NEVER無差別級選手権とKOPW争奪戦のタイトルマッチが発表され、「ベルク Presents WRESTLEKINGDOM 18 in 東京ドーム」大会の対戦カードが7試合まで決定しました。
来年の東京ドーム大会は試合開始時間が30分前倒しされており、まだまだ対戦カードが増えることでしょう。
期待値は右肩上がりで増えていますが、そんな中東京ドーム大会に向けた“ある報道”を目にしました。
それは、オカダカズチカがメインイベントを決めるためのファン投票を容認するという報道です。
【新日本】オカダ・カズチカは容認派「やりますか」 1・4メイン決める因縁〝ファン投票〟復活が急浮上|東スポWEB https://t.co/VCD5LAxyqG
— 岡本佑介@東京スポーツ新聞社 (@okamotospo) November 13, 2023
すでに来年1・4ドームのメインは王者SANADA vs 内藤哲也のIWGP世界王座戦とアナウンスされているが、オカダとブライアンの再戦も大きな目玉となることは間違いない。 そんな中、一部で巻き起こっているのが、2014年の東京ドーム大会前に開催された「ファン投票」の復活だ。 同大会はオカダと内藤によるIWGPヘビー級王座戦と、中邑真輔と棚橋弘至によるIWGPインターコンチネンタル王座戦の両試合がダブルメインイベントに据えられ、どちらを最終試合にするかファン投票にゆだねられた。オカダと内藤のIWGP戦はこれに敗れ、団体最高峰王座にもかかわらず事実上のセミ降格という屈辱を味わっている。 引用:東スポWEB |
ファン投票といえば2014の東京ドーム大会に向けて行われたメインイベントをどちらの試合にするか決めるための投票が思い出されます。
2013年の11・9「POWER STRUGGLE」の2日後に会見が行われ、当時の新日本の社長であった手塚氏がIWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタルのファン投票を行いたいと提案しました。
手塚『ダブルメインの2試合ついてなんですけど、IWGPヘビーはもちろん、新日本プロレスの頂点のベルトでございます。またその一方で、棚橋・中邑という両選手は、今日の新日本プロレス復活の歴史において、非常に重要な存在の2人であります。IWGP王者対「G1(CLIMAX)」チャンピオン、これはまぎれもなく最高峰を決める闘いです。ただ、今日のこの最高の空間を作ったのは、菅林(直樹)現会長を筆頭に、10年間死にものぐるいで日々闘い、新日本プロレスをここまで復活させた選手であり、またそれを支えてくれたファンの方たちだと思っております。その中で、誰もが認める重要な立役者である棚橋選手・中邑選手が闘うということは、会社におきましても、お客様におきましても、非常に思い入れのある新日本プロレス最大の看板カードであることは間違いございません。 大変申し訳ございません。私はこのダブルメイン2試合を、ただのダブルメインということで片づけることができません。IWGPヘビー級選手権試合オカダvs内藤、IWGPインターコンチネンタル選手権試合・中邑vs棚橋、どちらが2014年1月4日東京ドームの最後を締めるのにふさわしいかを、この2つの試合の試合順をファンの方に決めていただきたいと思っております。ここは、ネットでのファン投票という形で決めさせていただきたいと思っております。ファンの皆様は、ホームページなどをご覧いただいて、熱い思いをぶつけていただければと思っております』 引用:新日本プロレス |
当時の手塚社長は長年支えてきた棚橋弘至と中邑真輔という会社としても思い入れのある看板カードとIWGPヘビー級選手権を、ただのダブルメインイベントという形で終わらせたくないと語りファン投票実施という案を提言しました。
つまり、新日本発信のファン投票の開催です。
では今回はどうなのか?
メディアの記事によると『一部で巻き起こっている』ファン投票開催と書いてあります。
日々、新日本の公式サイトやSNSでの情報に目を通している筆者ですが、ファン投票を希望する選手やファンの声は殆ど目にしていません。
改めてSNSで『東京ドーム大会 ファン投票』で検索してみましたが、殆ど見つけることはありませんでした。
一体どこ発信でファン投票が求められていたのか非常に不明です。
このファン投票についてオカダにインタビューを敢行したメディアは、当時ファン投票でセミファイナルに降格した張本人の意見を掲載しています。
こうした経緯からオカダは「僕が『やってもいいんじゃない?』って言うなら分かるんですけど、お客さんの方がそう言い始めてるんじゃないですか? 10年前ですよね、ちょうど。10年前に負けた者同士、やりますか」と、来年1・4ではIWGP世界王座挑戦が決まっている内藤に呼びかけた。 「やっぱり新日本はIWGPの戦いがメインであってほしいというのがあるので、ブレないでほしいなとも思いますね。でも、まあ…やるならやりますよ。やるだけやってもいいんじゃないですか」 引用:東スポWEB |
オカダへのインタビューを見る限り、ファン発信でファン投票な声があったと記載されています。
やはり、新日本発信もオカダ発信でもありませんでした。
ただ、もし再びファン投票が行われるとしたら“今大会の背景”を考えるとオカダが批判されるのではないかと危惧してしまいます。
現時点でファン投票が開催されるかどうかは不明ですが、当時の状況と明らかに違う点が1つあります。
2013年はIWGPヘビー級選手権とインターコンチネンタル選手権をファン投票で天秤に掛けました。
今回の記事の通りなら天秤に掛けられる2試合は、IWGP世界ヘビー級選手権とスペシャルシングルマッチです。
もしファン投票の結果、IWGP世界ヘビーがスペシャルシングルマッチより下なんてことが起きてしまったら、新日本最高峰のベルトの価値が問われることになります。
内藤哲也は生涯3度しか行えない目の手術を、東京ドーム大会で「デ・ハポン」の大合唱をするために実施しました。
当然、内藤哲也とSANADAのメインイベントを現地観戦するためにチケットを買ったファンもいることでしょう。
まだファン投票へ発展するのかどうか分かりませんが、今回のメディアの報道からどのような展開になるのか注視したいと思います。
[LOS INGOBERNABLES de JAPON]
Nuevo comienzo.
新たな始まり。 https://t.co/sQ0HkVTtm1 pic.twitter.com/2lTjixuA4C
— 内藤哲也 naito tetsuya (@s_d_naito) November 8, 2023