NEW JAPAN CUP(以下NJC)の2回戦が半分終わり、トーナメント左側のブロックは4人ともCHAOSのメンバーが勝ち上がりました。
3・20静岡大会の3回戦の対戦カードは、ご覧の通りです。
石井智宏 vs YOSHI-HASHI
オカダカズチカ vs ウィル・オスプレイ
本日行われる後楽園大会では、この4人にコルト・カバナと矢野通を加えた6人タッグマッチで前哨戦が組まれました。
3回戦の勝者同士が、準決勝でアオーレ長岡行きの切符を賭けて闘います。
個人的に一番見たい対戦カードは…
石井智宏 VS …
オカダカズチカ
私の記憶が正しければ、2人が最後にシングルマッチを闘ったのは、2016年のG1クライマックスのリーグ戦。
オカダとシングルを闘うまで、およそ3年の月日がかかりました。
レスラーには内藤哲也の様に不満や思ったことを何でも口にするタイプや、組まれた試合に対し不平を漏らさずチャンスをじっと待つ選手もいます。
石井は明らかに後者です。
組まれたカードを無言で受け入れ、試合内容で返答する。
チャンスは実力で手に入れるスタンスで、対戦相手に厳しく、そして自分にはもっと厳しいのが石井のスタイル。
結果、与えられたチャンスに全力でぶつかり、石井ワールド全開でファンを魅了するプロレスを展開してきました。
恐らく石井本人は、準決勝で約3年振りのオカダ戦を望んでいることでしょう。
あくまで、憶測ですがオカダも久しぶりとなる石井戦を望んでいるかも知れません。
仮に私の希望通りのカード(石井vsオカダ)になり、石井がオカダと対戦したならば、石井はCHAOSを脱退するのではと心配しています。
なぜ、そんな心配をするのか。
新日本にいる限り、プロレスに集中できる最高の環境が整っていることでしょう。
気が知れた仲間達と試合意外の時間を心置きなく過ごしています。
それは、石井のオフィシャルブログを見れば明らかです。
CHAOSの一員であることに満足しているのだと思います。
しかし、NJC準決勝に進みオカダと闘うことになったらどう思うでしょう。
オカダと闘えることに、喜びを感じるかもしれません。
今はベルトを巻いていませんが、新日本最強レスラーの一人であることは間違いないです。
何をそんなに危惧するのか?
それは…
不満がない現状に、不満を感じるのではないでしょうか
私の記憶が正しければ、石井がIWGPヘビー級のベルトに挑戦したのは、過去たった2回。
1回目は2016年の内藤哲也戦。
2回目は昨年のケニー・オメガ戦でした。
石井ほどのレスラーが、過去2回しかIWGPのベルトに挑戦できていないなんて不思議でなりません。
今まであまり闘ってこなかったCHAOSのメンバーと闘うことによって、CHAOSであることに満足している自分に気付くのではないでしょうか。
結果的に左半分にCHAOSの4人が残ってしまったNJCトーナメント。
石井が決勝までのCHAOSトーナメントに、何を思い闘うのか…
これは、CHAOSを裏切るとか他のユニットに入るとか、そういう話しではありません。
石井が敢えて茨の道を選ぶのではないかということを、危惧しています。