4年振りのG1クライマックス優勝を目指していた内藤哲也を破り、現IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟を破ったのですから、ザック・セイバーJr.はAブロックの優勝候補最有力候補と言えるでしょう。
内藤の分も闘うと覚悟を決めていた鷹木でさえタップアウトさせてしまうザックの方が、覚悟を持って臨んだG1公式戦2試合目だったのかもしれません。
自分の試合で内藤が怪我をし残りの公式戦が欠場になったのですから、全く気にしていないことはないでしょう。
ファンからの批判もあったかもしれません。
しかし、内藤の怪我はザックの攻撃が原因ではなく、ザックドライバーをデスティーノで切り返した際の着地時だったことを新日本プロレスのスマホサイトの日記で語っていました。
足を痛めた直後、複合関節技に捕らえられギブアップした内藤哲也。
もしザックが関節技に捕らえなければ、内藤の膝はさらに悪化していたかもしれません。
最悪は左膝をかばって右膝までも…
公式スマホサイトの日記では、膝負傷後にザックが関節技に捕らえてくれたことに対する感謝を述べているので、詳しくはそちらをご覧ください。
新日本では初対決となったザックと鷹木ですが、2009年に海外の団体のトーナメント準決勝で鷹木に敗れた過去があります。
バックステージではその事に触れ、ずっとリベンジの機会を伺っていたと述べました。
ザック「確かにしばらくタッグに集中してきたが、俺の実力を忘れるんじゃないぞ? 俺は世界のありとあらゆるベルトを巻いてトーナメントを制覇してきた。IWGPのシングルのベルトだけは一度も戴冠できていない。だが、それも近い将来覆される」
コメント全文は
⇒https://t.co/nhHs7tO9LQ#G131 #njpw pic.twitter.com/gRw0sPIzee— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) September 23, 2021
実は2009年に参加した「16 carat gold」には、AEWと契約した世界的スーパースターのブライアン・ダニエルソンも出場しており、ザックはバックステージで“アメリカンドラゴン”の名を口にしています。
詳しくは昨日のバックステージコメントをご覧下さい。
アメリカンドラゴンとはブライアン・ダニエルソンのニックネームであり、日本時間の同日AM、AEWにてケニー・オメガとのシングルマッチが行われていたことを意識しての発言でしょう。
昨日のザックと鷹木のメインイベントは、今年のベストバウトと言える試合内容でした。
今最も盛り上がりをみせるAEWを、ザックが意識していても不思議ではないでしょう。
「ザック vs ケニー」、「ザック vs ブライアン」が実現する日も遠くないのかもしれません。
2018年、NEW JAPAN CUPに出場したザックは、次々と優勝候補を破りトーナメント覇者となりました。
ザックのAブロック公式戦はあと7試合です。
内藤と鷹木を破って開幕2連勝を果たしたザックが、Aブロック突破の本命と言えるでしょう。
果たしてこの先、進化し続けるザックを止める選手は現れるのか?