内藤哲也の二冠挑戦を夢見たファンにとって、神戸大会は衝撃の結末だったことでしょう。
本来なら二冠達成の野望は、このように思い描いていたと思います。
1・4東京ドームでインターコンチネンタル選手権を防衛し、宣言通りIWGPヘビーに挑戦表明
1・5東京ドームではインターコンチとIWGPヘビーのダブルタイトルマッチ
しかし、今のままではドームで二冠達成の可能性がありません。
殆ど介入無しでジェイ・ホワイトに負けてしまい、ぐうの音も出ないでしょう。
試合直後に前の試合で鷹木信悟を破った後藤洋央紀も二冠取りを宣言し、列の最後尾となってしまいました。
“二冠”を目論むジェイが内藤を撃破…!
インターコンチネンタル王座を初戴冠!鷹木を下した後藤が“次期挑戦者”に名乗り!!
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では、来年のダブルドーム大会で内藤の二冠達成の可能性はなくなってしまったのか?
可能か不可能かで言えば、まだ可能性は残っています。
では、どんな可能性が残っているか?
IWGPヘビー級の防衛戦と挑戦権利証防衛戦の次の対戦相手は決まっており、それぞれの勝者は1・4東京ドームでIWGPヘビー級選手権を行います。
東京ドームまで防衛戦が増えない限り、ここに割り込む隙はありません。
となると、残された手段は…
前インターコンチネンタル王者としてリマッチ要求
公式ルールではないかもしれませんが、タイトルマッチで敗退した王者が再戦を要求し、その要求が通ることは多々あります。
つまり、リマッチです。
ジェイの次の防衛戦の相手が後藤に確定していませんが、恐らくその可能性が高いでしょう。
次、年内に行われるだろうインターコンチネンタル選手権の防衛戦後、チャンピオンに指名されるか、リマッチを要求しその要求が通れば、ダブルドームで二冠達成の可能性が復活します。
ここから先は年内のインターコンチネンタル選手権が、ジェイ vs 後藤に決定した場合のシミュレーションです。
【後藤洋央紀が新チャンピオンになった場合】
神戸大会で組まれたスペシャルシングルマッチは、元はと言えば後藤がG1で鷹木に敗れリベンジマッチを要求して実現しました。
今夏のG1クライマックスで後藤が負けた相手は、鷹木を除くとジュース・ロビンソン、内藤哲也、タイチの3人。
過去3大会まで遡ると、意外なデータに辿り着きました。
2019年 | 2018年 | 2017年 | |
ジュースとの成績 | 後藤の負け | 後藤の負け | 別ブロック |
内藤との成績 | 後藤の負け | 後藤の負け | 後藤の負け |
タイチとの成績 | 後藤の負け | 不出場 | 不出場 |
G1の対戦成績だけで言えば、対内藤に対して3連敗中です。
後藤からドームの防衛戦の相手に、内藤を指名する可能性もあるでしょう。
内藤から何かしらアクションを起こせば、「リマッチ」を口にしなくとも後藤がその気になる可能性もあります。
【ジェイ・ホワイトが防衛した場合】
ジェイにはG1での公式戦も含めて2戦2敗です。
恐らく、東京ドームでの防衛戦の相手に内藤の名前が出ることはないでしょう。
ジェイから指名が入るとしたら、ロスインゴのこの2人かもしれません。
『SANADA、EVIL、おまえたちのことはずっと見てるからな。
まあ、何が起こるかわからないけど、次の相手が決まるまで、SWITCHBLADEの息遣いの中にいればいい』
引用:新日本プロレス
これは神戸大会の試合後に、ジェイが語ったコメントです。
他にもオカダカズチカや飯伏幸太の名前を出していました。
つまり、東京ドームでジェイと闘うには内藤から「リマッチ」を口に出さなくてはいけません。
勿論これだけでインターコンチに挑戦できる訳でもないですが、内藤が「リマッチ」を口にできるかどうかも問題です。
かつて内藤はリマッチに対してこんな事を言っていました。
『それから「リマッチ」って言うの? 俺、あんま好きじゃないんだよね。
特にタイトルマッチで負けた直後、前王者が「俺が前王者だから」っていう理由だけでリマッチをするの、俺は嫌いなんだよね。
だから俺、「前王者」っていうワード、使ってないよ。名古屋のマイクで、使ってないからね』
引用:新日本プロレス
内藤がプライドを捨てリマッチを口にしない限り、東京ドームで二冠に挑戦できる可能性はなくなってしまいます。
最低限「リマッチ」を口にする理由が必要でしょう。
理由…
理由……
理由………!?
理由ありました!
内藤がリマッチをしたい理由あります!
これはジェイとの前哨戦最後の京都大会で、内藤が言った言葉です。
『でもさあ、もう1コ見つけたんだよね。
あさっての神戸大会、どうしてもジェイ・ホワイトに勝ちたい理由が、もうひとつできたんだよね。
なんだと思う? なんだと思いますか?』
引用:新日本プロレス
結局、内藤がジェイに勝ちたいもう1つの理由を話す機会はありませんでした。
しかし、この「もう1つの勝ちたい理由」はリマッチを口にする為の口実になるのではないでしょうか?
ここからは妄想です。
『確かに俺は神戸でジェイに負けたよ。
でも、どうしてもジェイには勝ちたい理由があるんだよ。
G1でのリベンジ、東京ドームで二冠達成する以外に、ジェイに勝ちたい理由が。
インターコンチ直前の京都大会で言ったでしょ?
もう1つ勝ちたい理由があるって。
だから今回に限り、リマッチ権利行使しますよ』
※妄想です
恐らくどこかのタイミングで、内藤は「もう1つの勝ちたい理由」というワードを口にするでしょう。
その時が「逆転の内藤哲也」の再始動です。