猛者が揃うG1クライマックスのAブロックを勝ち抜いた飯伏幸太。
前人未到の4年連続優勝決定戦進出は簡単に真似できない偉業であり、あと1つ勝てば3連覇を成し遂げます。
過去のレジェンド達も成し遂げられなかった先に、どんな景色が現れるのか。
決勝の相手はジェフ・コブがオカダカズチカになります。
過去最悪のコンディション
過去にもリーグ戦の初戦で足首を負傷するというアクシデントがありましたが、今年のコンディションは過去最悪だったと思っています。
ワクチン接種の副反応で欠場とアナウンスされたのが7月10日の真駒内大会。
その後も体調は回復せず、医師に宣告されたのは誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)でした。
鷹木信悟とIWGP戦を行うはずだった7月25日の東京ドーム大会も欠場。
結果、丸々1ヶ月練習ができず体力も筋力も落としてしまいます。
メットライフドーム大会で棚橋弘至とのタイトルマッチが決まったものの、この時の体重は80kg前半。
ここ数年で作り上げたヘビー級仕様のボディも失うなってしまいました。
復帰まであと2週間切った
やはり動かしてないということもありまずは食べることから。
体重がヤバい…あと10キロ戻します‼️39年、ここから成長期! pic.twitter.com/Hf6MplRiy2— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) August 21, 2021
それでも奇跡を起こすために1歩づつ前進し、G1の舞台に立つことができたんだと思います。
諦めかけた飯伏幸太
近年で一番コンディションが悪かっただろう飯伏のG1クライマックスは、本当にギリギリの中闘い抜いたんだと思います。
成績だけ見れば7勝2敗(内1勝は不戦敗)と過去2と同じ勝ち点でしたが、今年のG1を闘い抜いただけでも奇跡でした。
リーグ最終戦のKENTA戦を闘い抜いた数時間後、闘病中に諦めかけたいたことを明かしています。
生きてた
誤嚥性肺炎からもうプロレスは出来ないと思った。
でもみんなの助け合いで少しずつ回復、克服。アクシデント?なのかどうであれテーブルが崩れたけど昔を思い出し衝動的に飛んだ。首、肩、肘、膝、みぞおちが破壊
試合中初めて吐きました
本当すみませんそしてありがとう#感謝しかない— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) October 18, 2021
逃げない、負けない、諦めないが信条の飯伏が語った『プロレスは出来ないと思った』という弱音。
心が折れるほど弱りきった人間が、立った数ヶ月で前人未到の記録達成まであと2日です。
応援してくれたファンや仲間がいたから立ち直り闘い続けることができたのでしょう。
そして、いろんな責任を背負った飯伏が新日本を救うため最後の一戦に臨みます。
棚橋という神を越えて神になった飯伏は、G1三連覇を成し遂げた時、本当の神になるのかもしれません。