LA道場で柴田勝頼によって育てられたカール・フレドリックスですが、最近SNSで悲観的な内容のツイートが多く見受けられます。
2019年に行われたヤングライオン杯では、6勝1敗という圧倒的な成績で優勝。
将来を嘱望され、NJPW STRONGでも活動中だったカールですが、最近は試合も組まれていません。
先日始まったSTRONGオープンウェイトタッグ王座決定トーナメントですが、クリストファー・ダニエルズとのタッグで出場予定でしたが、いつの間にか欠場となっていました。
【配信スタート!】
“NJPW STRONG無差別級タッグ王座”決定トーナメント開幕!
・ダニエルズ&上村vsコモロト&ソロウ!
・TMDKvs アイザックス&ネルソン!・テイラーvsジョナも実現!
視聴&登録は
⇒https://t.co/Mps1PBuJxh#njpwSTRONG #njpwworld pic.twitter.com/m6p15Sulbb— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 10, 2022
7月10日配信のNJPW STRONGでタッグトーナメント欠場が公式に発表されましたが、その理由については説明は無く。
解説が柴田ならその理由に触れてくれると思いましたが、残念ながらこの日はゲストではありませんでした。
カール・フレドリックスが現状に悲観するキッカケ
カールが現状に悲観的な発言を繰り返すキッカケは、恐らく今夏のG1クライマックス落選でしょう。
6月のドミニオンで発表になった今夏のG1エントリー選手ですが、発表された後に落選のショックを投稿していました。
Mayyyybe I’m the asshole
(v probable)… 2020 rocket on my back I’m supposed to make a run in the cup… 2022 (would be me 3rd G1) “don’t leave, Karl visas are opening up”G1.. next year.
— Karl Fredericks • カール・フレドリックス (@karlfredericks_) June 12, 2022
『もしかしたら俺は酷いヤツなのかもしれない(その可能性が高い)。2020年、ロケットを背負って、カップ戦に出場するはずだった…2022年(俺にとって3番目のG1)。“出発しないでくれ、俺のビザは開いてている” G1…来年だ』
※assholeはスラングで「嫌な奴」や「下衆野郎」などの意味
カールと苦楽を共にしたクラーク・コナーズは、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア初参戦を果たし、日本でのAEWオールアトランティック王座出場者決定トーナメントにも出場。
決勝戦で石井智宏に敗北したものの、石井の欠場もあり、AEWxNJPW合同興行で行われた王座決定戦にも出場しました。
LA道場勢でこの歴史的興行に参加できなかったのは、成田蓮とカールの2人だけです。
最近、試合が組まれいないカールに対しファンがその理由を質問しましたが、具体的な理由を明かすことはなく。
突っ込んだ質問に対する返答も『答えはない。何も意味がない』というネガティブな発言で返答していました。
これ以外にも、嘆きの呟きは続きます。
Pro wrestling is so fucking cool, man.
The business, however nah
— Karl Fredericks • カール・フレドリックス (@karlfredericks_) July 11, 2022
『プロレスって、すげーかっこいいんだぜ?
でもビジネスとしては、そうではないかもな』
For real tho fam. I don’t know my place in all of this shit, man. 7 years. 4 years in the alleged “majors” & I’ve never felt more fucking out of place than I do right now.
— Karl Fredericks • カール・フレドリックス (@karlfredericks_) July 11, 2022
『マジで勘弁してくれ。自分の居場所がないんだ。もう7年目だ。メジャーになって4年目だけど、今ほど自分の居場所がないって思ったことはない』
Karl Fredericks is not “Professional Wrestler”
I am so much more.
— Karl Fredericks • カール・フレドリックス (@karlfredericks_) July 11, 2022
『カール・フレドリックスは “プロレスラー ”ではない。俺はそれ以上の存在なんだ』
一方で、Instagramのストーリーズには、ポジティブな発言をしていました。
1. I ain’t no quitter. 2. They ain’t nothin like me.
2.俺は他の奴らとは違う |
カールが試合を欠場した本当の理由は分かりません。
もし、その理由の一つがG1落選であるならば、仕方のない部分もあるでしょう。
タイトル戴冠と同等に、G1クライマックス出場は名誉なことです。
一方でG1出場は狭き門で、外国人レスラーの落選の嘆きは、これまで何度も目にしてきました。
特に道場育ちの外国人レスラーにとって、G1出場というハードルは高く感じられます。
2015年に新日本で闘うようになったデビッド・フィンレーは、G1初出場まで8年かかりました。
2016年に新日デビューを果たしたアーロン・ヘナーレも、今夏のG1が初出場です。
瞬く間に新日本のトップレスラーになったジェイ・ホワイトでさえ、G1初出場に4年かかっています。
挫折を味わう選手の方が多い新日本において、チャンスに恵まれないことは決してネガティブなことばかりではありません。
圧倒的な苦難を味わい、トップレスラーの仲間入りした選手は数多くいます。
カールには柴田勝頼の教え子という絶対的財産と、LA道場育ちという新日本で活躍するための基盤を身に付けました。
当然、カールの活躍を楽しみにしているファンは数多く存在します。
だから諦めず、腐らず、もがき続けてくれることを願いたいです。
近い将来、必ずG1にエントリーされる日が来るでしょう。
そしてカールは新日本の頂点に辿り着くポテンシャルを秘めた存在です。
その先には輝かしいキャリアが待っていると信じ、これからも一ファンとして応援し続けたいと思います。
【追加】
昨日、多くのネガティブツイートを投稿したカールですが、ファンのメッセージに対し丁寧に返信しています。
そのメッセージを見る限り、ポジティブな内容が多く、過度に心配する必要はないのかもしれません。
少し休んで、また躍動する姿が見られることを楽しみに待ちたいと思います。