G1CLIMAX開幕戦で内藤哲也を襲ったであろうアクシデントの要因

内藤哲也【撮影:Koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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開幕した新日本プロレスの真夏の祭典「G1クライマックス」。

新世代の活躍が目立つ中、メインイベントを闘った内藤哲也と鷹木信悟の試合は、他の試合とは一線を画す雰囲気だったと言えるでしょう。

特に内藤が漂わす陽炎のような儚さは、『命を削ってる感』のある試合内容でした。

 

一方で『命を削ってる感』だけではなく、違和感を感じたのは私だけではないでしょう。

不安定な足取りに、繰り出す技はいつもに比べ崩れているようにも見えました。

そして一番の違和感はコーナートップの登る場面。

雪崩式フランケンシュタイナーを狙った際、2回とも脚が上がらずロープに登れない場面がありました。

古傷の膝の影響か、右目上斜筋麻痺の影響なのかと思いましたが、もしかしたら別のアクシデントが内藤を襲っていたのかもしれません。

可能性として脱水症状熱中症というアクシデントに襲われたのではないでしょうか

 

この日、日本は全国的に真夏日であり、室内とはいえ4000人以上のファンが詰めかけた会場は暑かったことでしょう。

特にリングの上はスポットライトが当たっている影響で、観客席とは体感温度が違うはずです。

試合終了直後、鷹木はすかさず水を飲んだ後、起き上がれない内藤にも水を飲ませました

いつもなら絶対見ない光景です。

 

さらに、鷹木はバックステージでリングの上の状態を“サウナ”と表現しました。

鷹木『オイ!イス持って来い、オラッ!チェアー持って来い、オラッ!(※スタッフが椅子を持って来ると)何だこの椅子は?まあ(祝杯用の)ビールじゃねえからいいか。暑いね、リング上……まるでサウナだよ

引用:新日本プロレス

 

珍しく鷹木がバックステージで苛立ちを見せていたのは、リング上がいつも以上に暑かったからではないでしょうか

この日のメインイベントは20分を越える激闘でした。

レスラーは超人とはいえ、まるでサウナな環境で20分以上も闘い続ければ、脱水症状や熱中症になっても不思議ではありません。

実は鷹木以外も上村優也やグレート・オーカーンもリングの上の暑さに言及していました。

オーカーン『ああ……バテるな……

上村『今日どんだけダメージがあんのか、関係ねえや。俺はテキサスのクソ暑い、エアコンもなければ、扇風機さえない所で、いっぱい試合してきたんだ

引用:新日本プロレス

 

直接的な表現はしなかったものの、リングの上が暑かったのは明らかです。

開幕に向けコンディションを整えていたとしても、圧倒的な暑さの中、長い時間闘い続ければ脱水症状や熱中症は防ぎようがないでしょう。

一方で鷹木が苛立ちを見せていたということは、例年よりも暑い状況だったということが予想できます。

 

本日も開幕戦と同じエディオンアリーナで公式戦が開催されます。

しかも昨日は17時開始だったのに対し、本日は14時開始です。

内藤が脱水症状や熱中症というアクシデントに見舞われていたかどうかは確かではありませんが、リングの上はサウナ状態だったのは事実と言えます。

もし昨日より会場の温度を低く設定できるならそうすべきだと思いますし、低くするなら来場するファンにアナウンスすべきでしょう。

過酷なリーグ戦を闘う選手達の環境が少しでも改善することを切に願います。