4・24後楽園ホールでのメインイベント。
IWGP USヘビー級選手権
デビッド・フィンレー vs ジェイ・ホワイト
始めてのメインイベントにして、シングル初のタイトルマッチに挑むフィンレー。
実は試合が始まる前から、絶対ベストバウトになると確信を持っていました。
なぜ、確信を持てたのか?
理由は前日のタッグマッチにあります。
この日の6人タッグマッチは、IWGPヘビーとUSヘビーの前哨戦。
オカダと相見えた直後は棚橋が優勢に進めましたが、オカダのドロップキックがカウンターで入ると、すかさずツームストンパイルドライバーを仕掛けます。
そして試合中盤にもかかわらず、このツームストンが決まってしました。
そのままレインメーカーを狙うオカダに、フィンレーがカウンターのドロップキックで棚橋を助けます。
倒れたままの棚橋をコーナーまで引きずり、無理矢理タッチ。
ジェイとの攻防を制しジャーマンスープレックスホイップで蹴散らした後、変わったばかりの外道をプリマノクタで秒殺しました。
この試合でフィンレーで見せた機転が利いた動きは、もう一流のレスラーと言えます。
では、機転が利いた動きとはどこだったのか?
1.棚橋に対するレインメーカーをドロップキックで阻止
ツームストンをくらった棚橋を見て、すぐ異変に気付いたのでしょう。
レインメーカーに対しただカットに入るだけではなく、ドロップキックでダメージと距離を作り、棚橋を自陣コーナーへ連れてくることに成功しました。
もし、あの瞬間カットに入らなければ、まともにレインメーカーをくらっていたことでしょう。
2.外道をプリマノクタで秒殺
ジェイから変わったばかりの外道に、プリマノクタをくらわせたときは、正直驚きました。
今思えば、大ダメージを負った棚橋の為にも、1秒でも早く試合を終わらせる為の判断だったのでしょう。
この機転の利かせ方、リング全体を把握できる冷静さがなければ、ここまで狙い通りに進まなかったでしょう。
この状況判断に気付いた時、翌日のタイトルマッチは期待大だと確信しました。
それはさておき、心配なのは棚橋です。
実はフィンレーとタッチしてから試合が終わるまで、ずっと場外で立ち上がることができませんでした。
おそらくオカダのツームストンで脳震とうを起こしていたのでしょう。
もし、あのままオカダのレインメーカーを食らっていたら…
翌日の6人タッグマッチでも、前日のダメージが残っていたのか動きに精細がありません。
結局2日連続、ツームストンをくらってしまいます。
試合後のコメントは、まさかの弱気発言。
棚橋『手も足も出ねぇよ……』
引用:新日本プロレス
試合内容とコメントを見る限り、完全に本音でしょう。
ただ、期待を持てぬまま前哨戦を終わらす訳にはいきません。
どんな手を使うのか、どんな技を使うのか想像は付きませんが、名誉挽回するなら…
4・27広島大会
この日、NEVER無差別級選手権を差し置いてメインを飾る、スペシャルタッグマッチ。
オカダを逆KOするぐらいの、気迫と奥の手が必要となるでしょう。
今のままなら、あまりに希望がなさ過ぎる気がします…
5・4レスリングどんたくを盛り上げるためにも、広島大会では棚橋のマイクパフォーマンスが必要です。