オカダカズチカの笑顔の理由

“独り言考察”




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今夏のG1で、その言動に多くのファンが注目した選手と言えば誰でしょう?

 

最強という名を欲しいままにした元チャンピオンオカダカズチカではないでしょうか。

 

オカダの代名詞となっていた派手なガウンを脱ぎ、ポップなプリントのタンクトップやTシャツに、手書きで顔を書いた風船持参の入場。

今までの他者を寄せ付けない王者の風格とは打って変わり、ユーモアたっぷりのコメントでオカダという選手の敷居をぐっと下げました。

 

なぜ、オカダは変わったのか?

 

きっかけはケニー・オメガとのタイトル防衛戦です。

IWGPヘビーの最多防衛記録を更新した男が、2014年大会以来となる非王者として臨むG1。

オカダはこんな意気込みを語っていました。

 

『ケニーに負けて、ノーコメントでコスチュームを変えて、入場曲もイジって、「なにか変わろう、変わろう」と思っていたんですけど、何も変わっていません。

前のただ強くてカッコいいオカダ・カズチカと、何も変わることができませんでした。

とりあえず、日本をワールドカップの次はG1で盛り上げて、今年の夏は笑顔でいきたいと思います

出典:新日本プロレスリング:HP

 

テーマは『笑顔』

 

笑顔というテーマでG1を闘い続けたオカダの真意と意図を、ずっと考えていました。

ただの変化で済ませたくないファンは、オカダに変化の理由を求めていたことでしょう。

しかし、答えが見えないオカダのパフォーマンスに賛否の声が上がりました。

 

新しいオカダのキーワードと言えば…

“風船”、“笑顔”、“笑いを誘うコメント”…

 

客観的にこのキーワードの該当者を考えたとき、はじめに脳裏に浮かんだのは…

 

“子供ウケ”?

 

子供と言えば、先日NHKで放送された『ファミリープロレス』で、改めて会場を訪れる子供やファミリー層が多いことに気付きました。

私が主に観戦しに行く後楽園でも子供連れのファミリー層を見かけますが、全国の会場の方がよりファミリー層の増加が顕著に現れています。

いつの間にかに、女性ファンだけでなくファミリー層にも受け入れられ始めているという事実に、新日本の未来を感じました。

 

もしかした、オカダの変化『ファミリープロレス』は、リンクしているのではないでしょうか?

 

 

日曜の朝10時に放送されたこの番組は、明らかに子供やその親目線で構成された番組でした。

なぜ、このタイミングでこの番組が放送されたのか?

 

もしかしたら、テレビ局が新日本の扱いを再考しようとしているのではないでしょうか?

具体的には、毎週土曜(一部地域を除く)深夜に放送される『ワールドプロレスリング』放送枠の移動

 

例えば深夜帯から2~3時間前に変わっただけでも、多くの非プロレスファンの方にプロレスをアピールすることができます。

視聴者が多い時間帯に移すということは、今見ている層以外の可能性の確認(テスト)が必要です。

『ファミリープロレス』が放送された意図は、視聴者の反応視聴者層のリサーチと位置づけられていたのかもしれません。

 

もし、この情報をいち早くオカダが入手していたとしたら…

 

 

圧倒的な強さが“金の雨”を降らすと信じ闘い続けた男が、約2年間の防衛ロードで強さだけでは足りないことに気付きました。

“金の雨”を降らすということは、ファンの拡大や観客動員の増加

オカダはあえてファミリー層(特に子供)に向け発信することで、まだまだ発展途上のファン層を取り込もうとしているのではないでしょうか?

 

あくまで私の憶測に過ぎませんが、近い将来『ワールドプロレスリング』の放送時間が早くなるのではと期待しています。

まだまだテレビというメディアが大きな影響力を持つ日本で、プロレスを知らない方・プロレスに興味がない方の目に新日本が触れたらどうなるでしょう。

 

カッコよくて…

強くて…

面白くて…

 

そして、“笑顔”を振りまくプロレスラーに魅力を感じるのではないでしょうか?

 

その後の展開がどうなるか…

皆さんも想像してみてください。