新日本プロレスのグレート・オーカーンが定義する新世代のメンバーとは

グレート・オーカーン【撮影:koba】
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DOMINION」でIWGPタッグ王座奪還に挑戦したものの、三冠達成を逃したユナイテッド・エンパイアのグレート・オーカーン。

2018年にイギリスのRPWに突如現れたオーカーンですが、元々はヤングライオンだったという説もあります。

そのヤングライオンだったかもしれないオーカーンが、「DOMINION」のバックステージでマスター・ワトの発言を訂正しました。

オーカーンが定義さる“新世代”は2017年にヤングライオン杯に出場した選手であり、年齢ではなくキャリアが若い選手が対象だろうというものです。

オーカーン『それにしても今宵のタッグは、やけにヤングライオン育ちが多いな。良きかな、良きかな。マスター・ワトのバカがよ、はき違えていたがよ、余の考える新世代っちゅうのは、2017年に、12年ぶりにヤングライオン杯を開催できたんだろ?あの頃が新日本も絶頂期だったな。あの時ヤングライオンだったヤツらが、今、新日本をプロレスを担おうとしてるんだろ?それが新世代だ。

それが、ヤングライオン育ちが新日本を担うっていうのが、革命になるんだろ?だからよ、歳じゃねぇだろ。キャリアだろ?だからよ、30歳超えたヤツがよ、18歳のクソガキとよ、おんなじような雑用して過ごすんだろ?はき違えんな、ボケ』

引用:新日本プロレス

 

そもそもワトの発言は、「DOMINION」前日に行われたIWGPジュニアヘビー級の調印式での高橋ヒロムとの問答です。

――ワト選手、『SUPER Jr.』を優勝してベルトを獲ったら、“その先”をどう考えていますか?

ワト「IWGPジュニアヘビー級王者になって、新しい時代を作りたいなと思っているんですけど、やっぱりジュニアで高橋ヒロム、石森太二、エル・デスペラードといった3人でベルトが回っていた時期があったんで、それをシッカリ塗り替えて、自分たち若い世代で、ジュニアを盛り上げていきたいなと思ってます

ヒロム「その“若い世代”っていうのは……ワトの他に誰?」

ワト「ああ~……、YOHさん」

ヒロム「ちなみにね、YOHはね、俺の一個上だから(場内爆笑)」

ワト「そうなんですけど」

ヒロム「俺はね、その若い世代っていうのに、敏感だよー。ロビー(・イーグルス)にも言われたんだよ。『世代交代だ!』って。でも、たぶん同い年!(場内・笑)。

なんかずっとやってるかのように思われてるんだけど、俺まだキャリア的にも13年。そんなにまだ言うほどじゃない。だから、俺も正直。そんな簡単に譲るわけにはいかないんだよ? これがね、20年、25年やってるならべつだけど。33歳って、もうそんな風に言われる歳ですかって。ああ、申し訳ない。ごめんね」

ワト「でも、やっぱり26の自分が獲って、これから新日本に入ってくる若い世代に、夢を与えなきゃいけないかなと。そう思うんですよ

引用:新日本プロレス

 

ワトの言う若い世代が見た目なのか、実績なのか分かりませんが、オーカーンは“新世代”というワードを意識し明確に定義したいのでしょう。

2017年に開催した第11回ヤングライオン杯に出場したのは北村克哉、岡倫之、川人拓来、海野翔太、成田蓮、八木哲大の7人。

さらに、辻陽太や海外遠征中の上村優也も新世代くくりにしていたので、2019年に行われた第12回のヤングライオン杯出場メンバーも含まれるのでしょう。(海野、成田、辻、上村、クラーク・コナーズ、カール・フレドリックス、アレックス・コグリン、マイケル・リチャーズ)

このヤングライオン杯に出場した選手を、オーカーンは“新世代”と呼んでいるんだと思います。

 

オーカーンが定義付ける“新世代”の選手が、今夏のG1クライマックスに多く選出されました。

同じ時代に野毛道場、LA道場で過ごしたゲイブリエル・キッドも含めれば、6人の新世代のメンバーが新日本プロレスの真夏の祭典に挑むことになります。

 

今夏のG1は過去最多となる32人の出場。

4ブロックに振り分けられることは確定しており、新世代同士の闘いも勃発するでしょう。

優勝だけじゃない、世代交代や新世代同士のプライドを賭けた闘いが繰り広げられることになる最強リーグ戦。

注目のブロック分け、対戦カードは6・10幕張メッセ大会にて発表となります。