SHOがスーパージュニアの主役になれたキッカケは“あの”大阪大会

BEST OF THE SUPER Jr.




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SHO人気が止まりません。


ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)も4日目が終わり、例年以上の盛り上がりを感じるファンも多いのではないでしょうか?

BOSJ史上初の両国国技館での決勝、史上最多となる20人のエントリーと、開幕前から話題と期待は膨らんでいました。

 

しかし、新日ジュニアの象徴であるKUSHIDAの退団、カリスマ的人気の髙橋ヒロムの欠場で、ジュニアの顔不在の不安を感じるファンも多かったと思います。

ヒロムのライバルでもあるエル・デスペラードに期待は集まりましたが、開幕前に怪我をし欠場。

豪華に見えるメンバーの裏には、どれだけ盛り上がるのか予想できない不透明さがありました。

 

その不安を払拭し一掃したのが、大会初日に鷹木信悟、3日目にドラゴン・リーと激闘を繰り広げたロッポンギ3KのSHO

 

残念ながら2戦2敗と結果は出ていませんが、ファンの期待は日に日に増すばかりです。

他の選手には無い闘志剥き出しの熱いファイトは、今最も感情移入できるレスラーになっているのではないでしょうか。

 

未だ勝点0と出遅れていますが、まだ決勝戦進出の可能性がなくなった訳ではありません。

SHOの残り試合と対戦カードは、どうなっているのか。

 

5・18山形大会 TAKAみちのく戦

5・22後楽園大会 金丸義信戦

5・23後楽園大会 マーティー・スカル戦

5・24後楽園大会 タイガー・マスク戦

5・26幕張大会 石森太二戦

5・29名古屋大会 ティタン戦

5・31愛媛大会 ジョナサン・グレシャム戦

 

恐らくポイントとなるのは金丸戦、マーティー戦、石森戦といったところでしょう。

この3人全員に勝てれば、優勝決定戦の可能性は残されていると思います。

 

そもそも、なぜSHOは今BOSJで大ブレイクを果たせたのでしょう?

 

転機は今年2・11『ニュービギニング』大阪大会だったと思います。

 

あの日、SHOとYOHは試合後のBUSHIと鷹木の元を訪れ、当時ロスインゴの2人が持っていたIWGPジュニアタッグのベルトへ挑戦表明しました。

試合のなかったSHOとYOHが花道に現れた瞬間を、今でも鮮明に覚えています。

 

地鳴りのような激しいブーイングを。

 

あの時、鷹木に上から目線で挑発され、YOHの『そのまさかだぁぁぁ』というマイクパフォーマンスを覚えている方も多いでしょう。

実はあの時、YOHと一緒に上がったリングで…

一言も喋りませんでした

 

いや、あの状況で話すことなどできないでしょう。

SHOがどんな言葉を使っても、ブーイングの嵐は勢いを増すばかりだったと…

あの時の悔しさを忘れていないから、ファンのブーイングを歓声に変えるため必死にもがいて闘っているんだと思います。

 

そして、もう一つSHOを支えているものがあります。

 

それは…

責任感

 

こらはBOSJでドラゴン・リー戦後に語ったバックステージのコメントです。

『去年の優勝者が出てねぇ今年のリーグ、お客さん、どう思うのか!? 楽しめんのか!?

去年の優勝者もいねぇ。メイン(イベント)を闘ったデスペラードもいない。去年いたKUSHIDAもいない。

わかるよ。新日ジュニア、1人でも欠けたらダメだっていうのは、よくわかんだ。1人でも欠けたら、大変ことになるというのは、よくわかってんだ。

でも、たとえ、何人欠けようが、たとえ俺もいなくなろうが、新日ジュニアは、この先も、永遠に、最高に、面白いよ』

引用:新日本プロレス

 

これは残された者が新日ジュニアプライドを持って闘うことの意思表明。

KUSHIDA、髙橋ヒロム、デスペラードがいないスーパージュニアで誰よりも責任感を感じ闘っているのが、SHOなんだと思います。

 

不器用でも常に100%以上のものを出せば、ファンには伝わるはずだと信じて闘っているのでしょう。

そして、その想いがファンに届いているから、SHOはスーパージュニアの主役になれたんだと思います。

そして、SHOもファンも諦めていません。