令和三銃士世代で最も早くシングル王座を戴冠したJust 5 Guys(以下J5G)の上村優也。
しかし、KOPWはあくまで保持者であり王者ではないと主張する上村は、NEVER無差別級王者である鷹木信悟に挑戦表明しました。
この結果、6.9大阪城ホール大会「ドミニオン」で鷹木の持つNEVER無差別級王座への挑戦が決定しています。
上村「俺はアンタに勝ちてえんだよ、鷹木信悟。アンタがよければ、そのNEVERのタイトル、どうだい?」
鷹木「上村優也、チャンピオンになったぐらいで、強くなった気でいるんじゃねえぞ。ゲイブだろうが誰だろうが、出る杭は叩き潰すのみだ。やってやるよ!」https://t.co/F3sNKlSPaI#njdontaku pic.twitter.com/Uiz2twstEI
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) May 4, 2024
強さを求めNEVER王者の鷹木へ挑戦表明した上村ですが、新日本プロレスでは少数派の部類に入るだろうクラシカルなスタイルを好んでいます。
クラシカルなスタイルを好むにも理由があるのでしょう。
清野アナウンサーのポッドキャスト番組「真夜中のハーリー&レイス」に出演した上村は、過激なプロレススタイルに対し警告すると今が変えるチャンスだと熱く語りました。
【ポッドキャスト未公開延長戦】新日本プロレスの上村優也との防衛戦は決着つかず「延長戦」に突入。若手時代に競い合った辻陽太やゲイブ・キッドについて語る。また、こだわりの技であるアームドラッグや生え抜きとしてのプライドについての話も興味深い。(番記者)#美獣 https://t.co/HNL215w54t
— 真夜中のハーリー&レイス (@HandsomeRace) April 23, 2024
上村『簡単な技でも誰よりも綺麗に上手くやる自信があるので、特にアームドラックとかは』 清野『あれコツは一体なんですか?』 上村『全身を使うことですね。アレ本当に全身を使ってますね。できるだけ僕が高く相手を跳ね上げようとかという意識でやってます』 清野『上村さんのスタイルはちょっと他の人とはちょっと違いますよね?アメリカのオールドスクールなプロレスの匂いっていうのはちょっとしますよね?』 上村『それは意識してますね』 清野『やっぱり。アームドラック以外には何か意識している点はありますか?』 上村『やっぱり今のプロレスっていうか、新日本のスタイルもそうなんですけど、だんだんこう激しくなって。昔と比べ激しくなってきてて、僕が真壁さんのプロレスを見てハマったときとかも、当時の棚橋さんとか中邑さん、真壁さん、後藤さんとか。今よりもやっぱこう今よりもシンプルで分かりやすかったというか、あんまり危険な技とかなかったですし、派手な技とかもあんまりなかったですし。 でも最近どんどん過激になってきてて、やっぱここにこれからも頼っちゃうと、プロレスこれから厳しくなると思うんですよね。なんで僕はあんまりそっちに行かないようにとは意識して試合してます』 清野『その意見は僕も賛成ですね。ちょっと過激になり過ぎてますよね』 上村『お客さんが麻痺しちゃうと思うんですよ』 清野『もっともっとになっちゃうんですよね』 上村『むしろ今麻痺してて、これをやらなきゃ納得しないとか。そうさせたらホントにもっともっとってなって、じゃあ俺たちは殺し合いをしてるのかってなるじゃないですか。頭から突き刺したりとか。だからある程度のところで変えいかないと。だから今がちょうどいい変えるチャンスだと思ってて。大量離脱とかもあって、そこは僕が変えていきたいですよ』 引用:「真夜中のハーリー&レイス」 |
昔からある技でも脳震盪などの危険を伴う技があり、上村も海外武者修行時代に相手の技で脳震盪を起こし欠場したことがありました。
今行われているベスト・オブ・ザ・スーパージュニアを見ていても、そこまでやる必要があるのかと思うシーンは何度もあります。
一方で技術が進歩し技が進化する過程で、過激な攻防を求めてしまうファン心理も理解できます。
プロレス技は観ているファンを熱狂させる手段の一つである以上、何をもって「ワクワク・ドキドキ」させるかはレスラーにとって永遠の課題かもしれません。
昔のプロレスに戻したい訳ではないと語った上村が、今後どんなプロレスを見せてくれるかは要注目です。
ヤングライオン時代、その闘う姿勢に唸ったファンも多かったと思います。
他のレスラーとは一線を画す魅力持つ上村。
まずはドミニオンで鷹木相手にどんな闘いを見せるのかに期待したいと思います。