5月17日、新日本プロレスは公式アカウントにて5・22愛知大会からの興行再開をアナウンスしました。
大会中止から18日振りのシリーズ再開となります。
NJPW WORLDでの配信は5・24後楽園ホール大会から開始になり、3連戦が配信される予定です。
『新日本プロレスでは、5月の5大会の中止並びに延期を発表しておりましたが、5月22日(土)愛知・名古屋国際会議場・イベントホールより大会を再開し、5月24日(月)、25日(火)、26日(水)後楽園ホールに関しても大会を開催いたします。
5月5日、5月9日に新型コロナウイルス陽性者のご報告をさせて頂き、皆様にはご心配をお掛けいたしました。当該選手はその後も軽症もしくは無症状であり、隔離措置の上、治療に専念してまいりました。また、濃厚接触者やその疑いがある選手についても、自主的な隔離措置を講じてまいりました。隔離期間が終了した選手は、練習を再開しております』
引用:新日本プロレス
【お知らせ】
5月22日(土)愛知より大会を再開、5月24日(月)、25日(火)、26日(水)後楽園も大会を開催いたしますhttps://t.co/TorZccwgqq#njpw #新日本プロレス pic.twitter.com/9iBk1R5clK— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) May 17, 2021
2大スタジアム大会は延期になりましたが、再開する大会の興行名の変更は無し。
このまま「Road to WRESTLE GRAND SLAM」としてシリーズが行われることになりそうです。
国内興行を中止、または延期している間に
国内の興行を中止している間に、海外では止まることなく話題を提供し続けていました。
インパクト・レスリングではフィンジュースが世界タッグ王座を防衛し、エルファンタズモもインパクトデビューを果たしています。
現地時間5月15日(土) @IMPACTWRESTLING #UnderSiege にエル・ファンタズモが出場!
IMPACT X-Division王座に挑戦‼️
ジョシュ・アレキサンダー🆚エル・ファンタズモ#新日本プロレスワールド でこの試合を配信開始!https://t.co/ItxbYuijuV#njpw #njpwworld @elpwrestling pic.twitter.com/LH9dsmeCPF— njpwworld (@njpwworld) May 16, 2021
その中でも一番の話題は、現王者ジョン・モクスリーと挑戦者である永田裕志のIWGP USヘビー級選手権でしょう。
NJPW STRONGでは前哨戦が行われ、AEWダイナマイトではタイトルマッチが行われました。
試合の映像はNJPW WORLDでも後日配信を始めています。
「IWGP US HEAVYWEIGHT CHAMPIONSHIP MATCH Jon Moxley vs. Yuji Nagata」
なぜタイトルマッチと関係ない試合も配信されたのか?
AEWで行われたUSヘビー級選手権がNJPW WORLDで配信されたことは喜ばしい限りですが、一方“ある疑問”も残りました。
前哨戦でもなんでもないモクスリーとダニー・ライムライトとのシングルマッチが、NJPW WORLDで公開されているという事実です。
AEW 2021年5月10日 Jon Moxley vs. Danny LimeLight
ジョン・モクスリー vs ダニー・ライムライトhttps://t.co/k4R5SZpr7P— TOPE-SUICIDA OFFICIAL (@artnjpw) May 17, 2021
ダニー・ライムライトはNJPW STRONGにも出場する選手ですが、今回のUSヘビーのタイトルマッチには全く関与していません。
なぜ、この試合をNJPW WORLDで配信するのか?
強いて言えば入退場時、モクスリーがUSヘビーのベルトを掲げて現王者であることをアピールしているという点でしょう。
まるでAEWの選手へ向けてアピールしているかのように…
オスプレイの発言との関係性は?
NEW JAPAN CUPを制しIWGP世界ヘビー級王座を初戴冠したウィル・オスプレイですが、新王者としての会見でこんな発言をしていました。
『いま俺が保持しているブリティッシュヘビー級のチャンピオンシップに関してだ。残念ながらいまの状況をみると、しばらく俺がイギリスに帰ってものベルトを防衛することが叶わない状況にある。これは残念なことだが、これを事実として受け止めなければならないし、現在、挑戦者がいないということもあり、イギリスに帰ってこのベルトを防衛することができないならば、もしかしたら日本で防衛戦をおこない、このベルトの価値を上げることができればと考えている。だが、このベルトが地元の素晴らしいレスラーたちになんらかのチャンスになればいいとも思っているから、オプションとしていま考えているのは、このベルトを“IWGPブリティッシュ”というようなベルトに変えるということができればというのもアイデアとして考えている』
引用:新日本プロレス
今現在、新日本プロレスの選手の内、何選手かは他団体のベルトを巻いています。
同様に新日本のタイトルであるUSヘビーも、AEW所属のモクスリーが巻いてる状況です。
各団体のタイトルが団体の垣根を越えグローバル化している中、オスプレイの発言は非常に興味深いものがあります。
仮にブリティッシュヘビー級王座にIWGPの名が付けば、新日本内で新日本の選手同士のタイトルマッチが行われても違和感はなくなるでしょう。
いつかRPWの選手が来日し、新日本のリングでタイトルマッチが行われる可能性もあります。
もし、IWGP USヘビー級王座にAEWの名も付いたらどうなるか?
現ブリティッシュヘビー級のベルト同様、AEWのリングメインでタイトルマッチを行うこともできるでしょう。
AEWの選手がUSヘビーのベルトに挑戦表明しても、なんら不思議ではありません。
そんな突拍子もないことが起きる可能性は少ないと思いますが、IWGPヘビーとインターコンチネンタル統一の件を考えると、何が起きても不思議ではないでしょう。
新日本プロレスの英語Twitterアカウント【NJPW Global】では、USヘビーの次の挑戦者が誰になるかファンに煽っています。
なぜ、英語アカウントのみでそんなツイートをしたのか…
V1: Juice Robinson
V2: Minoru Suzuki
V3: KENTA
V4: Yuji Nagata
Who do you want to see Jon Moxley defend the IWGP US Heavyweight title against next? #njpw pic.twitter.com/yh77nuxmzm
— NJPW Global (@njpwglobal) May 16, 2021
“Who do you want to see Jon Moxley defend the IWGP US Heavyweight title against next?”
(あなたはジョン・モクスリーが次にIWGP USヘビーのタイトルを誰から守るのを見たいですか?)
IWGP USヘビーのタイトルマッチは、1年以上日本国内で行われていません。
モクスリーが王者である限り、アメリカでの防衛戦を続けていくのでしょう。
ベルトに“US”と名が付いている以上、本来の目的通りの運用なのかもしれません。
次の挑戦者は一体誰になるのか?
新日本プロレスの選手になるのか、それとも海外他団体の選手になるのか…
USヘビーの行方に目が離せません。