エル・デスペラードが舌を巻いたロビー・イーグルスのプロレスへの情熱

ロビー・イーグルス、エル・デスペラード【撮影:koba】
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立代々木競技場・第二体育館で行われたベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)の決勝トーナメント準決勝。

シリーズ開幕前からスーパージュニア初優勝を宣言していたエル・デスペラードですが、試合中の足首の負傷も影響したのか、CMLLのティタンに敗れ優勝決定戦に進出することはできませんでした。

 

Aブロック代表2人にライバルである高橋ヒロムが残らなかったこともあり、BOSJを盛り上げるという責任感も強かっただろうデスペラード。

リーグ最終戦となった大阪大会では、いつも以上に気持ちが入ったマイクでBOSJの素晴らしさをファンにアピールしました。

『なんだこの、◯チガイみたいな日程は(場内拍手&笑)。
でも! その◯チガイじみた日程の最後の最後が!俺とロビーだ! どうだった!?(場内拍手&歓声)。
ありがとうな、ロビー!オマエじゃなかったら、こんなになってねえぞ!さあ!これだけ偉そうに何回もマイク使ってるけどな、じつはキミたちは知らないかもしれないけど、まだ「SUPER Jr.」優勝したことないんだよ!
ここまで引っ張ったんだ!俺が優勝するしかねえだろ!(場内拍手&歓声)。今年は! 俺が締めるぞ!
「SUPER Jr.」は! 俺のモンだ!!』

引用:新日本プロレス

 

優勝することもBOSJを盛り上げることも、誰よりも意識が高かっただろうデスペラード。

言葉でもBOSJを牽引してきたデスペラードですが、リーグ最終戦でベストバウトを繰り広げたロビー・イーグルスのバックステージコメントにおもわず舌を巻いてしまいました。

ロビー『でも、俺は諦めない。「BEST OF THE SUPER Jr.」は俺の長年の夢だ。新日本プロレスで唯一、叶えることのできていない夢だ。オンラインでも、今日の試合がどれほど大事なものかと投稿したら、それに対して多くの人が、俺こそが勝利に値すると言ってくれて。でもこの業界ではありがちな話で、そんなのは全く通用しないんだ。もしそれが本当なら、俺はこのトーナメントを5回制覇していなければおかしい。2021年にIWGPジュニアヘビー級王座、IWGPジュニアタッグチーム王座を同時に獲ったけど、声援を受けることなく、見下された。俺は一体これ以上何をやれば、人々から注目してもらえるんだ!俺はこのトーナメントのMVPになっても、トーナメントを制覇しない以上、意味がないと言った。今も全くその通りだと思う。俺は世界中の強豪ぞろいの中に名前を並べないといけないからで、全く身勝手な理由ではない。俺は忘れられがちな国の出身で、最高峰まで成し遂げたプロレスラーは数人しかいない。でも、それ以上いるべきなんだ

でも、世界のどこからも遠い場所にあって、誰からも注目されない。だからこそ、俺はこの「SUPER Jr.」を制覇して、またジュニアヘビーの王座を獲らなくてはならないんだ。オーストラリアを見て、たくさんの最高のプロレスラーがいる国だと認知してもらわなくてはいけないんだ。(※自分のパンツに縫われたフィリピンの旗を指差し) フィリピンも同じだ。才能あるプロレスラーが軒並みいるが、国が違うだけで、全く注目されていない。オーストラリアで俺たちに巡ってくるチャンスを、アメリカやイギリス、プロレスが盛り上がっている国々、プロレスで生計が立てられる国々のヤツらに巡ってくるチャンスと同じようにしなくてはいけない。「NEW JAPAN TAMASHII」はその一部だ。ロビー・イーグルス、「BEST OF THE SUPER Jr.」覇者になるまで、(※立ち上がり、痛みで思わず声をあげてから)俺は止まらない』

引用:新日本プロレス

 

2つの母国であるオーストラリアとフィリピンのプロレスシーンをメジャーにするために、BOSJを優勝しなければならないと語ったロビー。

自分がBOSJを優勝することで母国のプロレスシーンの注目度が高まり、母国で闘うレスラーがもっとチャンス得て、レスラーで生計を立てれる環境が整うまで止まらないと語りました。

ここまで考えながらBOSJを闘っていたロビーのコメントを見たら、デスペラードが『ロビーのバクコメやばいな』というのも無理がありません。

 

シリーズ開幕前の会見でもスーパージュニアの優勝を誰よりも熱く語っていたロビーとデスペラード。

今年は同じブロックに入り、リーグ最終戦で最高の激闘を繰り広げた2人ですが、来年のBOSJでは優勝旗を賭けたシリーズ最後の試合にロビーとデスペラードが立っていることを期待したいと思います。