IWGP世界ヘビー級のベルト創設で新たに輝くベルトとは

飯伏幸太【撮影:koba】
“独り言考察”




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・30後楽園ホーム大会で初お披露目となったIWGP世界ヘビー級のベルト。

IWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタルのベルト返還後、飯伏幸太が創設されたIWGP世界ヘビー級のベルトを授与しました。

 

一部SNSでデザインに対し批判的な意見も出ているようですが、正直デザインに関する個人的見解は意味を持たないでしょう。

大切なことは1本になったベルトがどんな歴史を創るのかということ。

IWGPヘビーとインターコンチ以上に輝かせる為に、チャンピオンがどんな闘いを魅せるかが重要になります。

そして、時間が経つにつれてその価値に気付くことでしょう。

2つのベルトが統一され、新たなベルトが創設された歴史的瞬間の目撃者となったという価値に。

 

IWGPヘビーとインターコンチ統一で新たに輝くベルト

 

今回IWGP世界ヘビー級王座が創設されたことで、あるベルトの価値が上がると思っています

そのベルトとは、IWGPジュニアヘビー級のベルトです。

最強と最高のベルトがあったことで、なかなかビッグマッチのメインを飾ることのなかったIWGPジュニアのベルト。

2つのベルトが1つになったということは、2つのベルトが担ったビッグマッチのメインという役割も半分になります

もう半分の役割を担うのは、今日本に無いUSヘビーのベルトでもなく、スペシャルシングルマッチでもなく、ジュニア最高峰のタイトルマッチであるべきでしょう。

これはジュニアにとってチャンスでもあり使命でもあります。

 

ジュニアが担う使命に責任を感じる現チャンピオン

 

IWGPジュニアが当然の如くビッグマッチのメインを務める為にも、ジュニアの地位もジュニアタッグの価値も上がる必要があるでしょう。

その重要性を最も意識しているレスラーが、現チャンピオンのエル・デスペラードなんだと思います。

両国国技館大会で行われるジュニアタッグ選手権に向けての前哨戦では、ハートが伝わってこないと挑戦者のSHOを酷評

SNSでも危機感を口にしました。

 

このチャンピオンの叱咤に、SHOが最後の前哨戦となった後楽園ホーム大会で荒々しいファイトを展開します。

意識が飛んでいるデスペラードに対し、レフリーの静止を振り切った殴打。

やる気というより殺気さえ感じるラフファイトに、後楽園の観客も静まり返るほどでした。

 

ジュニアタッグのベルトを『両国まで磨いとけ』とは、試合後にSHOが現王者組に放った言葉。

これで十分過ぎるほどSHOのやる気が伝わったことでしょう。

両国でのジュニアタッグ選手権は荒れる試合になりそうです。

 

IWGPジュニアの次期挑戦者は…

 

次期シリーズは18大会もある長いシリーズです。

4・4両国国技館大会でIWGPジュニアヘビー級選手権が組まれていない以上、「レスリングどんたく」でタイトルマッチが組まれるでしょう。

「レスリングどんたく」のビッグマッチはゴールデンウィークに開催されるビッグマッチ2連戦です。

この2連戦の片方のメインイベントをジュニアのタイトルマッチが務められるかどうかが、IWGPジュニアにとって重要な試金石となります。

 

現在は石森太二がベルト挑戦を口にしていますが、ジュニアタッグ選手権の結果次第ではSHOやYOHも挑戦表明するでしょう。

マスター・ワトや田口隆祐もジュニアの至宝を狙っているはずです。

もしかしたら、海を渡り挑戦表明をしに来る選手がいるかもしれません。

 

ヘビー級のベルトが統一されたことは、ジュニアにとっては大きなチャンスです。

このチャンスを活かし価値を上げる為にも、これからジュニアのサバイバルが始まるでしょう。

個人的にはジュニアの魅力を伝える発信力がある現王者の活躍に期待しています。