EVILの裏切りに揺れる新日本プロレス。
疑心暗鬼に陥る方がいる程、その衝撃は大きかったんだと思います。
EVIL以外のロスインゴメンバーも、その一挙手一投足に注目が集まりばかりです。
次は誰が裏切るのか、あのコメントはバレットクラブ入りを意味するのか、意味深なツイートに混乱するばかり…
多くのファンが妄想を膨らませる中、7・20後楽園ホール大会「NEW JAPAN ROAD」では、SANADAがファンの不安を払拭するコメントを残しています。
試合後、コメントを残さなかったSANADAですが、試合前に解説者のミラノコレクションA.T.さんに対し、こんなコメントを残しました。
『あんな事しても何にも残らない。名前しか残らないでしょ、あんな勝ち方しても。俺は勝ち方と取り方にも拘ってロマンを見せたい』
あんな事とは、二冠戦でのどんな手を使っても勝ったEVILの闘い方のことでしょう。
ベルト戴冠する結果より取り方に拘りたいというSANADAらしい発言に、バレットクラブ入りの可能性はないと信頼できる発言でした。
一方、大阪城ホール大会でIWGPタッグのベルトを失ったゴールデンスターこと棚橋弘至と飯伏幸太も、タイトルマッチの初防衛に失敗したことを嘆いています。
タイトルマッチの試合終盤、レフリーのブライドを利用してのアイアンフィンガーフロムヘルが、飯伏の顔面を直撃。
これで戦闘不能となった飯伏は試合に戻ることができず、棚橋はタイチとザック・セイバーJr.に蹂躙され王者から陥落してしまいました。
試合後、『もう一回やらせろ!って言う権利はあるよな』とリマッチを要求した棚橋。
しかし、1週間後の後楽園ホール大会で組まれたタッグマッチでは、ザックとタイチにアピールできるほどの印象を残すことはできませんでした。
棚橋の膝の状態にも言及したザックは、飯伏に対し他のパートナーを連れて来いと豪語。
ザックは棚橋に対し『飯伏はいいけど、棚橋はダメだ』『飯伏、挑戦したいんだったらニューパートナーを見つけてこい』と直接言ってきたそうです。
タイトルマッチで両足にドラゴンスクリューを連発された棚橋の膝は、本人が『待っててくれ』というように万全な状態ではないのかもしれません。
シングルマッチでは誤魔化せても、タッグマッチでは飯伏の足を引っ張ってしまうことも…
タッグの価値をシングルのベルトより高めたい飯伏。
調子を戻す為にちょっと待って欲しいと言うのは棚橋。
IWGPタッグの次の挑戦者は現れない状況で、リマッチも受け付けたくないと言うのは現王者のザックとタイチです。
飯伏が新しいパートナーを見つけて来るならと軽口を叩いたザックに対し、これは緊急合体があるのではないかと思っています。
それは…
飯伏幸太とSANADAの天才タッグ
過去、2度IWGPタッグのベルトを巻いたものの、現在はパートナー不在のSANADA。
昨年のG1クライマックスの前哨戦で闘ったSANADAに対し、飯伏は“こっち側”に勧誘しています。
『いいんですか?いいんですか?これは僕の個人的なフィーリングですけど、ずっと思ってたんですけど、SANADAさんは、あのチームにいていいんですか?ちょっと違うんじゃないですか?“こっち側”でしょう』
引用:バトルニュース
コロナ禍の影響で新日本プロレスのフルメンバーが揃わず、NEW JAPAN CUPもヘビーとジュニア混在のトーナメントが行われました。
EVILのロスインゴ裏切り行為により、愛知大会での二冠戦は久しぶりにヘビー級とジュニアヘビー級のタイトルマッチが行われます。
何が起きても不思議ではない状況で、行動を起こした選手を中心に回っている今の新日本プロレス。
次の長いシリーズ「SUMMER STRUGGLE」で対戦するようなことがあれば、天才同士が距離を縮める可能性もあるのではないでしょうか。
これはあくまで個人同士の一時的な同盟。
本隊とロスインゴが合体する姿を見たいわけではありません。
ただし、飯伏が言うタッグの価値をシングルと高めたいなら、SANADAとのコンビはケミストリーを生むかもしれません。
あくまで憶測ですが…
その間、膝を万全にした棚橋は一体何を狙うのか?
昨年から今年かけての二冠争いに加わわることができなかった棚橋。
未だ2つのベルトは、セットでタイトルマッチが組まれています。
つまり、諦めなければまだ二冠王者になるチャンスは残っていると言うことです。