ドミニオンのバッドエンドは不要だったのか?理想の結末とは

雑感




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行われたビッグイベントの大トリを飾ったのは、遂に実現したオカダカズチカ vs クリス・ジェリコ

 

この日満員に膨れ上がった大阪城ホールの観客は、歴史的一戦を楽しみにしていたことでしょう。

そして、どんなエンディングを迎えるか…

 

20分を超える結末はジェリコの前方回転エビ固めを、オカダが上から押さえ込んで3カウントを奪いました。

IWGPの流出を守ったオカダへ場内から声援が贈られましたが、この声援を苦痛に変えたのはジェリコの暴挙です

 

 

丸め込みでの敗戦を受け入れられないジェリコ。

当然体力はまだ残っています。

 

リング下から持ち出したパイプ椅子でオカダを急襲。

更に、ジューダス・エフェクト(バックエルボー)で、力無いチャンピオンをKOします。

それでも怒りの治らないジェリコは、オカダを場外でテーブルへのパワーボムを狙いますが、ここは棚橋弘至の救出により未遂に終わりました。

 

しかし、歩くのもやっとのオカダは棚橋の肩を借りこのまま退場。

オカダのマイクパフォーマンスを期待していた大阪城ホールの観客は、不完全燃焼で会場を後にするしかありませんでした。

 

今回の一件で会場に訪れた観客から、またSNSでは批判的な声が多く上がっています。

 

▪︎会場から『金返せ』コール

▪︎後味悪い、嫌な気持ちになった

▪︎悲しいエンディング

▪︎全部台無し

▪︎もうジェリコはいらない

…etc

 

いつも通りのエンディングを期待したファンにとっては、残念な結末となりました。

「ビッグマッチなのにあんな終わり方は納得いかない」という意見がでるのも仕方ないでしょう。

 

では、あのジェリコの試合後の報復は、あってはならないものだったのか?

 

常にハッピーエンドとは限らないのがプロレスです……などとは言いません。

 

逆に、どんな結末なら良かったのか?

 

に完膚なきまオカダに敗れれば、ジェリコはもう新日本には来ないかもしれません。

試合だけで限定すれば、ジェリコがいなくても新日本の興行のレベルは変わらないと思います。

 

しかし、ジェリコが新日本に参戦することの恩恵はあるはずです。

ジェリコが新日本に参戦していなければ、ジョン・モクスリーが新日本に参戦したかどうかは分かりません。

再度世界を目指す為に新日本に参戦表明したKENTAも、セルリアンブルーのマットでの闘いが一番世界に響くと思ったから新日本を選んだと思います。

 

鈴木みのるはTwitterでクリス・ジェリコと闘いたいと公言しました。

いつかジェリコ対鈴木みのるのシングルマッチが実現することを期待しています。

 

 

にジェリコがオカダに勝っていた場合、どんな展開が待っていたのか?

 

昨年のドミニオン同様、ジェリコは敗れたオカダを蹂躙していたはずです。

※昨年は内藤哲也を蹂躙しEVILが救出

そして、解説席にいた棚橋弘至がオカダ救出に行動していたことでしょう。

ジェリコが勝っていたら紙テープは舞っていたかもしれませんが、他の展開は一緒だったんだと思います

 

 

私はジェリコが屈辱的な負け方をしたからこそ、色々な可能性が広がったとポジティブに捉えています

 

来年の1・5東京ドームで、再びオカダと棚橋がタッグを組みジェリコを迎え撃つというシチュエーションだって起きるかもしれません。

昨日のバッドエンドが今後の展開の選択肢を増やしたことは、間違いないでしょう。

 

 

後に。

レスラーにとってプロレスが人生そのものなら、プロレスを見る私達にとっても人生そのものです。

喜びや楽しみがあれば、悲しみや怒りも伴います。

 

そして、一番悔しい想いをしているのは、オカダカズチカ本人でしょう。

会見を見れば明らかです。

 

次、ジェリコと闘う時もハッピーエンドになるかは分かりません。

それでもいつか訪れるハッピーエンドは、いつも以上に多幸感に包まれるのではないでしょうか。

 

悲しい時は選手と一緒に悲しめばいいし、納得いかないことはブーイングすればいいと思います。

怒りを感じるということは、あなたにとってプロレスが掛け替えのない存在なのではないでしょうか。

そして、掛け替えのないものをあなたは簡単に見捨てたりしないし、逆も然りなんだと思います。