棚橋弘至が少年院訪問で語った“大切な事”と“夢”

棚橋弘至【撮影:koba】
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年院を出た後の更生を支援しようと、新日本プロレスのプロレスラー棚橋弘至が12月20日、東京都八王子市の多摩少年院を訪れ「全力で生きる技術」をテーマに特別授業を行いました。

同少年院は警視庁や都、法務省などと共催で2017年度から著名人らの特別授業を開いており、過去にはEXILEのMATSUさん、元プロサッカー選手の石川直宏さんなどが参加しています。

今回5回目となる特別授業に、プロレスラー棚橋弘至が抜擢されました。

 『少年院を出た後の更生を支援しようと、新日本プロレスのプロレスラー、棚橋弘至選手(45)が20日、東京都八王子市の多摩少年院を訪れ「全力で生きる技術」をテーマに特別授業をした。「本当に強い人とは強い心を持った人。自分のためでなく、誰かのために全力を尽くせる人になってほしい」と熱弁をふるった』

引用:毎日新聞

 

今回の特別授業は「全力で生きる技術」をテーマに約60分、午前の部、午後の部に分けて同じ内容を2回講演したという棚橋。

新聞社のインタビューに答えた棚橋は、少年院で過ごす少年達に努力し続ける重要性を語りました。

『彼等もまだ若いんで、キッカケを何か掴んでもらえたらいいかなぁと。まあ僕のプロレス人生にもブーイングはありましたし、真っ平らなプロレス人生でへなかったので、そういう紆余曲折ありながらね、それでも頑張っていけばちゃんと評価して貰えるんだよというのを伝えました』

 

さらに、少年達に持って帰って欲しい言葉と、メディアに対して自身の夢を語りました。

『今コロナ禍の状況で会場に行きたくても行けないとか、プロレスを見るところまで余裕がないという所もあると思うんですけど。

もう1回プロレスを見て皆んなで楽しんで、コロナ禍どうなっていくか分からない状況ですけども、日々気をつけながらもう1回プロレスを復活させるのが僕の夢ですね

持って帰って欲しいのはひとつ。「誰かの為に頑張る方が力が出るよ」というところですね

 

コロナ禍以降、何度か語っている『もう1回プロレスを復活させる』という夢。

最初の頃はあまり意識していない言葉でしたが、誰よりも今の現状に危機感を抱いているのでしょう。

決して軽い気持ちで言っているんではないと気付かされました。

一人で叶えられる夢ではないのかもしれませんが、今自分が先頭に立ってやるべき天命と思っているのかもしれません。

 

他にも「人のために何かしてあげたいという思いを生きるモチベーションにしてほしい」と呼び掛け、「スタートは早いに越したことはない。僕の話を聞いて何かを始めてほしい」と参加した“35人”の少年の前で熱弁した棚橋。

ニュースでは少年院で語ったごく一部の内容しか報道されていませんが、60分間も講演を行なったということはかなりのボリュームで語り尽くしたことが予想できます。

 

多摩少年院で120分間公演し、その翌日から始まる後楽園ホール大会に、4日間連続で登場する棚橋。

夢に向かい今できることを懸命にこなす逸材は、何度後退しても前進あるのみです。

『とことんやってみたいんだよねNEVER(王者だった時)も、何も試合をやらなかったUSへビーもアメリカで取って、アメリカに戻る前に取られてしまった。そんなねえ、ベルトに気持ちを込められないような選手じゃ、IWGP世界ヘビー級だって、届くわけないよ。だからね、今の俺はとことんしつこくいきます。なので、USヘビーに、こだわらせて、(※力を込めて)ください』

引用:新日本プロレス

 

東京ドーム大会で再びUSヘビー級王者になれば、大きな夢に一歩近づくことができるでしょう。

「誰かのために頑張ることができる逸材」の夢が叶うよう、これからも影ながら応援したいと思います。