今回のリーグ戦の中で一番コンディションは良く見えたものの、苦しい闘いとなった内藤哲也。
容赦ないグレート・オーカーンの足攻めに、反撃のチャンスもタイミングが合わない場面が何度かありました。
やはり、内藤の身体に何か異変が起きているということなのか…
試合後のコメントも現実を直視したような切ない発言が目に付きました。
内藤「去年の『G1』優勝者、そして第10代IWGP世界ヘビー級チャンピオンにして、非常に情けない戦績ですよ。自分でもそう思うよ。でも、でも…それが今日現在の俺だから。なんも恥ずかしい事はない。これが今現在の内藤哲也だから」
全文https://t.co/bSPUFWVJOH#G1CLIMAX34 pic.twitter.com/aV9ciJrlAV
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 12, 2024
内藤『敗れて、予選リーグ敗退が決定して……ノーコメントで帰ることが普通でしょ。でも、俺はあんまりそれ、好きじゃないんで。(※ゆっくりと上半身起こそうとしながら)ダメージは大きいし、ショックは大きいけどでも、今、こういう状況でしか言えない言葉も、きっとあると思うんでね。俺はこうして、コメントを残しますよ。 今年は、各ブロック3位以内が決勝トーナメント進出なんでしょ? その3位以内に残れず、予選リーグ敗退……(※腰をフロアに着いてしまう)去年の「G1 CLIMAX」優勝者、そして(※ヒジをついてに上向き気味に横になって)第10代IWGP世界ヘビー級(※崩れるようにフロアに完全に仰向きになって)チャンピオンにして、非常に情けない戦績ですよ。自分でもそう思うよ。 でも、でも……(※辛うじて上半身を起こして)それが今日現在の俺だから。なんも恥ずかしいことはない。これが(※片ヒザを着いた状態に戻り)今現在の内藤哲也だから』 引用:新日本プロレス |
それでも現IWGP世界ヘビー級王者のプライドとして、リーグ戦で負けた選手へのリベンジを誓った内藤。
東京スポーツへのインタビューでは、G1で敗れた4人との年内防衛戦を志願しました。
【新日本・G1】敗退の王者・内藤哲也 4敗の相手と年内防衛戦を志願「夏の借りは今年中に返したい」|東スポWEB https://t.co/NT4bO1K9HW
— 岡本佑介@東京スポーツ新聞社 (@okamotospo) August 12, 2024
内藤『俺としては、この夏の借りは今年中に返したいなと。そこはさすがに優勝者の意向が最優先でしょう。ただ俺の理想としては、すっきりした状態で来年1月4日東京ドーム大会のメインイベントに立ちたいですね』 引用:東スポWEB |
この夏の借りは今年中に返したいと語った内藤。
スッキリした気持ちで東京ドームのメインイベントに立ちたいと語りましたが、現実的に考えると確かに不可能ではない大会スケジュールが続きます。
G1以降のスケジュールでいうと、次の大会は8.30ワシントン大会、そして9月からは「Road to DESTRUCTION」シリーズが始まります。
9月の神戸大会、10月の両国国技館大会、11月の大阪大会とビッグマッチが続き、さらに「Historic X–over Ⅱ」も控えている状況です。
ビッグマッチの数だけでいうと内藤の要望も叶えられなくもありませんが、なぜ年内での遺恨精算に拘るのでしょうか。
東京スポーツのインタビューで『今年中』という言葉を2回使った内藤。
しかも「できるだけ今年中に」と「できるだけ」実現させたいという願望を口にしています。
すっきりした状態で東京ドーム大会へ臨みたいという気持ちも分かる反面、東京ドーム以降のリベンジのチャンスを全く考えていないとも捉えることができます。
これまでの発言やコンディションを考えると、内藤に「来年」のことなど考えられないという現実があるのかもしれません。
来年もG1クライマックスに挑む内藤哲也を見ることができるのかは保証できないでしょう。
そもそも来年もプロレスラー内藤哲也を見れる保証はなく…
引退とい2文字が迫っているかもしれない状況だからこそ、内藤がリングで闘う1分1秒を大切に見守りたいと思います。