EVILはなぜミラノコレクションが持つ“鎌”を折ったのか【新日本プロレス】

“独り言考察”




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の鎌を折ったのは、どういう意味だったのか?』

この疑問は、Twitterのタイムラインに流れてきたフォロワーさんのツイートです。

「あの鎌」とはEVILを象徴するグッズの1つであり、解説者のミラノコレクションA.T.さんも愛用していたEVIL応援グッズ。

「DOMINION」の二冠戦、解説席に座るミラノさんから奪った鎌は、試合開始早々バレットクラブ入りしたEVILに真っ二つに折られてしまいました。

 

EVILのロスインゴの歴史は、解説者のミラノコレクションとの歴史でもあります。

凱旋帰国後、EVILの才能に魅了されたミラノさんは、信者のようにEVIL贔屓の解説をしてきました

好きな選手を全力で応援する解説がミラノさんのスタイルであり、その解説を聞いたファンも自然とミラノさんが推す選手を好きになっていったことでしょう。

ミラノさんの解説にはそれだけの力があります。

 

そのミラノさんに対し、決別と言える“鎌”を折る行為に及んだEVIL。

鎌を折られたミラノさんは解説席を飛び越え、あろうことか試合中のEVILの目の前に立ちはだかりました。

決別を覚悟したミラノさんは、最後に確認したかったんだと思います。

目の前のEVILが、自分が知っているEVILなのかどうか…

 

解説席を飛び越えた時、一瞬EVILと目が合いました。

鉄柵に放り投げられ、泣き崩れたミラノさん。

一体、EVILはどんな眼差しをミラノさんに向けていたのか…

 

バレットクラブのメンバーと一緒に入場してきたこの日も、ミラノさんは片手に鎌を持ってEVILを見守っていました。

二冠戦前夜、解説業を放置し完全に意気消沈していたミラノさん。

一晩経っても、新しいEVILを応援するべきかどうか迷っていたのでしょう。

 

恐らく、EVILは二冠戦に挑むにあたって、ミラノさんの“鎌”を折ることを事前に決めていたんだと思います

その行為が、ミラノさんの迷いを断ち切る最も効果的な方法と知っていたから。

鎌を持つミラノさんを確認したEVILは決心しました。

ミラノさんの迷い断ち切るため、決別と一緒にこのメッセージを伝えたかったんだと思います

『もう俺のことは応援するな』

 

バレットクラブの闇の王として、新たな道を進むことを決意したEVIL。

ダーティーファイトを繰り返し元同胞のロスインゴメンバーを蹂躙し続けても、解説者がEVILを応援していては示しがつかないでしょう

ミラノさんに『最悪!』と解説してもらう為に、敢えて大切にしている鎌を折ったんだと思います。

思い入れの深いEVIL本人から貰った鎌を。

 

本日は、新日本プロレスオフィシャルサイトのEVIL日記が隔週で更新される金曜日です。

残念ながら最新回は更新されることはなく、連載は終了となりました。

EVILの日記を読めば、結果が出ないことに対する悔しさや葛藤を感じることができます。

そして、1月3日の日記を読めばEVILがどんな思いでロスインゴを裏切ったか分かることでしょう

断腸の思いでバレットクラブ入りしたということが。

 

次の興行は7・20後楽園ホール大会。

中継はNJPW WORLDだけなので、解説はミラノさんが行うことになるでしょう

この日、EVILが登場するメインイベントでは、いつも以上に熱の篭った解説をしてくれるんだと思います。

ダーティーファイトを繰り返すEVILを批判し、軽蔑する言葉も口にしながら。

 

実はファンクラブの抽選に当選し7・20後楽園ホール大会を観に行けることになりました。

コロナ禍後、東京で初めてとなる有観客興行。

抽選に漏れてしまった人の分まで、新日本プロレスを楽しんできたいと思います。

 

席はリングの東側なのでミラノさんの顔も見えることでしょう。

EVILと決別を決めたミラノさんの解説を、しっかり見てきます。

もしかしたら、EVILを罵倒しながら頬を濡らすミラノさんを目撃してしまうのかもしれません