内藤哲也が焦っていて緊張していた理由とは…パワーストラグル大阪大会

“独り言考察”




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11・3POWER STRUGGLE大阪大会での一番のサプライズは、内藤哲也の挑戦表明。

 

メインイベントで辛くもEVILを破ったクリス・ジェリコですが、試合後もEVILにウォールズ・オブ・ジェリコ(逆エビ固め)をかけ続けます。

すかさず助けに来た内藤は、ジェリコを蹴散らしマイクを要求。

 

『クリス・ジェリコの次の対戦相手は……………俺だぁ

ロス・インゴベルナァァァブレス・ハポン内藤哲也が、自称“世界のスーパースター”クリス・ジェリコを沈めてやるぜぇ。

カブロン!』

引用:NJPW WORLD

 

6・9大阪城ホール大会でジェリコに敗北した後の後楽園大会で、内藤はジェリコにリベンジ宣言していました。

『ベルトがあるない関係なく、俺はクリス・ジェリコにリベンジしますよ』

引用:新日本プロレス

 

散々いらないと言ったインターコンチのベルトに挑戦表明するということは、内藤にとって一歩踏み出す勇気だったのではないでしょうか。

 

 

一歩踏み出す勇気と言えば、セミファイナルで行われたザック・セイバーJr.戦も内藤にとってリベンジでした。

いつものように白のスーツに白のマント、そして新しいマスクで登場。

しかし、試合が始まる前の内藤とはいつもの様子が違いました。

いや、私にはそう見えましたが、皆さんはどうでしたでしょうか?

 

明らかに緊張していましたよね?

 

デザインは違えどいつものマスクを外すのに手間取り、スーツを脱ぐのも焦っているように見えました。

例年のパワーストラグル大阪大会より1試合少なく、その前にたいしたハプニングもありません。

時間はたっぷりあったはずです。

 

なぜ、焦っていたのか?

なぜ、緊張しているように見えたのか?

なぜ、顔が強張っていたのか?

 

それは…

ザックに勝つ自信がなかったから

 

 

ザックとの過去の対戦成績は1勝2敗。

その内、2敗は今年の対戦です。

 

1敗目はニュージャパンカップの一回戦で、手も足もでず負けてしまいました。

内藤の良さを全く出せず終わったこの試合は、一言でいうと完敗です。

 

2敗目はG1クライマックスリーグ戦の最終節。

勝てば決勝戦に進めた可能性があったのに、正調のデスティーノをザックドライバーで返され、今度は3カウントを奪われてしまいました。

 

これはもう苦手な相手というだけではなく、どうやったら勝てるのかイメージできなかったのではないでしょうか?

 

パワーストラグル直前の静岡大会で、内藤は強気な発言をしていました。

『前に言った通り、俺が負けたら、東京ドーム大会にて行われるIWGPヘビー級王座戦、ケニー対棚橋の勝者に、その次のビッグマッチで挑戦したいというザックのプラン、全力で俺は後押ししますよ』

引用:新日本プロレス

 

今思えばこの内藤の発言は、自信があるというより自分を奮い立たせる言葉だったのではないでしょうか。

 

複合サブミッションで先手を取る闘い方で古傷の膝は悲鳴をあげ、デスティーノのでさえもザックドライバーに切り返されるリスクがある…

それでも、勝利を目指しとっておきの技を披露しました。

 

この技が決まり、安堵したことでしょう。

表情がいつもの顔に戻りました。

 

内藤にとってのザックセイバーへのリベンジは、一歩踏み出す勇気だったのかもしれません。

 

そして、1・4東京ドームでクリス・ジェリコと闘えるのかどうか。

さらに来年は誰へのリベンジを狙うのか。

2019年は、内藤哲也の快進撃が始まりそうです。