4・23後楽園ホールで行われたIWGPジュニアタッグ選手権。
昨日のブログで書いた通り素晴らしい試合内容で、ジュニアのタッグの地位を上げた試合だと、Twitterでも賛辞の声が多く上がりました。
特に評価が高かったのが、鈴木軍の金丸。
戦況に応じた反則ギリギリの攻撃と老獪なテクニックで、タイトルマッチ防衛の影の立役者というコメントが多く見られました。
そんな金丸ですが、私の戦評はちょっと違います。
タイトルマッチでの金丸義信は…
強引
巧さとは正反対な言葉である『強引』ですが、なぜ強引だと感じたのか?
その理由を説明する3つのシーンがあります。
1. 試合序盤のリバースDDT
開始早々、場外のBUSHIにリバースDDTを見舞いました。
薄いマットしかない場外で、後頭部を強打するリバースDDTは危険極まりない技です。
あの日のヒロム、デスペの叫び声や鈴木みのるへの野次よりも、もっとも耳に残ったのがBUSHIが薄いマットに頭を打ちつけた音。
反対側でヒロムとデスペが場外乱闘していたことから、あまり気にしているファンもいなかったように思います。
しかし、かなり長い時間BUSHIが動かなかった事実は、試合を見ていた方なら誰もが気付いたはずです。
そこまでして、BUSHIとヒロムを分断したかった強引な攻撃でした。
2. 2回目のインスルヘンテスを狙うBUSHIに角霧
角霧攻撃なんて毎回やるじゃんと思われがちですが、この日の角霧は海野のレフリーの目の前。
角霧って毒霧と一緒で反則じゃないんですか?
完全にレフリー見えていますし、ヒートアップした試合内容で見逃してしまったのか…
反則負けの可能性もあった角霧は、巧さより強引だったと言わざるをえないです。
3. 角霧の後のヒロムへの急所攻撃
これも審判の視界にいながらデスペを肩車したヒロムに繰り出しています。
ヒロムが審判に背を向けていたことから、審判には見えていなかったということでしょうか。
これを審判に気付かれずやることを巧さととるのか、焦りととるのか…
結果的に、金丸の焦りから繰り出した強引な反則技が、この日の勝敗を分けたと思っています。
いろいろ疑問は残りますが、レフリーが反則と認めなかった、また気付かなかったことは事実であり、レフリーが下したジャッジが絶対であることに変わりありません。
逆に、BUSHIの毒霧はタイミングと意表をつくシチュエーションで、反則攻撃では金丸より巧さが光っていたと思っています。
ヒロムもレフリーを掴んで注意を逸らしていました。
誤解の無いように言いますが、金丸選手を責めているわけでもなく、鈴木軍を批判したいわけでもありません。
この日の金丸はいつもの巧さよりも、焦りで強引な攻撃が目に付いたということ。
そう言う意味ではモヤモヤが残る試合でしたが、もっとジュニアの地位を上げる試合ができるのではないかと思い、近い将来の再戦を楽しみにしています。