ケニー・オメガの退団についてスポーツ紙の“あの一行”に疑問

“独り言考察”




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私事ながら最近体調不良で、時間をかけたブログ更新ができていませんでした。

iPhoneでも簡易的な記事は作成できますが、毎回読んでいただいてる方ならその違いに気付いたかもしれません。

しばらく誤字脱字および低空飛行が続くかも知れませんが、ご了承ください。

 

んな事はさておき、昨日のスポーツ紙のWEBニュースを見て、ショックを受けた方は多いのではないでしょうか。

『【新日本】次なる戦略は? メイ社長が胸中激白』

 

Twitterのタイムラインで、ショックを受けコメントをつぶやいている方が何人もいました。

恐らくこの一文を見て、ケニー・オメガの去就が公に発表させたと思ったのでしょう。

“前王者のケニーは今月31日の満了をもって契約を延長しない意思を表明”

引用:東スポweb

 

この1行の前後の内容、記事のタイトルを見て、新日本のメイ社長が上記の内容を激白したと思ったに違いありません。

 

私は逆にこの表現に違和感しか感じませんでした。

 

いくつか疑問があるので、説明させてください。

 

疑問①メイ社長の口から出た発言なのか?

 

記事の題名が“胸中激白”なので、記事全文がメイ社長の発言と勘違いしがちですが、恐らくそうではないでしょう。

新日プロは来年の東京ドーム2連戦(1月4、5日)を発表したが、今年は激動の幕開けとなった。前王者のケニーは今月31日の満了をもって契約を延長しない意思を表明。すでにヤングバックスやクリス・ジェリコが契約した「AEW」合流がささやかれる。KUSHIDAも1月末で退団。世界最大団体の米WWE挑戦が決定的だ。相次ぐ主力離脱は中邑真輔、AJスタイルズらがWWEへ移った2016年を思い起こさせる。

 メイ社長 今は日本でも転職を経験している人が50%以上と言われ、海外ではこの数字はもっと高い。プロレスにおいてもそれは同じだと思います。選手にもキャリアやライフステージがあって、家族などの関係から求められるものが変わったり、一つの団体で達成感を感じて違う景色を見たくなることがあるのは当然。ただ去って行く選手もいれば、入ってくる選手もいるわけで。流動性はどこの団体にもありますから。

引用:東スポweb

 

上記の文を見て貰えば分かりますが、メイ社長の発言は『今は日本でも転職を〜』からになります。

もし、メイ社長の口から『ケニーが契約延長しない意思を表明した』と発言していたならば、もっと大々的に取り上げることでしょう。

大スクープですから。

そうしなかったのは、そういう発言をしてもらえなかったということ。

となるとメイ社長が言った『去って行く選手もいれば』の“選手”の中に、このタイミングでケニーの名前は入ってなかったのではないでしょうか。

 

そして、新日本から公式アナウンスされていない大事な内容を、スポーツ紙の直撃取材で発言するとは思えません。

メイ社長は最大手の大企業を渡り歩いた、百戦錬磨のビジネスマンですから。

 

疑問②ケニーの『契約延長しない意思を表明』のソースはどこか?

 

メイ社長がケニー・オメガの契約延長の件に触れていないとしたら、いつの情報を元に記載したものでしょうか。

私の認識が正しければ、東スポwebさんのケニー退団に関する記事は今回の記事を含め全4回。

 

1月7日『ケニー「新日プロ離脱」を決意 新天地はAEWかWWEか』

 

1月10日『ケニーは合流するのか? AEW決起集会にジェリコ参戦』

 

1月18日『【プロレス大賞授賞式】ベストバウト賞ケニー・オメガ 世界でデカくなって帰ってくる!!』

 

そして、今回の記事です。

 

1月7日の記事ではケニー本人の口から、今後の去就に対して明言を避けたと記載されています。

 

1月18日の記事は『プロレス大賞授賞式』でのケニーのコメントについての記載と、ケニーの去就に関してこの様な表現をしています。

“今年の1月4日東京ドーム大会で棚橋に敗れ、翌5日の後楽園大会に不出場。その後の本紙の取材で、新日プロとの契約が満了する今月限りで日本マットを離れる決意を明らかにした。今回初めて、公の場で意思表示をしたことになる”

引用:東スポweb

 

その後の本紙の取材とは、1月7日の記事のことでしょう。

『プロレス大賞授賞式』のケニーのコメントは、こちらです。

まぁ、改めて今年はケニー・オメガという姿がなくなってしまうかもしれないですけど。

う~ん、できる時にまた日本に出てまた凄いベストバウト的なパフォーマンスをして…

で、うん、できればね、そっちのステージにまた立つと思う

引用:tokyosportsmovie

 

結局、『プロレス大賞授賞式』で意思表明はしたものの、契約問題に関しては明言を避けています

 

つまり、昨日(1月26日)WEBニュースに書いてあった『前王者のケニーは今月31日の満了をもって契約を延長しない意思を表明』という表現は、目新しい情報ではなく過去3回のWEBニュースの総評なのではないでしょうか。

 

全4回の東スポWEBさんの記事が、すべて同じ担当者が書いたのかどうかは分かりません。

しかし、1月7日のケニー独占インタビューを掲載した時点で、彼ら(彼女ら)の仕事はケニーの去就について継続して報道することではないでしょうか。

 

彼ら(彼女ら)の記事はスポーツ紙という冠が付いている以上、100%本人の意思とは限りません。

内容がどうあれ、注目を集める記事を書くことが彼ら(彼女ら)の使命でしょう。

 

今回のインタビューは、メイ社長のコラム『ハロルドの部屋』の過去の内容から目新しい情報は殆どありません。

スポーツ紙のニュースとして、インパクトのある一行が必要だったのではないでしょうか。

 

私の今回の記事を読んで感じたことは、前と変わらず“新日本からケニーの契約問題に関する公式コメント”は無かったということです。

それ以上でも、それ以下でもないと私は思っています。