グレート・オーカーンのG 1公開記者会見の発言に対する違和感と変化

グレート・オーカーン【撮影:Koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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月18日ブシロードグループ所有の飛行船シアターで行われた「ヤマダインフラテクノス Presents G1CLIMAX34」公開記者会見。

出場選手が個性豊かな発言を口にしましたが、何人か違和感を感じた選手がいます。

中でも最も違和感を感じたのがユナイテッド・エンパイアのグレート・オーカーンです。

恐らく、オーカーンを啓蒙する帝国民ならすぐ気付いたらのではないでしょうか。

4年連続4回目の出場となったオーカーンは、開口一番こう言いました。

“まあいつもであったら口数多く”

余様『まあいつもであったら口数多く、余がどれほど凄い人間で何を成し遂げたのか、おおいに語りたいところだが、今年に限っては口ではなく態度、そういうモノで示してみたい。もうちょっと簡潔に言うならば『G1』の支配はもちろんとして、闘いかたにこだわっていきたい。このKOPWで地方再生。それをもって、さまざまな闘いたいかたをしてきた。そうじゃなかったとしても、よく語り継がれているジョン・モクスリーとの場外戦であったり、ザック・セイバーJr.とやったようなずっとグラウンド攻防。そういう一つ一つの闘いが余を進化させる。

こういうのはホントに言葉にするのは簡単だが……だからこそ闘いをやって、闘いかたでこれからの主役であるグレート-O-カーン見せてやる。そして『G1』を支配した暁には権利証を復活させて、(※ベルトを掲げながら)このKOPWと合体させて毎日、地方でさまざまな闘いかたで全帝国民を喜ばせてやる。期待しておけ』

引用:新日本プロレス

 

オーカーンの言う通り“いつも”は多くのメッセージを発信していますが、G1クライマックスの会見に関しては別人の様に口数が少ないイメージがありました。

初出場となった2021年はオンラインインタビューという形式だったので雄弁に語っていましたが、2022年と2023年はいつものオーカーンではない印象でした。

・2022年公開会見

『そうだな・・・・・・目標ね、まあ負けることじゃねーか。全勝優勝が確定してるんだからな、以上』

 

・2023年公開会見

『あー…ノーコメントで…』

 

ちなみに、過去のG1の成績を古い順から並べると4勝5敗、2勝4敗、3勝4敗という結果に終わっています。

この成績だけみるとリーグ戦の「相性が悪い」、「G1と縁がない」と見ることもできます。

成績が伴わない中で発言が少なくなっていっても不思議ではありません。

 

では、なぜ今年は多くを語ったのか?

例年以上に意気込みを持って望んでいるのか、心境の変化か、それとも背水の陣と思っているのか…

今年のG1は20人という狭き門の最強リーグ戦となりました。

多くの実力者が本戦から外れる結果となりましたが、今年結果が伴わなかったレスラーは来年本戦から外れる可能性もあるでしょう。

 

昨日の会見でオーカーンは『「G1」の支配はもちろんとして、闘いかたにこだわっていきたい』と語りました。

これは印象に残る闘い方よりも、勝つための闘い方に拘りたいという意味なのかもしれません。

 

果たして、オーカーンはどんな意図があって会見で多くを語ったのか。

そして、真夏のリーグ戦でどんな拘りを魅せてくれるのか。

開幕戦は自身も手応えを語ったザック・セイバーJr.戦です。

もしかしたら、今まで結果が伴わなかったG1で大ブレイクするオーカーンを見ることができるかもしれません。