タイトルマッチでKUSHIDAが高橋ヒロムに2分かからず負けた過去

高橋ヒロム、KUSHIDA【撮影:koba】
BEST OF THE SUPER Jr.




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スト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)も5大会が終わり、リーグ戦も後半戦に突入します。

今年のBOSJは各リーグ2人まで突破できるので、現時点で勝ち点が少ない選手も巻き返しが可能でしょう。

ここから先の公式戦4試合は非常に重要な闘いになります。

そして、今日の岩手大会で個人的に注目するカードは、Aブロックの高橋ヒロム対KUSHIDAの一戦です。

ヒロム『油断したのかなんなのか分からないけど、一瞬で切り返せて勝てて良かった。本当それだけ。なんにもいいところなかった。やられっぱなしだった。ハァ・しんどいな、オイ!ヤべえぞ。2勝2敗? ヤベえじゃねえか。準決もヤべえぞ。いや、というか準決頼みなのか? さっき関係ねえと言ったけど、IWGPジュニアヘビー級チャンピオンだ。負けるわけにはいかねえんだ、本当は。でも、もう2敗もしている。もう1位は難しいのか? 準決頼みなのか、この俺が? なんでもいい。最後に優勝さえできれば、どうなってもいい。4連覇するぞ。

それから次、KUSHIDAさんか。5年ぶり? 5年ぶりか? あまり多くは語ってこなかったけど、実は俺、KUSHIDAさんのこと、何周も何周も何周も何周も回って、もしかしたらちょっと気になってる相手なのかもしれないな。ちょっと気になってるのかもしれないな。とにかく明日楽しみますよ。その上でもちろん2点獲らなきゃいけないんでね。頑張りま〜す』

引用:新日本プロレス

 

高橋ヒロムのライバルと言えばエル・デスペラードであり、ドラゴン・リーのイメージが強いという認識ですが、5年振りにBOSJに出場したKUSHIDAもその一人と言えるでしょう。

当時、新日ジュニアで絶対王者と言える存在だったKUSHIDAに対し、海外から凱旋帰国したヒロムはIWGPジュニアに挑戦表明しました。

翌年、2017年の1・4東京ドーム大会でKUSHIDAからIWGPジュニアのベルトを奪取。

凱旋帰国直後に挑戦表明しジュニアの至宝を一発で奪取したヒロムは、一瞬で新日ジュニアのトップ戦前に躍り出ました。

 

その後、ドラゴン・リー、田口隆祐との防衛に成功したヒロムですが、次の挑戦者として現れたのは前王者のKUSHIDAでした。

王座陥落からたった2ヶ月後の挑戦表明に、ヒロムはバックステージで、負けたら終わりだと挑発しています。

ヒロム『KUSHIDA!KUSHIDA!KUSHIDA!この、新日本ジュニアからの挑戦者、おまえしかいないのか? ハハツ、笑っちゃうよ。みんな俺に負けるのが怖いのかなあ。まあ、わからなくもないよ。でもさあ、KUSHIDA!俺に負けたこの3ヶ月の間、お前何してた? お前はチャレンジャーの資格あるのか? ああ、いいよ。挑戦するなら挑戦するでいいけどさあ、おまえ、俺に一回負けてるの覚えてるかあ? 次、もし、負けたら…その恐怖心は、その恐怖心は、おまえにはないのかなあ? KUSHIDA、いいよ、挑戦させてあげるよ。その代わりぃ!次、次い!負けたら、おまえは終わりだぞぉ!わかるか、俺の言ってる意味がわかるかぁ? 次!KUSHIDA、俺の、俺のベルトに挑戦してきて、負けたらぁ…ホントに終わりだ!その覚悟があるなら、このベルトに挑戦してこい。俺は待ってるぜ。その代わり、俺を!もっと!もっと!もっと!もっとぉ!過激に!もっと!もっとぉ!たーのしませてくれよな!ハハハハハハ!』

引用:新日本プロレス

 

ヒロムが言う通り負けたら後がない状況で挑んだKUSHIDAは、試合開始前に奇襲を仕掛けるも、KUSHIDAの秒殺計画を読んだヒロムに返り討ちにあいました。

なんと、IWGPジュニアのタイトルマッチだというのに、KUSHIDAは1分56秒で敗北しています。

 

KUSHIDAはこの数ヶ月後リベンジを果たしましたが、ヒロム凱旋帰国から2年間、そのライバル関係は続きました。

2019年1月末をもって新日本を退団したKUSHIDAですが、再びヒロムと対戦する日が来たことは非常に感慨深いことです。

 

ここまでのBOSJの成績はヒロムが3勝2敗、KUSHIDAが1勝4敗。

状況だけで言えばKUSHIDAは絶対負けられない一戦であり、負けられない状況という意味では6年前(王座陥落から2ヶ月に挑んだ試合)の1戦と被ります。

恐らく、岩手大会のヒロム戦に敗れれば、KUSHIDAは5敗目を喫し、リーグ戦脱落が決定的になるでしょう。

絶対負けられない状況で怖くて強いKUSHIDAが復活するかどうか…

昨日のバックステージでは現王者であるヒロムの胸を借りると下手に出たKUSHIDAですが、この試合がキッカケに再び熱いライバル関係が復活するかもしれません。