いつなんどきでもプロレスラーであり続けるグレート・オーカーンが、昨夜のバックステージで1分間だけレスラーではない素の自分に戻りました。
いま言わなきゃ絶対後悔すると口にしたオーカーンは、亡き北村克哉さんへの想いを語っています。
『そうだ。いまはグレート-O-カーンだ。だから北村克哉なんか知らねぇよ。(※涙ぐみ)でももし、北村が同期だったとしたら、あいつの“トンパチ”(型破り)のせいで、どれだけとばっちりを受けたと思う? 数え切れねぇよ…。だから、もしあいつが同期だとしたら、余は北村のことが大嫌いだった。でも、いちファンとして見たら大ファンだったと思うよ。余は“トンパチ”になれない。だから、あいつみてぇに、好き勝手生きてよ! 他人に迷惑かけても、後ろを振り返らないで、ああいう生き方が魅力に見えたし、最高にプロレスラーだったと思うよ…。 まあ、そんなあいつは、プロレスラーであることを辞めた。そういう道を選んだ…。あいつが選んだ道と、俺が!! 選んだ道。俺が選んだ道のほうが正しいって絶対示してやる…! あのバカよ! 最後の最後までよ、人様に迷惑かけやがってよ。あぁ、ふざけんじゃねぇよ。いままで積み上げたものが全部パーだ! 余の選んだ道のほうが正しいって絶対示してやるよ。そんとき、あの世で会ったら、クソまずい“ちゃんこ”また作れよ。それで迷惑かけたぶん、チャラにしてやるよ。そんでまた……またグチでも言おうか。あばよ… (※と言って一旦立ち去るが、戻ってきて)あ、あともう1コだけ言っておくよ…。モンスターレイジは、正式に解散だ!』 引用:新日本プロレス |
涙無くして見ることのできないオーカーンのバックステージコメント。
オーカーンの北村克哉さんへのメッセージは、自身のInstagramでもコメントしています。
北村克哉と言う元・新日本プロレスのレスラーが亡くなったそうだ。 余はグレート-O-カーンで北村克哉なんか知らない。 そうでなければプロではない。 だが、同じ牙を持つ者へ。 お前はプロレスラーを辞める道を選んだ。 余はプロレスラーである道を選んだ。 だから、このポーズができるのもプロレスラーである余の特権。 最高のバカヤロウへ、見せつけてやったぜ。 引用:グレート・オーカーンInstagram |
オーカーンと北村克哉さんが同期だったかもしれませんが、私も記憶が定かではありません。
2016年1月にヤングライオンとしてデビューした北村さんは、2019年1月末に新日本プロレスを退団しています。
北村さんが退団した約1ヶ月後に、イギリス侵略中のオーカーンは自身のブログで誰宛か分からないメッセージを残していました。
最後に どこへでも消え失せろ 馬鹿野郎が… 引用:オカロード |
2017年にヤングライオン杯を優勝した北村克哉さんですが、プロレスラーを辞める道を選びました。
プロレスラーを極める道を選んだオーカーンは、ある誓いを約束し宣言しています。
2017年ヤングライオン杯覇者を越えるため、NJPW WORLD認定TV王座の初代王座決定トーナメントを優勝するという約束です。
『2017年の優勝者より、(NJPW WORLD認定)TV王座のほうが未来があるって、ヤングライオンを経験してないこの余が獲って、示してやるよ! 絶対!! 絶対だ、オイ!! いま、余が獲らねぇで、ヤングライオンに誰が未来を示すんだよ!! 新日本の未来はこの余が背負ってやるよ』 引用:新日本プロレス |
恐らく、オーカーンの誓いは天国に旅立った北村さんへの約束だったのでしょう。
ヤングライオン杯で優勝できなくても、諦めず闘い続ければリングで輝くことができるということ。
諦めなければチャンピオンになることも、新日本の未来になることも可能だということ。
プロレスを辞めなければ、オーカーンとタッグを組んで今でも闘っていたかもしれないということ。
あの時プロレスを選び続けていたら、今でも未来は続いていたかもしれないと…
NJPW STRONG認定TV王座がお披露目された時、新日本の大張社長は『未来を担う若手にも十分チャンスのあるベルトにしたいと思っている』と断言しました。
厳しいヤングライオン時代を乗り切ったとしても、チャンスが多いわけではありません。
もし、オーカーンが初代王者になることができたならば、志半ばで辞める選手も減るかもしれないでしょう。
若手にもチャンスを与えるベルトは、未来ある選手を救うベルトになるはずです。
元同期だったかもしれない北村克哉へ誓った、初代TV王座戴冠。
このトーナメントはグレート・オーカーンが主役の舞台になるかもしれません。
BATTLE AUTUMN ’22 at Korakuen Hall
オーカーン選手が北村克哉さんポーズ真似してた😭😭😭
#njautumn pic.twitter.com/3M3hk0mS9l
— tope-suicida prowrestling blog / プロレスニュース&ブログ (@tope_tokyo) October 14, 2022
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