IWGPジュニアタッグ選手権の後、エル・デスペラードのマイクに酔いしれたのは私だけではないでしょう。
旨さと、狡賢さと、勝負強さで初防衛に成功した王者組は、試合後のマイクも完璧でした。
「俺たちには『SUPER Jr.』が待ってる。コレで終わったと思うな?」
大接戦のIWGPジュニアタッグ戦はデスペラード&金丸がヒロム&BUSHIを撃破して初防衛!!
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) November 1, 2020
「Road to POWER STRUGGLE」シリーズ最初の後楽園ホール大会の挑戦表明で、実現させたジュニアタッグのタイトルマッチ。
高橋ヒロムとBUSHIコンビでタッグのベルト初戴冠を果たす為臨んだ満を持しての一戦でしたが、今回も鈴木軍2人の牙城を崩すことはできませんでした。
そもそも当分ロスインゴの2人とはやりたくないとと語っていたデスペラードですが、なぜ2人の挑戦を受けたのか?
恐らく、現状を打開するためでしょう。
今週の土曜に行われるならビッグマッチ「POWER STRUGGLE」大阪大会には、ジュニアの選手の名はありません。
感染拡大防止の為、試合数を6試合に絞っている新日本プロレスは、このビッグマッチも例に漏れず6試合だけ組みました。
結果、組まれた対戦カードはヘビー級の試合6試合です。
ビッグマッチに自分達の試合がないことに、危機感のないジュニア選手などいないでしょう。
「Road to POWER STRUGGLE」シリーズに一つの山場を作るために、デスペラードはヒロムとBUSHIの挑戦表明を受けたんだと思います。
このシリーズでジュニアの見せ場がなければ、折角の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を盛り上げることができません。
次のシリーズは「WORLD TAG LEAGUE」と史上初の同時開幕です。
『BOSJの方が面白い』という想いは、ヒロムもデスペラードも一緒なんだと思います。
昨日の試合後、デスペラードはリングの上でこう語りました。
『俺達はよぉ、「スーパージュニア」が待ってんだよ。これで終わったと思うな!お前らにも言っといてやるよ。まだまだ始まったばっかりだぜ!』
引用:新日本プロレス
これはこの試合を見た全選手、すべてのファンに向けたメッセージでしょう。
シリーズの残りの大会もスーパージュニアの前哨戦として盛り上げる、俺達から目を離すなという“宣戦布告”なんだと思います。
11月15日から始まる次のシリーズは、WTLとBOSJの大会が交互に行われるシリーズです。
当然、ファンは両大会を比べるでしょうし、先月幕を閉じたG1クライマックスとも比べるファンもいるでしょう。
一度中止になり開催も危ぶまれたBOSJです。
ヘビー級のタッグマッチに負けるわけにはいかないというのが、デスペラードの想いでしょう。
遂に今夜の後楽園ホール大会で、BOSJの出場メンバー発表になります。
総勢何人が出場になるのか、ブロック分けはあるのか、昨日闘ったデスペラード、金丸、ヒロム、BUSHIは同じブロックになるのかどうか…
昨日の後楽園ホール大会で確実に種は撒かれました。
反撃の狼煙を上げた4人が、間違いなく今年のBOSJを盛り上げてくれることでしょう。