G1クライマックスのC、Dブロックの公式戦6試合目が行われ、決勝トーナメントに進出できる選手がしぼられました。
Cブロックは勝点8がエディ・キングストン、デビッド・フィンレー、EVILの3人。
勝点7はタマ・トンガ、鷹木信悟でこの5人の中から2人が決勝トーナメントに駒を進めます。
Dブロックは勝点8が内藤哲也、ザック・セイバーJr.、ジェフ・コブ、勝点6が棚橋弘至、後藤洋央紀。
こちらもこの5人の中から2人が決勝トーナメント進出となります。
全ブロックの星取表並びにトーナメントの組み合わせはこちらをご覧ください。
「ドームのメイン、俺も目指してるんだよ」
鷹木がフィンレーから意地の3カウント奪取で、Cブロックは大混戦状態に!内藤が“ホーム”広島で、“天敵”ザックに逆転勝利!Dブロック代表に望みを繋ぐ!!
8.2広島大会結果は
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佳境を迎え盛り上がる決勝トーナメント進出争いですが、勝点状況など関係なくファンを魅了したのは石井智宏とHENARE(以下ヘナレ)の一戦でしょう。
リスペクトする石井に対しヘナレが14分を越える激闘の末勝利。
遂にヘナレが初めて石井から3カウントを奪いました。
★第4試合
「Cブロック公式戦」
石井智宏vs HENARE迫力満点の肉弾バトル!
接戦を制したHENAREが貴重な2勝目を獲得!
※8.2『G1 CLIMAX 33』広島大会
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ヘナレ『5年、5年だ。この団体で押し潰され、必死にくらいつき、オマエを倒そうとしてきた。2018年にまでさかのぼる。顔にペイントを施した若きトーアは、親指を突き立てていた。何をやっていたんだろうな? 自分を見失わないようにしていたんだろう。あんたは、オレが日本人でも、マオリでも、アメリカ人でも関係なかった。あんたはオレを相手に鋭いチョップや蹴りを食らわせ、頭から8回落とした。それをもってあんたは、真の日本のストロングスタイルレスラーとは何かを、オレに味わわせてくれた。 真の日本のストロングスタイルレスラーを体現できるのは、日本の人々だけ、日本のレスラーだけだった。ホントウノ、ヤマトダマシイ。今日までは、な!この「G1」までだ!オレが、日本のストロングスタイルを海の向こうのファンに示す権利を勝ち取った外国人だ!海外で自分に素質があると思うヤツは、オレに挑んでこい!』 引用:新日本プロレス |
ヘナレの言う5年前とは、2018年の4・24後楽園ホール大会で行われた石井とのシングルマッチのことでしょう。
当時、アーロン・ヘナーレは石井とのシングルマッチを実現させるために、連日襲撃し因縁を勃発。
遂にキレた石井が対戦カード変更を要求し、急遽ヘナーレとのシングルマッチが組まれるという異例の事態に。
試合には石井に敗れましたが、この試合でヘナーレは今までの評価を覆すことに成功。
その石井戦が今のヘナレを形成する重要な一戦になったことは間違いないでしょう。
【4月24日(火)後楽園ホール大会のカードが一部変更へ】
“因縁勃発”石井vsヘナーレのシングル戦が緊急決定!
メインは、ジェイvsフィンレーのUSヘビー級王座戦!!https://t.co/Sf0hyuKB4l#njdontaku #njpw pic.twitter.com/bxYBkioR6I— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) April 20, 2018
当時、ヘナーレの暴挙に『若僧、オメェのプロレス人生で味わったことのない痛みを味わわせてやるよ』と怒りを露わにしていた石井。
激闘の勝利した石井は、ヘナーレの鬱憤を理解していたのか、珍しくバックステージでアドバイスを贈りました。
普段口数の少ない石井が負けた相手にアドバイスを贈るなど異例なことです。
石井『若造、若造。痛えだろ?苦しいだろ?悔しいだろ?これがプロレスだ。プロレス人生、ほとんどがこれとの闘いだ。これにどう向き合うか?これにどう打ち克つか? それが全てだ。あいっとの試合、俺の負けは絶対ない。間違いなくない。 ただ、重要なのはそこじゃねえんだよ。重要なのはこのシングル、会社のプッシュで組まれたカードか? それともあいつ自身が自分の手で掴み取ったのか?そこだよ。 それからもっと重要なこと。それは毎試合、こういう気持ちで挑めるか。毎試合、なんらかの爪痕、インパクトを残せるか。そして、俺以外の人間ともこういう試合ができるかだ。レスラーはいろいろいるから。常に自分のスタイルを買いて突き進むこと。それが一番重要だよ。 まあ、あいつがどうなろうが俺には関係ない話だけどな』 引用:新日本プロレス |
今夏のG1クライマックス、相手が誰であってもヘナレはインパクトを残し、強烈な爪痕を残しました。
誰もがそう思ったかは分かりませんが、少なくとも私の目にはそう見えました。
凶暴で屈強で、対戦相手に恐怖を与え、誰が相手でも好勝負を連発したヘナレ。
初戦のマイキー・ニコルス戦のアクシデントがなければ、Cブロックの得点状況は変わっていたかもしれません。
5年前、マオリ族のタトゥーをペイントしていたヘナーレは、顔にタトゥーを彫り覚悟を持って今夏のG1に臨みました。
決勝トーナメントに進出することはできませんが、同等以上のインパクトを残したことは確かです。
あと5年…..
You taught me Japanese Puroresu.#G1Climax33 pic.twitter.com/1TZhuqeiBp
— HENARE (@HenareNZ) August 2, 2023
『あなたは私に日本のプロレスを教えてくれた』