辻陽太がレスラーを目指すキッカケは棚橋、決心したのは内藤の存在だったと語る

内藤哲也、辻陽太【撮影:koba】
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オーレ長岡でSANADAに敗れ、またしてもG1クライマックスで勝点を増やせなかった辻陽太。

ここまで公式戦3試合終わっての成績は0勝2敗1分。

Aブロック1位のSANADAとは勝点5差、2位の清宮海斗とは勝点4差と大きくリードを広げられています。

G1クライマックス33星取表

 

一方でその存在感は損なわれることなく、試合内容はファンを圧倒し続ける辻陽太。

まだ公式戦は4試合残っており、ここからの巻き返しに期待がかかります。

 

辻がプロレスラーを目指したもう一つのキッカケ

 

辻と言えば、大学時代に棚橋弘至に声を掛けられ、それがキッカケでプロレスラーを目指したという話しは有名です。

自由ヶ丘で棚橋を見かけ写真を撮って欲しいとお願いした時、『いい身体してるね。プロレスやらんの?』という一言が辻の人生に大きな影響を与えることになりました。

 

棚橋が辻のプロレスラー人生に強い影響を与えたことは間違いありませんが、実はプロレスラーになるキッカケはもう一つあったようです

ある意味、プロレスラーを志す決め手となった選手は別にいるとも言えるでしょう。

その新真実について、スマホプレミアムコンテンツの『真夜中のレッスル&キングダム』内で語っていました。

清野『そもそも入ってきたキッカケが棚橋さんだったんですよね』

辻『そうですね。棚橋さんに自由ヶ丘で声を掛けられて、その事を数年後に思い出すということですけど。

まあ実はそれ、ちょっともうちょっと掘り下げていくと、声を掛けられたのは師匠の棚橋弘至さんなんですけども、それを思い出したのは僕が大学卒業して社会人になってやらせない日々を過ごす中で

清野『一回サラリーマンやってたんですよね』

辻『そうです、そうです。一回就職して人材派遣の会社に勤めてたんですよ』

清野『へぇー、じゃあネクタイ締めて会社行ってた』

辻『そうです。ネクタイ締めて。求職者の方々に対して、こんな職ありますよとか。人材派遣だったので、実際自分が現場で働いてみたりとか、することもしてて。携帯売ってたんですよ。某携帯会社で携帯売ってたことがあって、なんとか電気とかにも立って。当時僕から携帯買った人は、今思えばラッキーなんじゃないかなと』

清野『それどれ位やったんですか?』

辻『それは5ヵ月くらいですね、合計で。3ヵ月経ったところでもう辞めるって上司に話して、「今更すぐ辞められないよ。新卒で入ってきて」って言われて、じゃあ会社が求めるとこまではちゃんと働きますって言って、5ヵ月経ったんですよね』

清野『で、そっからプロレスの道ですか?』

辻『そうです、そうです』

清野『ほぉ、じゃあ社会人生活は5ヵ月?』

辻『そうです、5ヵ月ですね』

清野『これなんでまた5ヵ月あってプロレス?そこは棚橋さんなんですか、キッカケは?』

辻『元々プロレスが好きだったんで、そのプロレスを思い出すキッカケっていうのが、社会人の日々の中で深夜にやってるワールドプロレスリングを見たんですよちょうど4月に見てて、その時に内藤さん対オカダ。両国国技館の試合で、内藤さんが勝ってベルトを放り投げる』

清野『2016年の4月。はい、はい』

辻『その試合を見てプロレスラーってかっけぇなぁって思ったんですよねで、棚橋さんの言葉を思い出したんですよ

今となっては、そんなロスインゴに入って後付けかよって言われちゃうかもそれないけど、そこは今まで語ってなかった部分なんですよね』

引用:真夜中のレッスル&キングダム

 

プレミアム会員しか聞くことができない『真夜中のレッスル&キングダム』ですな、この内容は体験版で聴くことができます。

 

辻の発言を整理すると、社会人時代にはプロレスファンから離れていた。

たまたま深夜に見たワールドプロレスリングで、内藤哲也のIWGPヘビー初戴冠の試合を見ることに。

その試合でプロレスラーと内藤の格好良さに感激し、棚橋の言葉を思い出した。

その直後、プロレスラーを目指すことになったということでしょう。

 

辻がたまたまワールドプロレスリングをテレビで見なければ、プロレスラーを目指すことも、プロレスラーになるチャンスも逃していたかもしれません。

また、たまたま見た試合が内藤哲也の試合でなければ、心を動かされることもなかったかもしれません。

2016年4月の両国国技館大会のIWGP戦と言えば、伝説の試合です。

タイトルマッチにも関わらず、制御不能なカリスマは介入ありでIWGPを初戴冠。

試合後、初戴冠したベルトを放り投げたにも関わらず、両国は内藤哲也を支持続けました。

 

棚橋弘至の言葉が辻の中にプロレスラーという選択肢を与え、プロレスラーになるための一歩を踏み出すためのトリガーが内藤哲也の試合だったということでしょう。

どちらもなければ、プロレスラー“辻陽太”は存在しません。

 

未だリーグ戦勝ち星のない辻ですが、これから巻き返してくれることでしょう。

リーグ戦を突破し、決勝トーナメントで棚橋か内藤と闘う…

これ以上、理想的なシチュエーションはないでしょう。

“怪物”辻陽太の逆襲はここから始まります。