スターダムが新日本プロレスの子会社になって将来的に起こり得ること

真壁刀義、棚橋弘至【撮影:Koba】
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、新日本プロレスからブジロードグループ再編に伴って、株式会社ブシロードファイトの全株式を取得することについて決議したと発表がありました。

ちなみに、ブジロードファイトとはスターダムの現社名です。

これまでは新日本とスターダムはブシロードの子会社でしたが、2024年6月24日(予定)からスターダムは新日本の完全子会社となります。

 

今回のスターダムの子会社化ですが、両団体のトップ人事に変更はありません。

両団体代表からのコメントはこちらになります。

【新日本プロレスリング 代表取締役社長 棚橋弘至からのコメント】

合同興行、IWGP女子王座やSTRONG女子王座の設立など、さまざまな形で協力をしてきた新日本プロレスとスターダムですが、バックオフィスの部分でも連携できることがまだまだたくさんあります。大会日程の調整や会場の確保も連携していくことでビッグマッチの日程をなるべく被らないようにしたり、プロモーション活動やスポンサー営業なども協力していくことで、より幅広い層にアピールすることができます。
連携を強めるために、子会社化して意思決定を迅速にし、経営の効率性を高めていくことが、それぞれのプロレスを日本中そして世界中のより多くの皆様にお届けすることにつながると考えました。
ファンの皆様、今後とも新日本プロレスならびにスターダムを応援のほど、よろしくお願いいたします。

【ブシロードファイト 代表取締役社長 岡田太郎からのコメント】

2019年よりスターダムがブシロードグループの一員となってから、東京ドームでの提供試合、IWGP女子王座やSTRONG女子王座(NJoA管理)の設立、2022年11月の合同興行など、様々な形で新日本プロレスと協力してまいりました。
そこから4年以上の月日が経ち、昨年末からスターダムの体制改革を断行していく中で、よりバックオフィスでの連携ができるのではないかというところから今回の経営判断、発表に至りました。リング上の協力もさることながら、バックオフィスの部分でも連携することにより、日本のプロレスの素晴らしさをより広く世界中の皆様にお届けできると考えております。もちろん、それぞれのリング上は変わらずに今後も進化を続けてまいります。今後ともスターダム、そして新日本プロレスへのご声援、何卒よろしくお願いいたします。

引用:新日本プロレス

 

両団体のトップのコメントの通り、子会社化の一番の目的は経営の効率性を高めることでしょう

バックオフィスでの連携を高めるために、今後スターダムは中野坂上の同じビル内に事務所を構えることになります。

 

また興行面ではさらに連携を深めることが予想できます。

同じ施設で両日に渡り新日本とスターダムが興行を行ったり、新日本の興行でスターダム選手のサイン会が行われる可能性もゼロではないでしょう。

その逆も考えられます。

それに加え、新日本の興行面のノウハウも伝授していくことになるのでしょう。

今回の子会社化は、親会社のブジロードからスターダムの運営管理を任せられた形になったと言えます。

 

新日本からの説明の通り、見える部分が大きく変わることはないと思います。

バックオフィスでも興行面でも効率化が一番の目的です。

ただ将来的な部分でいうと、今までの関連会社の関係ではあり得なかったことが起きると思っています

それはスターダムの次期社長になる人材が、新日本プロレスから選ばれる可能性が高いということです

これは社員のみに限らず、レスラーが社長業を兼務ということも考えられるでしょう。

例えば、真壁刀義は帝京大学経済学部卒という学歴があります。

人間性やレスラーとしての経験、また学歴を考えても最も適任と言える人材かもしれません。

 

また、棚橋社長に続きレスラーから新社長が生まれたら話題性は十分です。

人柄を考えてもスターダムの信頼回復に理想的な人材とも言えます。

あくまで可能性の話であり、なったとしても数年後の話しになりますが、親会社と子会社の関係性を考えたら十分あり得る人事です。