシングルマッチ。
感慨深い…🐉#njpw https://t.co/CeKtdqDThc
— 鷹木 信悟(TAKAGI SHINGO) (@Takagi__Shingo) 2019年6月1日
ルーツも年齢も同じ2人が両国への切符を懸けて闘うシチュエーションに、多くのファンが固唾をのんで見守ったことでしょう。
全勝優勝を有言実行するための通過点にできるのか…
それともストップ・ザ・ジャイアンは成功するのか…
鷹木が石森を破り全勝でAブロック通過!
“令和初・初出場・全勝優勝”を高らかに宣言!
※5.31『BEST OF THE SUPER Jr.26』松山大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!https://t.co/9DCmVZwSW1#njpw #njbosj pic.twitter.com/ZcmsFxVup7— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2019年5月31日
強引に抱え上げラスト・オブ・ザ・ドラゴンで石森から3カウントを奪った鷹木。
優勝決定戦の舞台はBOSJ初の両国国技館。
Aブロックで闘った対戦相手の悔しい想いを背負って、BOSJ優勝を誓いました。
令和初、全勝優勝の偉業達成まであと1勝です。
試合に敗れた石森は、肩を押さえコメントすることもできずバックステージを後にしました。
もしかしたら肩を負傷したのかもしれません。
その日の深夜0時頃、石森は自身のSNSで今の気持ちを口にしました。
鷹木にだけは負けたくなかった。
俺は平成だろうが令和だろうが、いつでもSUPER Jr.の優勝を掴みたいし、IWGP Jr.のベルトも取り返したくて堪らない。
だから「ジュニアのベルトはあえて狙わず」なんて言葉が出る奴を、俺は絶対に認めない。
今日のところは確かに負けた。だが、必ずやり返す。
— 石森太二 (@taiji_ishimori) 2019年5月31日
「ジュニアのベルトはあえて狙わず」発言は、階級に縛られず結果を出すことを最優先に位置付ける鷹木の考えです。
BOSJ開幕前にスポーツ紙のインタビューで、石森はこの発言を勝つことで全否定したかったことでしょう。
バレットクラブのヒールという立ち位置ながら、新日本ジュニアをリボーンしようと奮闘している石森。
KUSHIDAが退団し獣神サンダーライガーが引退を発表、ジュニアの顔である髙橋ヒロムの復帰は間に合わず、エル・デスペラードも開幕直前に怪我をしBOSJを欠場することになりました。
スーパージュニア出場選手が発表になった際は、主役がいないリーグ戦と揶揄するファンの声があったのも事実です。
生え抜きでもなければ、昨年新日本に加入したばかりの石森ですが、誰よりも新日ジュニアを盛り上げるべくジュニアプライドを背負って闘っていたことでしょう。
新日ジュニアを牽引し続けたKUSHIDAからベルトを奪い、世界の獣神に引導を渡したのも石森です。
石森なら「ジュニアのベルトはあえて狙わず」なんて、口が裂けても言うことはないでしょう。
階級に縛られず新日本を面白くするため闘う鷹木と、ジュニアであることに拘り新日ジュニアのリボーンを試みる石森。
石森のこのツイートは多くのファンが忘れることは無いでしょう。
私は石森のツイートでの発言が、重く想い言葉に感じました。
今後も鷹木が無差別級を体現し続けるなら、石森とのイデオロギー抗争も永遠に続くかもしれません。
Aブロックのすべての公式戦が終了し、残すはBブロックの6・3岡山大会を残すのみです。
Bブロックで優勝決定戦の可能性を残す選手は、ウィル・オスプレイと田口隆祐の2人。
【田口か?オスプレイか?6月3日(月)岡山でBブロック1位が決定!】
愛媛の試合終了後、監督が場外で執拗なオーマイ&ガーアンクル!
「終わりのゴングが、ちょっと興奮してて聞こえなかった。それだけです」
☆スマホサイトで詳報アップ!
⇒https://t.co/bAlLBq8Ksa #njbosj pic.twitter.com/2SiRLCPVJr— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2019年6月1日
2人の試合がノーコンテストに終われば、ロビー・イーグルスにもチャンスが回ってきます。
しかし、よっぽどの事が起こらない限り、その可能性は極めて低いことでしょう。
NEVER無差別級王者としてNEW JAPAN CUPに出場したオスプレイが田口を撃破するのか
それとも謙虚に頑張りますと語る田口監督が、勝利のタグダンスを踊るのか…
日本全国を熱狂の渦に包んだスーパージュニアの公式戦も、気付けば残り5試合しかありません。
最後の一口まで、大切に大切に味わいたいと思います。