G1クライマックス両国国技館大会で久しぶりの登場となった真壁刀義。
G1出場は2018年が最後で、それ以降はエントリーしていません。
私の記憶が正しければ2019年は映画出演のため不参加。
それ以降は明確な理由はなかったと思います。
1日目はデビッド・フィンレーに直接敗れコメントを残せたかったものの、2日目のバックステージで久しぶりに真壁節を語った暴走キングコング。
リーグ戦終了後のシリーズ参加に不本意な気持ちはあるでしょうが、久しぶりの試合にレスラーとしてのプライドを見せつけました。
真壁『言えることはよ、勝負に負けたけどな、ただこれだけは言っといてやるよ。今のベビーフェイスはよ、本隊よ、派手なヤツがいねえな。地味なヤツらばっかりだな。あえて言うなら海野だけだろう。なあ? 何が言いてえか分かるか、この野郎。オレたちはよ、いつ獲ったっておかしくねえんだよ、この野郎。だから試合が毎回組まれねえんだ、オレたちはよ。だったら、アイツらが何ほざいてるか知らねえけどよ、オメエらはよ、勝つことでしかアピールできねえんだよ。見てくれ、オマエ。テメエ、キャリア何年だと思ってんだ、この野郎! ところがどっこいだよ。試合組まれるだろ? 観客沸くじゃねえか、この野郎! それが全てなんだよ。オイ、言っている意味分かるだろ!? いいか、オレたちはよ、価値があるんだよ。価値があるんだよ! 誰も追いつけねえ程の価値があるんだよ。だからなんべんでも試合やってやるよ。なんべんでもやってやるよ、この野郎! これだけは言っといてやる、テメエら、オイ! 数合わせの試合だと思うんじゃねえぞ、この野郎、オイ。オレたちナメてもらっちゃ困るからよ。いいか、オレたち見とけ、この野郎! 本隊だ? CHAOSだ? この野郎! オイ、本隊になりそこねたヤツらが何抜かしてんだ、この野郎! だったら本隊の生き様を刻んでこいってんだ、この野郎! 何が反対派閥だ、バカ野郎。ふざけんじゃねえってんだ。やってやるよ、この野郎! それだけだ』 引用:新日本プロレス |
プロレスを事業として常に成功させるには、飽きやマンネリに禁物であり、常に目新しい話題と新しい選手の投入が必要不可欠だと思います。
特にG1のようなリーグ戦においては、年間で最も注目されるシリーズであり、新陳代謝が必要な大会と言えるでしょう。
何よりも必要な話題性優先のために犠牲になるのは、真壁のようなベテラン選手なのかも知れません。
ただし、真壁の言う通り若手選手にはないキャリアを重ねてきた価値があり、数合わせのために試合を組まれているわけではないでしょう。
仮にファン目線でそう見えるとしても、それを覆す力があるのが真壁刀義という男です。
確かにG1ではチャンスが与えられず、近年はタイトルに絡む機会もなくなってきているかもしれません。
それでも諦めず『負けるわけにはいかない』という気持ちを持ち続けるのがレスラーであり、前回の記事でも書いたKENTAの発言と通じるところがあります。
G1に出場できることは選手にとって名誉なことだと思いますが、『目標は勝ち越し』でというような思いで臨める闘いではないでしょう。
決勝トーナメントに上がらなくても、例え勝ち星は一つもなくても、最後まで諦めず闘い続けるのがレスラーです。
来年、G1クライマックスがどういう風に開催されるか分かりませんが、もしかしたら本戦前に予選会が行われるかもしれません。
この提案は以前内藤哲也も口にしていました。
多くの選手にチャンスが与えられることは非常にポジティブなことだと思います。
一方で、某オーナーに忖度して『目標は勝ち越し』でいいというような選手がいないことを祈るばかりです。
【新日本・G1】木谷高明オーナー総括「『目標は勝ち越し』っていう選手がいてもいい」|東スポWEB #G1CLIMAX33 https://t.co/KOHm5KOmvP
— 東スポ プロレス格闘技担当 (@tospo_battle) August 13, 2023