ケニー・オメガが最新インタビューで語った『新日本は“HOME”』

ケニー・オメガ【撮影:koba】
翻訳




Pocket

AEWのPPV大会「ALL OUT」後のバックステージでの騒動に関わったとして出場停止処分を受け、先日のFULL GEARで華々しく復帰を果たしたケニー・オメガ。

同日、新日本プロレスの有明大会ではVTRでウィル・オスプレイの持つUSヘビーはの挑戦を発表し、来年の東京ドーム大会でドリームマッチが決定しました。

1日で世界中のファンを歓喜させたケニーは、4年振りに新日本に帰ってきます。

 

AEWで復帰を果たし再び新日本に戻ってくることになったケニーですが、スポーツ・イラストレイテッドのロングインタビューに答えています。

その中で、4年振りの新日本帰還を“故郷に戻る”と表現しました。

下記はロングインタビューを一部抜粋した翻訳です。(誤訳等は悪しからず)

AEWのアンバサダーとして、プロレス大使として新日本に復帰します。そして故郷に戻ってきました。この新しいエキサイティングな機会を得るために旅立つことにしたが、やはり新日本は“HOME”なんだ

今、ウィル(オスプレイ)にできることは、今の俺にはできないことだ。彼は天才的な運動能力を持っている。しかし身体的微調整はできても、まだ知識も経験も足りません

俺は全日本やDDTで自分の肉体の限界に挑戦しましたが、それは自分の持ち味ではない。俺の最大の武器は精神力であり、運動神経ではないんだ。それが、(棚橋)弘至がこれほど長く味わい深いキャリアを支えているのです。

新日本では自分の代わりとなる人が必要だった。それがウィル、ジェイ(ホワイト)、そして(飯伏)幸太だった。しかし、ウィルだけが問題だ

引用:スポーツ・イラストレイテッド

 

オスプレイの驚異的な身体能力を、今の自分にはできないと表明したケニー。

一方で自分の武器は精神力だったと語り、新日本のエースである棚橋弘至を例に挙げ表現しています。

正直、ここで唐突に棚橋の名前を挙げたことは意外でした。

棚橋と言えば2019年の東京ドーム大会で闘い敗れた相手です。

かつて舌戦を繰り返した棚橋の名をここで再び名前を出したことも意味があるかもしれません。

恐らく、このインタビューを目にした棚橋も、ケニーの発言に言及してくれるでしょう。

 

有明アリーナ大会でオスプレイへの挑戦を日本語で行ったケニー。

久しぶりに聞いた流暢な日本語は、4年という歳月を無にするに等しいインパクトでした。

『ひさしぶりだな、 新日本プロレスのみなさ
ま。なんでここにいると思う?AEWを旗揚げしてもう、新日本には出なくていいと思った。
(俺の)“次”が必要だったよね。 そして、俺の次は誰だった? もちろん、それはすばらしい、なんでもできるウィル・オスプレイだ!どうなりましたか?ほら、見てください。 お客さん、 少なくなったし、 応援、全然聞こえない。
もちろん、それはパンデミックのせいですよって、 よく言われるんだけど… それは本当ですか? 本当のパンデミックは、オマエだと思う、 ウィル。 オマエとほかの“Google Translate” の外国人選手、 みんなはただ、ケニー・オメガのモノマネをしようとしてる。
だから、驚くことに新日本から電話がかかってきた。 正直いうと、あんまり興味ないです。 でも、もう一回、ファンのために、プロレスのために、ウィル・オスプレイとケニー・オメガの違いを見せます』

※ここまで全て日本語

引用:新日本プロレス

 

外敵の挑戦とも言えるシチュエーションを“日本語”で一変させたケニー。

ケニーは敢えて日本語で挑戦表明した理由をこのように語っています。

『ホーム・アドバンテージがないと思い知らせるために、日本語で話さなければならなかった。

ここはまだ俺の“HOME”だから』

 

4年振りに新日本に帰ってくるだけではなく、敢えて日本語で挑戦表明を行い、今後に繋がる伏線も散りばめたケニー。

パンデミックによる渡航制限が緩和された今、ケニーが自由に“HOME”へ帰ることが可能となりました。

ケニーが闘いたい相手はオスプレイだけではないはずです。

逆にケニーと闘いたい新日本の選手も沢山いるでしょう。

イッテンヨンの帰還が始まりに過ぎないことを期待するばかりです。