昨年までなかったジュニアタッグリーグの熱戦が繰り広げられ、様々な話題で忘れがちですが、もうすぐ“アレ”が発表される季節になってきました。
そう“アレ”とは、東京スポーツ新聞社が毎年12月に発表する…
プロレス大賞
そのMVPを2年連続受賞しているのが、新日本プロレスの内藤哲也です。
3年連続受賞も視野に入れていましたが、週刊プロレスの取材で今年のMVP獲得は難しいと断念していました。
では、今年のMVPは誰になるでしょう?
※あくまで新日本から選ばれるとしたら、という前提で予想しています。
今年最も活躍した選手を挙げるとすれば、2人に絞られると思います。
ひとり目は…
棚橋弘至
1月末に北海きたえーるで行われたインターコンチネンタル選手権では、鈴木みのるにベルトを奪われ欠場に追いやられてしまいました。
しかし、怪我と向き合いながら今できるプロレスを展開し、NEW JAPAN CUPは準優勝。
自身が持つIWGPヘビー級最多防衛記録を懸け、5月のレスリングどんたくでオカダカズチカに挑戦しましたが、残念ながら敗退してしまいます。
それでも諦めない棚橋は、経験を活かした粘り強いプロレスで勝ち星を重ね、真夏のG1クライマックスを制しました。
映画初出演のプロモーション活動に忙殺されながらも、9月に行われたデストラクションで3年以上勝ち星に恵まれなかったオカダから勝利。
そして、1・4東京ドームでの挑戦権利証を守りきることに成功しています。
多くの方が棚橋の活躍に歓喜し、再び新日本の頂点に君臨する姿を夢見ていることでしょう。
もう1人とは誰でしょう。
勿論、現IWGPヘビー級チャンピオン…
ケニー・オメガ
今年の1・4東京ドームで世界的に有名なクリス・ジェリコの挑戦を退け、1月末の札幌では飯伏幸太とのゴールデン☆ラヴァーズを再結成させています。
USヘビーのベルトは失ったものの、6月のドミニオンでオカダから念願のIWGPヘビー級のベルトを奪取。
年内2度目の石井智宏戦も制しました。
活躍は国内に留まらず、アメリカ興行ではメインを務め、codyとヤングバックスが自主興行の『ALL IN』に出場。
数日後にはクリス・ジェリコのクルーズイベントにも参加予定です。
恐らく本命は棚橋、対抗はケニーと思う方も多いでしょう。
結果も出し、多くのファンに支持された2人であり、来年の東京ドームの主役です。
どちらかがプロレス大賞MVPを受賞すれば、多くのファンが納得するのではないでしょうか。
しかし、実はもうひとり有力な候補がいると思っています。
実績やファンの支持では2人及びませんが、話題という意味では1年間通してプロレスファンを驚かせたレスラーがいます。
その名は…
“Switchblaed”
ジェイ・ホワイト
なぜ、そう思うのか?
理由は2つあります。
1つの理由は“話題性”です。
1年間通してIWGPヘビー級のベルトを巻いたオカダではなく、ファンの支持を集め常に話題の中心にいた内藤哲也がMVPを受賞しています。
実績より話題性を重視するなら、ジェイにも十分可能性があるでしょう。
1年間の行方を占うNEWYEAR DASHでは、ケニーの誘いをブレードランナーで断りCHAOSに電撃加入。
そのケニーからUSヘビーのベルトを奪取してからは、ラフファイトで挑戦者を退けてきました。
常に匂わす不穏な空気は、いつしか最もブーイングを浴びるレスラーに。
G1で度重なるヒールファイトを繰り返し、CHAOSメンバーにも汚い闘い方で勝利を収めてきました。
裏切りのカウントダウンが刻々と迫る中、遂にオカダを裏切り、外道をパートナーに迎い入れることに成功。
日本中の新日本ファンを驚かせる中、BCOGと結託し、今もっとも話題を集めるレスラーになっています。
2つ目の理由が“注目度”です。
話題性と似た印象がありますが、ここでいう注目度とはネット検索数です。
このブログの今年のページビュー(サイト訪問回数)で、もっとも訪問回数が多かったのはジェイ・ホワイトと外道の裏切りの記事でした。
訪問回数が多いということは、普段このブログを見ない方も検索してジェイについて調べようとしているということ。
不特定多数のプロレスファンが、ジェイの言動に注目しているということでしょう。
そして注目すべきは、ジェイのこの発言が何を意味しているのかということ。
『今年1年、俺がずっとこのリングを動かしてきた。俺がこれまでしてきたこと、そしてそれで周りがどうなったかを振り返ってみろ。
すべては俺の手によって引き起こしてきた。そうじゃないっていうんだったら、お前らも同じことをしてみろ。
(中略)
俺がしてきたことをひとつずつ、1日ずつ、思い返してみろ。
そして、それによって、時代がどう動いてきているか。俺はそのすべてのところにいる』
引用:新日本プロレス
ジェイは自分の口から、プロレス大賞が欲しいとは絶対言わないでしょう。
その代わり、その賞は自分にこそ相応しいと主張するかもしれません。
もしかしたらあの外道の発言は、ジェイのMVP受賞を予言したものではないでしょうか…
New era coming soon…
(新時代はもうそこまで来ている…)