『レスリングどんたく』シリーズが始まり、各選手たちの一挙手一投足に注目が集まります。
テーマがある選手、テーマがない選手、テーマがないなら作り出そうとする選手…
今の時代、プロレスをより楽しむためには選手の言葉は必要不可欠であり、“言葉で楽しむプロレス”をできるかどうかは時には試合以上に重要になることもあるでしょう。
試合後のバックステージコメントを楽しみにするファンも多い一方、選手が発信するSNSも魅力が詰まっています。
中でも、言葉でファンを確実に増やしている選手と言えば鈴木軍のタイチでしょう。
ニューヨークで行われたマディソン・スクエア・ガーデン大会(以下MSG)に試合がくまれなかったタイチですが、大会数日前にこんなツイートをつぶやきました。
さて…
行くか
— タイチ (@taichi0319) 2019年4月3日
『さて… 行くか』
たった5文字の言葉ですが、 必要最低限の情報とツイートするタイミングだけでMSGで試合に乱入するタイチを妄想したファンは多くいたことでしょう。
※結果、MSGには行きませんでした
SNSでの発信を巧く活用してたタイチは、NEVER無差別級の次の挑戦権を獲得することに成功しました。
5.3
福岡でコブタとNEVER無差別級選手権
相手はディスプレイじゃなくなったけど…
まぁいい
乗りかかった船だそれに
そんなモノでもあれば役に立つし、色々とモノが必要な理由もあるんでな…コブタが持っててもどうにもならんだろうしなぁ pic.twitter.com/yRgYwnxanH
— タイチ (@taichi0319) 2019年4月8日
このツイートで言う『そんなモノでもあれば役に立つ』とは、NEVERのベルトを所持すれば7月から始まるG1にエントリーすることができるということでしょう。
昨年は出場が叶わなかっただけに、是が非でもシングルのベルトを所持していたいはずです。
そして、タイチのこのツイートで口にした言葉がずっと気になっていました。
『色々とモノが必要な理由もあるんでな…』
タイチが言う、NEVERのベルトが必要な理由とは何なのか。
以前、NEVERのベルトが無差別級なことについてこんな発言をしていました。
『無差別なんだろ? 俺がもらおうかな。
そうしたらおもしろくしてやるよ。一人「SUPER Jr.」開幕だよ。
小せえ弱えジュニアを片っ端から相手してやるよ。
去年の「SUPER Jr.」で片ついてねえ奴もいんだよ。一人『SUPER Jr.』開幕だよ。
そしてそれ持ってあれやそれやこれや……』
引用:新日本プロレス
NEVERのベルトを戴冠した際には、ジュニアの選手相手に防衛戦を目論んでいたタイチ。
結局、リマッチによりNEVERのベルトを落としたタイチですが、あの時の野望を忘れているはずはないでしょう。
レスリングどんたくでジェフ・コブとのNEVER無差別級タイトルマッチが決まっているタイチですが、その直後にはジュニアの選手とのシングルマッチが決まっています。
つまり…
タカタイチマニアでの田口隆祐戦
5.7(火)
18時30分開始
タカタイチマニア2本日10時から
チケット発売開始中!タイチ vs 田口隆祐
TAKA vs 外道
デスペ vs 葛西純海野翔太、DOUKI参戦
他数試合
スーパーシートは即完売!
お求めはお早めに pic.twitter.com/NrXKp4cBHu— タイチ (@taichi0319) 2019年4月2日
新日本の興行ではないタカタイチマニアで、NEVERのタイトルマッチをするという計画。
仮に田口戦がNEVER無差別級選手権になれば、まだ売れ残っているタカタイチマニアのチケットも捌くことができるでしょう。
一瞬で売り切れてしまったタカタイチマニアのスーパーシート(最前列)ですが、それ以外の席はまだ余裕があります。
このままならタカタイチマニア後楽園大会は、空席が目立つことになるでしょう。
もし田口戦がタイトルマッチになれば余っているチケットも捌け、更にジュニアの選手相手に防衛戦もでき一石二鳥です。
昨日開幕したレスリングどんたくシリーズ初戦で、田口もこんな発言をしています。
『このシリーズに自分のこれと言ったテーマはないですけれども、シリーズが終わってから「タカタイチメ~イニア」(※本人発音ママ)で……タイチ、このシリーズ、ベルトに挑戦するんだろ?
ベルト獲って来いよ! ベルト獲って来いよ! 「タカタイチマニア」のメインでベルト懸けられるだろ?
挑戦してやるよ!』
引用:新日本プロレス
NEVERのタイトルマッチをヘビー対ジュニアの対決に希望するファンも多く、これを実現できればタイチもドヤ顔で饒舌になるでしょう。
『俺は約束を守る男だからな』
あとは、コブを倒し新日本の興行外でNEVERのタイトルマッチができるかどうか。
海を渡ったあの男も、タイチの行動に期待しているはずです。
実は、6年前にタカタイチハウスで新日本のタイトルマッチを行ったことがありました。
5月7日に行われるタカタイチマニアは、メインイベント以外も新日本所属選手が何人か出場します。
もはや、新日本プロレススピンオフ興行と呼べる存在かもしれません。
日本国内でプロレス団体が多く存在する昨今、タカイタイマニアが新日本のスピンオフ興行となれば、大所帯の新日本の選手達も活躍する場が増えることでしょう。
タイチがNEVERのベルトを奪還できるかどうか…
ファンや選手の期待は確実に膨らんでいることでしょう。
タイチの大ブレイクは、秒読み段階に入っているかもしれません。